「天神橋筋」特集から、しっぽりディナーに向く店を披露。

「天神橋筋」特集から、しっぽりディナーに向く店を披露。

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2023.12.26

文:「あまから手帖」編集部 / 撮影:高見尊裕

あまから手帖1月号「天神橋筋」特集では、しっぽりディナーが楽しめるオトナな店を3軒ご紹介。なかでも、食材から食器、インテリアに至るまで産地や作り手に着目したレストランをご紹介します。

目次

ライブ感あるカウンターが特等席 エンタメ性とストレートな美味しさのコース。

ライブ感あるカウンターが特等席

JR天満駅から徒歩8分ほど。同心という閑静なエリアにある瀟洒なレストラン「anu(アニュ)」は、創業20年以上の人気店「sfida(スフィーダ)」が2022年に生まれ変わったイタリアンの店だ。土や木、石を基調としたナチュラルなで落ち着いた店内。ライブ感あるカウンター席は、シェフ・末広匡識(ただし)さん率いる料理人たちがチームワークよく、次から次へと料理を仕上げていく様子がつぶさに見られる特等席だ。

anu、シェフ、イタリアン、天満、カウンター「sfida」時代からシェフを務める末広さん。フットワーク軽く産地探訪を重ねる。

エンタメ性とストレートな美味しさのコース。

前菜のカワハギのカルパッチョは、海で採れた岩を器に。「カワハギは岩場に生息しているので」と末広シェフがにこやかに語る。続いて供されたのはスペシャリテの、玉ネギのチーズケーキ。必ずコースに組み込まれる一品だが、玉ネギの産地は淡路島や北海道など、季節毎に変える。貝塚の畑では、スタッフたちが自分たちの使う玉ネギを育てる計画が始動している。

中華風包子や、和食からインスピレーションを受けてのマナガツオとカブラなど、エンタメ性のある料理に、カニのパスタや門崎丑のローストといった、シンプルに美味を堪能できる料理が繰り出され、この日はカボチャのモンブランで締め。

食材の育った土地に思いを馳せ、イタリアンの枠にとどまらない料理で驚かされる楽しいコース。料理が変わるごとに店のスタッフ全員で組み立てるという、ワインをメインにしたペアリングコースと一緒に味わうのがおすすめだ。

anu、門崎丑、玉ネギチーズケーキ、ワイン、天満門崎丑のロースト(左)と、玉ネギのチーズケーキ。

■店名
『anu』
■詳細
【住所】大阪市北区同心2-4-25
【電話番号】06-4800-4888
【公式サイト】https://anu-osaka.jp/

正月はもちろん、正月でなくとも年中めでたい天神橋筋界隈。昔は「おじさんの街」なんて呼ばれていた天満も、今やすっかり美食の街に…?桂二葉さんにもご登場いただき、あまから流に天神橋筋を一気通貫!

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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