京都『亀屋良長』の和菓子教室で、初めて和菓子を作ってみた

京都『亀屋良長』の和菓子教室で、初めて和菓子を作ってみた

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2023.12.13

文:「あまから手帖」編集部 / 撮影:香西ジュン

京都の菓子司『亀屋良長』の和菓子教室に参加してきました。2023年8月にリニューアルしたばかりのピカピカの教室で、職人さんに和菓子の歴史を聞いたり、作り方を教わったり。初心者でしたが安心して参加することができました。和菓子の背景にまで触れる特別な体験になりました。

目次

斬新な菓子を生む京菓子司 1時間で2つの和菓子を制作 和菓子制作スタート! 終了後のご褒美タイム 店舗情報

斬新な菓子を生む京菓子司

1803年、京都の名水「醒ヶ井水」のもとに創業した京菓子司『亀屋良長』。
今年で220周年を迎えるほどの歴史を持ちながら、「亀屋良長」を軸に、和洋にとらわれない「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」、身体にやさしい「吉村和菓子店」の3つのブランドを展開しています。
代表銘菓「烏羽玉」が有名ですが、近年なら食パンにのせて焼くだけで小倉トーストが完成する、シート状の羊羹「スライスようかん」の大ヒットが記憶に新しいところ。

「伝統は守るものではなく使っていくもの」という8代目・吉村良和さんの言葉通り、京都の和菓子に新しい風を吹かせています。

1時間で2つの和菓子を制作

そんな『亀屋良長』では、「和菓子の楽しさを知ってほしい」という思いから、毎日和菓子教室を開催しています。2名から予約できるので、気軽に参加できますよ(ほかにも参加者がいれば1名からでも可)。5、6歳以上なら、子どもも参加できるので、小さいうちから京都の伝統に触れるっていいですね。

1時間で2種の和菓子を作ります。今回は、柿の「練り切り」と山々の色づきを表した「きんとん(山の粧)」。
練り切りとは、白餡と求肥を合わせた生地で作る、季節のくだものや花などを映した美しい和菓子。きんとんは、餡玉などに色鮮やかなそぼろ状の餡をまぶしたものです。どちらも「京都の和菓子」と聞いて思い浮かぶ、アレですね。

和菓子制作スタート!

それではここから、実際に参加してきた様子をレポートしていきましょう。

レッスンが行われるのはお店の3階。広々とした教室には、複数の長テーブルがあり、ここに2~3名ずつ座ります。

『亀屋良長』和菓子教室の外観と内観エレベーターで上がり、教室に入ってまず目に入るのは大量の木型!実際に昔使っていたものとのことで、花や鳥、貝殻など、大小さまざまな型がありました。教室後方には見本帳の展示も。

職人さんによる簡単な手順の説明があり、いよいよ制作スタート。教室前方に設置されている、職人さんの手元を映した大きなモニターを見ながら作業を進めます。

『亀屋良長』和菓子制作スタートまずは練り切りが材料ごとに配られます。ここからなら私にもできるかも、と思えます。

練る、丸める、包む、濾す、といった工程を重ねて仕上げていきます。慣れない柔らかな材料は、力加減や指の動かし方が難しく、「これは合っているのか…?」と途中で何度も不安になりますが、職人さんが近くにきて、「いい感じです」「もう少し力を入れてください」と優しくアドバイスしてくれるので、大丈夫。

『亀屋良長』和菓子教室の様子

『亀屋良長』和菓子教室、練り切り練り切りを制作中。

『亀屋良長』和菓子教室、きんとんきんとんを制作中。

終了後のご褒美タイム

作り終えたところで、最後に嬉しい時間が。先ほど作ったきんとん、さらに職人さんが打った干菓子をお抹茶といただけるのです。 自分で作ったきんとんを食べるのは、うれしさもおいしさもひとしおでした。もちろんお抹茶との相性はバツグン。

『亀屋良長』和菓子教室、干菓子職人さんが目の前で!打ってくださいます。できたての干菓子をいただくのは初めて。ほろりと口どけが良く、あっという間に完食。

『亀屋良長』和菓子教室、お持ち帰り練り切りと干菓子はお持ち帰りできます。

和菓子作りは初めてだったので正直不安でしたが、職人さんの手厚いフォローでスムーズに取り組めました。敷居が高く感じていた和菓子を身近に感じもっと知りたいとも。
和菓子が気になっている方は、ぜひ参加してみてくださいね。

■店名
『亀屋良長』
■詳細
【住所】京都府京都市下京区四条通油小路西入ル柏屋町17、19 合地
【電話番号】075-221-2005
【公式サイト】https://kameya-yoshinaga.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/kameyayoshinaga/

■教室詳細
【日時】各日1回14:00~15:00
※2023年12月3日~2024年1月5日は繁忙期のためお休み。詳細は公式サイトをご覧ください。
【料金】一般3300円、学生(高校生まで)2750円、付き添い770円。
※5,6歳以上のお子様も参加可能
【お申し込みはこちら】https://kameya-yoshinaga.com/f/tedzukuri

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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