
なんだか愉しい酒屋でちょい呑みin奈良
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世界遺産を借景に一杯。
看板犬に挨拶できたらラッキーでもう一杯。
店主のユーモアがきいたメニューを眺めながら、次の一杯を考える。
奈良で150年以上続く酒屋さんでのちょい呑みは、なんだか愉しいひと時です。
なんだかおもしろい老舗酒屋の角打ち
明治初年創業という、ならまちの老舗酒屋「小川又兵衛商店」。店先が開放されていて、お酒が飲めるようになっている。 「オーパスワン」の木箱がテーブル代わりに並べられ、べンチや丸椅子に腰をかけると、目の前には、世界遺産の元興寺。古都・奈良らしい眺めに風情を感じながら一杯、という贅沢な角打ちだ。
店内に所狭しと貼られた手書きのメニューは、ひとつひとつがユニークで、ついつい目移りしてしまう。端っこの方には、
「ようこそ当店へ。ショップコンセプトは、ぬるい・ゆるい・あやしげ+胡散臭い(めちゃくちゃ字小さく)」とこっそり書かれているのを発見。
メニューもユニークだが、「小川又兵衛商店」は経営理念もユーモアが利いている。
老舗酒屋らしく、いたるところに飾られた歴史を感じる酒メーカーの看板と、ユーモアの利いた張り紙のギャップがたまらない。
すぐに取材を申し込んだ。
その際に、店のコンセプトについてツッコんだのが取材を受けてくれたきっかけだったとか。(ファインプレーです。自分で言っておきます)
ただ、この時点で心残りがひとつ。
前情報として持っていた、この店の看板犬に会っていない…。
取材で会えることを願って、この日は店を後にした。
老舗酒屋の取材で柴犬3匹に大興奮!
看板犬は、「ふく」という名前の柴犬だそうだ。
柴犬を飼っている身としては、ぜひ会いたい!
店に到着すると、いるではないか、柴犬が…!しかも2匹!
こちらは、常連さんの飼い犬だそうで、ほぼ毎日のように連れてきているそう。しかも「ふく」のお母さんと兄妹なんだとか。
テンションが上がる私より、さらに興奮していたのが、カメラマンの岡本佳樹さん。
隙あらば、とにかく犬たちをひたすら撮りまくる。ここだけのハナシ、こりゃ負けたかも、、と思ったほどの執着ぶりだった。
私たちの柴犬への食いつきぶりに、看板犬のふくくんがついに登場。そこからまた岡本さんのシャッターを押す手が止まらない。
後日、柴犬たちへの愛が溢れまくった取材時の写真データが届いた。
誌面でもご紹介しましたが、お酒と柴犬。めちゃくちゃ良い写真ですよね?
看板犬・ふくの母上のゆきちゃん。おだやかで仏のような笑顔に癒されました。
ゆきの子どもで、ふくの兄妹のむぎ。可愛らしい見た目と裏腹にかなり暴れん坊だそうで。「危険」のプレートをかけられている。
特技の「いらっしゃい!」を披露してくれる看板犬のふく。
■店名
『小川又兵衛商店 ならまち店』
■詳細
【住所】奈良県奈良市鵲町8
【電話番号】 0742-27-6611
【営業時間】 15:00~19:00(土日は10:00~)
【定休日】不定休
Writer ライター

あまから手帖 編集部
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