
異人館カフェ『旧ムーア邸』桃パフェ&8種のアソートが登場。夏の贅沢スイーツ
歴史的な建造物でいただく涼感あふれるスイーツは、家族、友達、デートでも。行く相手を選ばず楽しめる。
contents
異人館にあるカフェ
真っ白なコロニアル様式の洋館「旧ムーア邸」は、長らく一般公開されていなかったが、2020年よりカフェをオープン。界隈にカフェはいくつかあるが、異人館内にあるのは貴重ということで、旅の思い出にも残る美しいカフェだ。
名物は「銀座マキシム・ド・パリ」のレシピをもとにしたミルフィーユだが、旬のフルーツを使った期間限定スイーツもこの時期だけの贅沢として訪れる人たちを喜ばせている。
8種のスイーツアソート「カフェ・グルマン」
期間限定の8種のスイーツアソートとドリンクがセットになった「カフェ・グルマン」は、今年5月から提供を開始。2回目となる今回は、桃にメロン、マスカット、ブルーベリーと、夏のフルーツが満載、ときめかないわけがない。
上段には、パフェ、ムース、シフォンケーキという華やかな3種が鎮座。
ミニパフェは、後ほど紹介する桃のパフェ「パルフェ・ド・ペッシェ・ロゼ」のミニバージョン。小さいけれど、様々な味や食感が凝縮。
つるんと輝く見た目も可愛らしい2色メロンと杏仁のムースは、割ると赤肉メロンのソースがとろりと流れるサプライズ。そのソースを挟むように、青肉メロンと杏仁のムースが詰まった楽しい仕立てになっている。
淡路産卵夢そだちのバニラシフォンケーキは、バニラビーンズを生地にも生クリームにもたっぷりと使ったリッチな味わい。
上段のふるふる、ふわふわ系スイーツを支えるように、下段は骨太のスイーツ5種が並ぶ。
クリームにもマスカットの香りを付けたシャインマスカットのタルトは、フルーツそのもののおいしさが立ち、淡路産マイヤーレモンを使ったブルーベリーのシェルマカロンは貝の形も夏らしさ満点だ。
濃厚なチーズ感がありつつも、後味は軽い弓削牧場のフロマージュフレのベイクドチーズケーキや、芳ばしい香りの神戸紅茶のパウンドケーキ、程よい塩味が箸休め的な存在の淡路の藻塩のガレットブルトンヌは、「カフェ・グルマン」人気の定番になりつつある。
ちょっとずつたくさん食べられて、食感も味もバリエーション豊か。さらに、兵庫県産の食材が随所に使われており、“兵庫の味”まで満喫できる欲張りなセットなのだ。
どこまでも“桃”なパフェ
「パルフェ・ド・ペッシュ・ロゼ」は、シーズン毎に登場するパフェメニュー。
7月の新メニューの主役は桃だ。
目を引くのはてっぺんで大きな存在感を放つ桃のコンポートに、キラキラと宝石のような桃のパート・ド・フリュイ。
茶色のジャスミンサブレをザクザク割ると、桃色(なんと形も桃!)のメレンゲクッキーや冷たい桃のグラニテが顔を出す。
さらに食べ進めると、ジンジャーエールとレモンのジュレ(ここにも桃のコンポート!)が口の中にシュワっと清涼感を運び、次のひと口が欲しくなったところで、底の杏仁プリンと桃とライムのコンフィチュールに到達。
次々と姿を変えて現れる桃に、この季節を楽しみにしている桃好きは歓喜するに違いない。
1つでおなか一杯になるボリューム感だが、甘さの緩急や食感が楽しく、最後までおいしく完走できた。
期間限定スイーツは約2~3か月ごとに変わるので、訪れるたびにその季節の味に合うことができるのも、この館の楽しみ。 ぜひ神戸観光のスケジュールに組み込んでみて。
data
- 施設名
- 北野異人館 旧ムーア邸
- イベント名
- 「カフェ・グルマン」「パルフェ・ド・ペッシュ・ロゼ」
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区北野町2-9-3
- 時間
- 11:00~17:00
- 定休日
- 火曜
- 料金
- カフェ・グルマン3300円、パルフェ・ド・ペッシュ・ロゼ2800円
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amakara.jp編集部
amakara.jp
関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。
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