鱧に始まり、鱧で終わる。淡路島の宿『洗心和方』で鱧尽くしの旅
昨年オープン。宮大工の技と庭園美が迎える隠れ宿
淡路島野島エリアに佇む『洗心和方』は、2025年7月に開業した和モダンの温泉旅館です。西海岸の海沿いに建ち、目の前は一面の大海原! 夕日が美しい宿としても知られています。
まず目を引くのが、随所に施された意匠の細やかさ。施工は6世紀末創業「日本最古の企業」と言われる大阪の「金剛組」が手掛け、社寺建築を活かした伝統技と美意識が息づいています。今年2月に完成した門や回廊は奈良の宮大工集団「鵤工舎」が担当し、庭園は京都の庭師集団「独歩園」による作庭。松や景石を配した庭は瀬戸内海の穏やかな風景と自然につながり、全20室の客席はすべてオーシャンビュー。まるで宿そのものが一つの芸術作品のようです。
客室は全てオーシャンビューの絶景風呂付き!
部屋のタイプは4種類。全室海向きなので夕日も朝日も眺められ、全ての部屋に客室風呂が付いているという贅沢な造りです。天然温泉ではありませんが、大浴場でかけ流しの湯に浸かった後に、食後はゆったり自室で湯浴み……なんて楽しみ方も。
夕食は夏限定の「淡路島産 鱧尽くし会席」
料理は季節のコース仕立てで、6月から8月末まで提供されるのが「淡路島産 鱧尽くし会席」。主役となるのは、南あわじ市・沼島近海で水揚げされる鱧。沼島の鱧は「黄金鱧」や「べっぴん鱧」とも呼ばれ、上品な脂と繊細な甘みがあり、特にこの時季は身がふっくらと肉厚で柔らか。京都の料理店でも重宝される夏の高級食材であり、淡路島を代表する味覚の一つです。
そんな鱧を、前菜から〆のご飯まで「鱧まるまる一匹食べた!と満足していただきたい」と登場したのがこのコース。鱧を使った前菜三種に始まり、鱧吸い、鱧の湯引き、鱧の炭火焼き、そして鱧鍋に、鱧の土鍋ご飯。料理の全品に鱧が使われており、鱧好きにはたまらないオール鱧尽くしの会席です。
鱧は小骨が非常に多く、味わいを左右するのは骨切りの技術だとか。料理長は長年淡路島で日本食の技を磨き、鱧を扱うプロ。包丁を入れる間隔や深さがわずかに違うだけで食感も味も大きく変わるため、一尾ごとの状態を見極めながら仕込みを行い、個体に合わせた包丁入れや火加減で鱧本来の魅力を最大点に引き出しています。
実は意外と手頃?シーズンオフなら1泊3万円前後
こんな高級宿で贅沢な夕食と温泉を満喫するなんて、さぞお高いのでは……と思いましたが、実はオフシーズンなら1泊2食付きで1人3万円程度で泊まれる日もあるのだとか。料理だけでも価値が高いので、かなりお得感があると思いました。しかも一人での宿泊もOKで、実際に自分へのご褒美として一人旅で訪れる人もいるのだそう。
なお、同じパソナグループが運営する劇場&レストラン『青海波 青の舎』でも、10月末まで「鱧づくし御膳」を提供しています。こちらはランチでもいただけるメニューとなり、鱧の湯引きや天ぷら、季節の小鉢などを組み合わせた内容です。真の鱧好きなら、『洗心和方』に宿泊して鱧尽くし会席、翌日のランチは『青海波』の鱧づくし御膳……と、まさに鱧ざんまいの旅もおススメですよ!
data
- 施設名
- 洗心和方
- 住所
- 兵庫県淡路市野島蟇浦150
- 時間
- in15:00~、out~11:00
- 料金
- 1泊2食付1室70180 円~(大人2名の場合)。
- 交通
- 淡路ICから車15分。電車・バスなど公共交通機関の場合は「岩屋港」「北淡IC」のいずれかに送迎車を手配。
島内無料シャトルバスあり(要問い合わせ)
- 公式サイト
- https://senshinwaho.com/
- 備考
- ※記事で紹介している「淡路島産 鱧尽くし会席」のプランは1泊2食付き1名49610円~。8月31日まで。
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