朝9時から酒が呑める幸せin奈良

朝9時から酒が呑める幸せin奈良

ピックアップTopics!

2023.10.27

文・撮影/あまから手帖編集部

観光地であり中心市街地という町は関西にも結構多い。で、酒飲みが注目しているのは朝から呑める店。地元民はいざ知らず、遠いエリアでも観光気分でほろ酔なんて格別だ。そんな、確実な手札となる一軒が奈良に今秋誕生した。

朝9時、店前の「朝から酒が呑める幸せ」と書かれた提灯が点灯した。
確かに、ここで間違いない。
恐る恐る店内に入ってみれば、「いらっしゃい!」と女将さん。

近鉄奈良駅から3分程の路地裏。周りはオープン準備中の店だったり、地元の人が犬の散歩をしていたり、いわゆる朝の光景。標語に掲げてある通り、朝から呑める幸せをつくづくかみしめつつも、こんな時間から酒を呑むという多少の罪悪感にさいなまれながら、まずは生ビールを。朝だけに、いつも以上に体に染み渡るのを感じる旨い!

メニューをみれば、鉄板ステーキやハンバーグ、肉だけのすきやきなど、なかなか豪勢なアテが最初に飛び込んできたが、なんと頭に近江牛の文字か冠せられている。店内には近江牛のポスターも貼られていて推しであることがわかる。

さらに、おでんのメニューも豊富にあり、だしのよい香りが店内を漂う。酒は生ビールや瓶ビールのほか、月替わりの日本酒が12種ほど。適度に地元奈良の酒を織り交ぜられつつ、日本酒好きとしてはたまらないラインナップ。ほかにもワインやウイスキー、テキーラと幅広い。

まずは、ハンバーグなど、ビールに合うアテから頼み、続いて日本酒に合うだし系のメニューへ。だしに浸した だし巻きは、おでんのだしに浸されていて、日本酒との相性ぴったり。
どれも座ってじっくり味わいたいくらい満足のレベル。

本来ならこの後、秋深まる奈良散策をお薦めしたいが、奈良の実力あるラーメン店で締めるのもまた一興。ぶらり食べ歩きは、大阪や京都に目がいきがちだが、さくっと呑んで食べる奈良も侮れない。近場の人も遠い人も是非!

「Standing Bar 369」のだし巻きだしに浸した だし巻き300円

■店名
Standing Bar 369
■詳細
奈良県奈良市小西町1-7 西口ビル1階
070-1807-0369
9:00~19:00頃(体力続くまで)
月曜休
近鉄奈良駅から3分

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

Related article 関連記事