大阪・関西万博でイタリア最高峰のスパークリングワインに酔いしれる

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界160カ国が集結する大阪・関西万博。なかでも話題のパビリオンの一つが、イタリア館です。屋上にあるレストランは、世界的に有名なイタリアの食ブランド「Eataly(イータリー)」が運営。 本場の味と雰囲気をそのままに、イタリアの食とワインの伝統に触れてみてはいかがですか?

レプリカではなく本物!時空を超えた芸術作品がすごい。

イタリアパビリオンのテーマは、「芸術が生命を再生する(L’Arte Rigenera la Vita)」。この“芸術”という言葉には、ものづくり、デザイン、ファッション、工芸や研究、医療、イノベーションに至るまで、広い意味が含まれているんだとか。

イタリア館外観イメージ
イタリア館は、建築家マリオ・クチネッラによる建築。「ルネッサンスの理想都市」を近代的に再解釈している。(画像提供:イータリー)
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館内を進みゆけば、2mにも及ぶ大理石彫刻「ファルネーゼのアトラス」がオーラを放っている。これ、レプリカではなく、西暦150年頃に造られた本物!さらには、イタリア人画家・カラヴァッジョが1602年に製作した「キリストの埋葬」や、ミケランジェロが16世紀前半に造り上げた彫刻「キリストの復活」など、思わず二度見したくなる感動の衝撃が至るところに。
イタリア館は大人気のパビリオンなので予約が取りづらい。それなら屋上にあるレストランへ。予約不可だけれど、こちらも超人気だから、時間に余裕をもって訪れてほしい。

イタリア館のなかの彫刻
ナポリ国立考古学博物館から、船と飛行機でやってきた、「ファルネーゼのアトラス」。ギリシャ神話の神・アトラスが天球儀を肩に担ぐ歴史的名作。(撮影:船井香緒里)
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万博で最大級の屋上レストラン『イータリー』へ!

迫力のスケールはパビリオンだけではない。美食の国・イタリアだけにレストランも本気なのだ。
イタリア館の屋上にある『イータリー』。こちらでは、イタリア式庭園を臨む開放感あふれる雰囲気のなか、イタリアの代表的な郷土料理をアラカルトで味わうことができる。さらに、現地の風土を感じさせる、エピソードの深いイタリアワインが揃っている。

イータリーへと続くアプローチ
『イータリー』へと続くアプローチ。目の前には、イタリア式庭園が広がり、大屋根リングの屋上が真横に。遮るものがない空間で、イタリアを旅する気分に浸ることができる。レストランは11時から21時までの通し営業。(撮影:船井香緒里)
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イタリア最高峰のスパークリングワインで乾杯!

現地を旅するような感覚で、イタリアの食とワインを親しむことができる『イータリー』。なかでも大きな役割を担っているのが、『フェッラーリ社』による「フェッラーリ・オマージュ」。
イタリア最高峰のスパークリングワインの醸造元『フェッラーリ社』が、日本との長年の友情に感謝と敬意(オマージュ)を込めて造り上げた、日本限定のスペシャルキュヴェなのだ。

フェッラーリ(スパークリングワイン)
エチケットには日本で縁起の良いとされている、和風の美しい模様があしらわれ、じつに華やかな印象。(画像提供:日欧商事)
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『フェッラーリ社』は、北イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のトレントで1902年に創業。創業者であるジュリオ・フェッラーリ氏が造る高品質なスパークリングワインは、瞬く間に評判となり、創業からわずか4年後、1906年に開催された「ミラノ万博」で金賞を受賞。時代を経た今もなお、上質なキュヴェを造り続けている。
代表的なスパークリングワイン「フェッラーリ」は、イタリア政府の公式晩餐会では国賓に振る舞われている。さらに、スポーツやファッション、アートなど世界の舞台での乾杯に欠かせないのだ。
今回紹介するのは、日本限定の「フェッラーリ・オマージュ」。
シャルドネを100%使い、通常の「フェッラーリ・ブリュット」より16カ月長い、40カ月もの間、瓶内熟成をさせる、メトド・クラッシコ製法(シャンパーニュ製法)を実践している。
口に含めばヘーゼルナッツを思わせる香りが広がり、キレのある味わいと心地よい熟成感が共鳴する、飲み心地の良さが実に魅力的。

ルネッリさん、 日欧商事 ティエリー社長
『フェッラーリ社』の社長兼CEOマッテオ・ルネッリ氏(写真左)と、イタリアワイン・食材の輸入商社『日欧商事株式会社』代表取締役社長のティエリー・コーヘン氏(撮影:船井香緒里)
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取材日には、『フェッラーリ社』の社長兼CEOマッテオ・ルネッリ氏が来日していた。ルネッリ氏曰く「イタリアパビリオンの強みは、古い時代のものと最先端の技術が、イタリアの“芸術”として繋がっていること。我々のものづくりにも同様のことが言えます」。
ルネッリ氏によると、『フェッラーリ社』の自社畑はすべて、オーガニックの認証を受けているという。その健全な土づくりやブドウ栽培をはじめ、一貫した品質の高さが「イタリア最高峰のスパークリングワイン」と称される理由。ワイン造りに携わる醸造家の、完璧を追求するものづくりこそがアルチザン、つまりルネッリ氏のいう「芸術」なのだろう。また、ルネッリ氏は「ミラノ万博を経て、今回は日本という地で開かれる万博に戻って来れて嬉しいです」と言って微笑んだ。

イタリア各地の郷土料理を週替わりで味わい尽くす

レストラン『イータリー』で、「フェッラーリ・オマージュ」のグラスを傾けながら楽しむ、アラカルトの数々。ユニークなのは、そのフードメニューの構成。 「ブッラータ フレッシュトマト添え」など、定番メニューもあるなか、6/22〜28はサルディーニャ州、6/29〜7/5はリグーリア州、7/6〜12はモリーゼ州、7/13〜19はトスカーナ州…と、毎週のようにイタリア各地方の代表的な郷土料理が登場する。
合わせるワインはもちろんすべてがイタリア産。スパークリングワイン「フェッラーリ・オマージュ」を筆頭に、トスカーナ州で造られるサンジョヴェーゼ主体の赤ワイン「アリオット」など、各州の個性豊かなワインをグラスで楽しむことができる。
伝統と革新、芸術が重なり合う、メイド・イン・イタリーの卓越性を、食べて飲んで実感してほしい。

グランドメニュー画像
『イータリー』のグランドメニューより。リグーリア地方のツイストしたショートパスタを使用「トロフィエ ジェノベーゼ」2690円、トスカーナ地方の名物料理であるタリアータには黒毛和牛を使用。「黒毛和牛のタリアータ」4490円には、たっぷりのルッコラとグラナ・パダーノDOPを添えて。(画像提供:イータリー)
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