1泊300万円の部屋、ホテル初の和室……「帝国ホテル 京都」に潜入!
木村得三郎設計の「弥栄会館」を保存しながらリノベーション
「帝国ホテル 京都」の前身である弥栄会館は、劇場建築の名手と呼ばれた大林組の木村得三郎による設計で1936年に完成。天井が高く5階建てだった建物を4年半かけて保存・大規模改修し、外観の造りはそのままで、地上7階、地下2階に内部をリサイズ。客室全55室とコンパクトではありますが、プレミアからシグネチャースイートまで5タイプ、50~128平米とゆったりしたゲストルームを設けたアッパーラインのホテルに生まれ変わりました。
タイルやレンガ、テラコッタなどをできるだけ保存
外観には弥栄会館時代に使われていたタイルが一部保存され、柱にもその頃と同じ赤色大理石「ロッソ・ブロッカテロ」を使用。車寄せのデザインやエントランス天井のエッチングガラスなど、細部にまで当時の意匠を残し、帝国ホテルらしさと祇園の伝統を融合させた風格ある佇まいに。「梅の枝」「ちどり」など花街のモチーフが随所に見られるのも帝国ホテルの中では京都だけでしょう。
ホテルの歴史の中で初めて“畳の客室”も!
建物は、弥栄会館の歴史を継ぐ「本棟」、当時の面影を残す客室を設えた「本棟保存」、祇園の町並みと調和するように新たに建てられた「北棟」の3つのエリアに分かれています。
客室は、建仁寺を望むバルコニー付きの部屋、祇園の伝統的な街並みと調和した部屋など、同じタイプがないと言えるほど各室でインテリアも眺望もさまざま。帝国ホテルでは初めて「畳」を用いた和室には、栗の木の「なぐり加工」や、東山の土を使用した左官壁など、日本の伝統美を重んじた職人仕事が取り入れられているのも特徴です。
1泊300万円のインペリアルスイートとは
中でも、最上位となるインペリアルスイートは、128平米の部屋に加え、65平米のテラスが付き、北側からは京都市内とともに大文字も一望できます。リビングルームにはミニキッチン、バスルームにはミストサウナも完備。屋外に茶室のような小さなガゼボ(あずまや)もあり、和の風趣と洋の優雅さが美しく調和した空間です。料金は1泊300万円(時期により変動)。
宿泊者限定のバーとプールで極上の癒やしを
宿泊者限定のルーフトップバーは、シグネチャーカクテル「マウント 比叡」や帝国ホテルのオリジナルカクテル「マウント フジ」などをいただけるセミプライベート空間。地下にはウェルネスコーナーがあり、こちらも宿泊者限定でプール、フィットネス、温浴、スパトリートメント(宿泊者以外もOK)という4つのリラクゼーションを体験できます。
レストラン「練」と「弥栄」は宿泊者以外も利用可能!
嬉しいのが、宿泊者以外も利用できるレストランがあること。2階の「練」では、帝国ホテル 大阪で30年腕を振るったシェフが腕を振るうフランス料理のコースを楽しむことができます。カウンタースタイルのフランス料理は帝国ホテル史上初めてだそうです。
オールデイダイニング「弥栄」は、薪窯のライブキッチンで作りたてのグリル料理やハンバーガー、カレーといったメニューを提供。朝食は宿泊者のみですが、ランチ、ティー、ディナーは一般利用OK。祇園のど真ん中で休憩できる穴場スポットになりそうです。
90年にわたり祇園の地を見守ってきた弥栄会館。かつて劇場として賑わった場所が、時を経て国内外からの文化が交錯する拠点として蘇りました。レストランやバーはもちろん、憧れの客室で一度はゆったりと過ごしてみたいものですね。
data
- 施設名
- 帝国ホテル 京都
- 住所
- 京都府京都市東山区祇園町南側570-289
- 電話番号
- 075-531-0111
- 交通
- 京阪祇園四条駅から徒歩8分
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amakara.jp編集部
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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。
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