「天神橋筋」特集から、しっぽりディナーに向く店を披露。
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あまから手帖1月号「天神橋筋」特集では、しっぽりディナーが楽しめるオトナな店を3軒ご紹介。なかでも、食材から食器、インテリアに至るまで産地や作り手に着目したレストランをご紹介します。
ライブ感あるカウンターが特等席
JR天満駅から徒歩8分ほど。同心という閑静なエリアにある瀟洒なレストラン「anu(アニュ)」は、創業20年以上の人気店「sfida(スフィーダ)」が2022年に生まれ変わったイタリアンの店だ。土や木、石を基調としたナチュラルなで落ち着いた店内。ライブ感あるカウンター席は、シェフ・末広匡識(ただし)さん率いる料理人たちがチームワークよく、次から次へと料理を仕上げていく様子がつぶさに見られる特等席だ。
「sfida」時代からシェフを務める末広さん。フットワーク軽く産地探訪を重ねる。
エンタメ性とストレートな美味しさのコース。
前菜のカワハギのカルパッチョは、海で採れた岩を器に。「カワハギは岩場に生息しているので」と末広シェフがにこやかに語る。続いて供されたのはスペシャリテの、玉ネギのチーズケーキ。必ずコースに組み込まれる一品だが、玉ネギの産地は淡路島や北海道など、季節毎に変える。貝塚の畑では、スタッフたちが自分たちの使う玉ネギを育てる計画が始動している。
中華風包子や、和食からインスピレーションを受けてのマナガツオとカブラなど、エンタメ性のある料理に、カニのパスタや門崎丑のローストといった、シンプルに美味を堪能できる料理が繰り出され、この日はカボチャのモンブランで締め。
食材の育った土地に思いを馳せ、イタリアンの枠にとどまらない料理で驚かされる楽しいコース。料理が変わるごとに店のスタッフ全員で組み立てるという、ワインをメインにしたペアリングコースと一緒に味わうのがおすすめだ。
門崎丑のロースト(左)と、玉ネギのチーズケーキ。
■店名
『anu』
■詳細
【住所】大阪市北区同心2-4-25
【電話番号】06-4800-4888
【公式サイト】https://anu-osaka.jp/
Writer ライター
あまから手帖 編集部
amakara techo