朝9時から酒が呑める幸せin奈良
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観光地であり中心市街地という町は関西にも結構多い。で、酒飲みが注目しているのは朝から呑める店。地元民はいざ知らず、遠いエリアでも観光気分でほろ酔なんて格別だ。そんな、確実な手札となる一軒が奈良に今秋誕生した。
朝9時、店前の「朝から酒が呑める幸せ」と書かれた提灯が点灯した。
確かに、ここで間違いない。
恐る恐る店内に入ってみれば、「いらっしゃい!」と女将さん。
近鉄奈良駅から3分程の路地裏。周りはオープン準備中の店だったり、地元の人が犬の散歩をしていたり、いわゆる朝の光景。標語に掲げてある通り、朝から呑める幸せをつくづくかみしめつつも、こんな時間から酒を呑むという多少の罪悪感にさいなまれながら、まずは生ビールを。朝だけに、いつも以上に体に染み渡るのを感じる旨い!
メニューをみれば、鉄板ステーキやハンバーグ、肉だけのすきやきなど、なかなか豪勢なアテが最初に飛び込んできたが、なんと頭に近江牛の文字か冠せられている。店内には近江牛のポスターも貼られていて推しであることがわかる。
さらに、おでんのメニューも豊富にあり、だしのよい香りが店内を漂う。酒は生ビールや瓶ビールのほか、月替わりの日本酒が12種ほど。適度に地元奈良の酒を織り交ぜられつつ、日本酒好きとしてはたまらないラインナップ。ほかにもワインやウイスキー、テキーラと幅広い。
まずは、ハンバーグなど、ビールに合うアテから頼み、続いて日本酒に合うだし系のメニューへ。だしに浸した だし巻きは、おでんのだしに浸されていて、日本酒との相性ぴったり。
どれも座ってじっくり味わいたいくらい満足のレベル。
本来ならこの後、秋深まる奈良散策をお薦めしたいが、奈良の実力あるラーメン店で締めるのもまた一興。ぶらり食べ歩きは、大阪や京都に目がいきがちだが、さくっと呑んで食べる奈良も侮れない。近場の人も遠い人も是非!
だしに浸した だし巻き300円
■店名
Standing Bar 369
■詳細
奈良県奈良市小西町1-7 西口ビル1階
070-1807-0369
9:00~19:00頃(体力続くまで)
月曜休
近鉄奈良駅から3分
Writer ライター
あまから手帖 編集部
amakara techo