子どもとごはんvol.4:親子で唯一無二の茶色いうどん。『青空bule 大丸心斎橋店』

子連れでの食事は、行き先を選ぶものですよね。連載「子どもとランチ、ときどきディナー」では、お子さまウェルカムなお店を紹介します。今回は、自家製粉する香り高い石臼挽きのうどんが人気の『青空blue 大丸心斎橋店』。ファミリー層が多い百貨店内の立地柄、大丸心斎橋店にしかない「お子様ランチ」を提供してくれます。酒肴の一品やうどんの単品、お酒もあるため、大人はアテとうどんと地酒を、子どもは「お子様ランチ」を、などそれぞれが楽しめます。

自家製粉石臼挽きという、他に無いうどん

『青空blue』は2014年、大阪・本町に誕生したうどん店。『土山人』など有名蕎麦店で約15年もの間、経験を積んだ松井宏文さんが、「蕎麦前とお酒を楽しんでから蕎麦で〆る」という蕎麦の楽しみ方を、うどんで表現した一軒です。

そのため、うどんも玄蕎麦から挽く手打ち蕎麦のように、玄麦を店内で石臼挽きして自家製粉した小麦粉を練って作る自家製麺。

小麦の表皮である“ふすま”入りのうどんはやや茶色く、ざらっとした舌触りと、食べた時に鼻からプンと抜ける穀物の香りが印象に残ります。

好みでうどんを3種から選べる!

そんな『青空blue 大丸心斎橋店』では、本店にはない「お子様ランチ」が。

これは「開業当初は本店と同様に、お酒とアテを楽しんでから〆にうどんを食べていただく使い方を想定していましたが、予想以上にファミリーのお客様が多いため、開業2年後から作ったメニュー。うどんが好きなお子様が多いので、気軽にご家族で利用いただけたら」と松井さん。

プレートにはエビ天や野菜の天ぷら、ポテトサラダ、かやくごはんといった子どもが大好きな料理がひとつに。

うどんは「ざる」「かけ」「冷やかけ」から選ぶことができるのも嬉しいところ。むっちりしたうどんの歯触りに、濃厚なつゆを少量つけて食べる麺好きならば「ざる」を。同じくむっちりした歯触りに、冷たいかけだしが好きならば「冷やかけ」を。より柔らかい麺と温かいかけだしが好きならば「かけ」を…など、お好みで。

その他、ゼリーとリンゴジュースもついて、大満足の内容です。

青空ブルーお子さまランチ
お子様ランチ790円。ランチというネーミングですが、ディナータイムも注文可能。サクサクの衣が、「さすが蕎麦店出身」と思わせる天ぷらは、子どもたちが大好きなエビ天に、野菜天がふたつ付いています。
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子どもが「お子様ランチ」を食べている間、大人は一品やお酒を楽しんだりできるのもポイントです。

覗いて楽しい製粉・製麺室

「店内にうどん工房がある感覚。各店舗に備えています」と、店内には製粉・製麺用の小部屋が。ガラス越しに覗くと、運が良ければ製粉作業や製麺を見ることができる場合も。

石臼がぐるぐると回る様子や挽かれた小麦粉の中にふすまが混ざる様子を見るだけでも、小麦粉やうどんが、どのようにしてできるか、子どもたちに伝えることがきっとできるはず。

大人もつい、興味津々でじっと見てしまう自家製粉石臼挽きのうどん。製粉や製麺を見つつ、食べるとより楽しさが増すこと間違い無いですね。

玄麦という小麦の粒を入れると石臼挽きされる仕組み。運が良ければ、作業が見れる可能性も。粉をふるい、塩水を加えて練り、加水、熟成、機会で踏み、延べ、切る工程を経て自家製分石臼挽きのうどんができます。
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青空ブルー店内
ベンチシートが多いのも、子連れにありがたい心斎橋店の魅力です。
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他にも嬉しいポイントいろいろ!

ほかにも、子連れにはありがたいポイントが。
<ここが嬉しい!>
ベンチシート
プラスチック製の子供用カトラリーや取り皿
各フロアのトイレにオムツ替えシートあり
本館7Fにベビールームあり
大丸心斎橋店にてベビーカーの貸し出しあり

お子さまウェルカムなお店を紹介

お子さまウェルカムな人気店を紹介しています。子連れ同士の食事や、ファミリーでのおでかけに。

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writer

佐藤 良子

satoryoko

料理取材に徹して20年の食ライター。歴史が好きなため、料理史の観点から見るレストラン取材がライフワーク。日々賑やかな小学生2児の母。
instagram@ryocosugar