子どもとごはんvol.5:和風個室で楽しむ、癒しのビストロ。大阪・桃谷『ポキナ369』。

子連れでの食事は、行き先を選ぶものですよね。連載「子どもとランチ、ときどきディナー」では、お子さまウェルカムなお店を紹介します。今回は、JR桃谷駅から続く商店街沿いあり、骨太な料理で知られるビストロ『ポキナ369』。小学生までの子どもに、昼はお子様セット、夜はお子様コースがあり、いずれもボリュームたっぷりのハンバーグが楽しめます。さらに乳児や幼児連れにありがたい畳敷きの個室も子連れから絶大な支持を誇っています。

子どもからお年寄りまで通う地域密着店

2019年に桃谷商店街の一角にオープンした『ポキナ369』。
西心斎橋の老舗フレンチ『ル・クロ』で約16年勤め、うち10年間シェフを務めた田中修二シェフと、同店の元料理人で現在はデザートを担う妻の美穂さんが切り盛りするビストロです。

ここは乳児から高齢者まで訪れ、フランス料理が初めてのゲストも多い下町の立地。それゆえ、王道のフランス料理に、飴色になるまで炒めたタマネギやハチミツ、時に砂糖を隠し味に使って日本人が慣れ親しむ甘味をつけ食べやすくしたり、パンは硬いバゲットよりもふんわり柔らかいフォカッチャを用意したり。そんな丁寧な工夫とともに、「フランス現地のような豪快なボリュームも特徴。

なにより、トークが楽しい田中シェフと明るい美穂さん夫妻が醸すアットホームな空気感に癒されます。

『ポキナ369』田中修二シェフと妻の美穂さん
トークが楽しい田中修二シェフとほがらかな妻の美穂さん。
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子どもだけが楽しめる特別なハンバーグ

「お子さんもフランス料理に慣れ親しんで欲しくて、ファミリーで来てもらえる店にしました。大きくなってから記憶に残るようなフレンチが近所にあってもいいな、と思って」と、開業当初から用意するお子様セットは誰もが好きなハンバーグを用意。

しかも和牛ミンチを使い、材料は肉とローストしたタマネギを中心に、少量のつなぎという肉々しさあふれるタイプ。お子様メニューとはいえガツンと1個170〜180グラムつける迫力も特徴で、食べ盛りの小学校高学年のキッズも大満足の内容。

ソースも3日間かけて作るデミグラスソースと本格的で、大人も思わず食べたくなるおいしさです。

『ポキナ369』ハンバーグ
夜の「お子様コース」は、ハンバーグにジュースとデザートが付いて1860円。付け合わせはフランスのグラタン「ドフィノワ」またはビストロの定番「フレンチフライ」といったポテト料理と季節野菜のソテーなど、子どもたちが好きなフランス料理が。小さい子ども向けに少量希望の場合は事前予約で相談を。ちなみに昼の「お子様セット」は、写真のハンバーグにパンまたはライス付きで1080円。
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乳児や幼児、お年寄りもうれしい和風個室

料理の美味しさに加えて注目したいのは、古民家の2階を利用した畳敷の個室。

乳児なら持参したブランケットの上に寝かせておいたり、幼児なら室内にあるおもちゃやお絵かき、絵本を読んで過ごしたり、気ままに過ごすことが可能。ママたちも周囲を気にせず食事ができます。

また畳のフロアに、背の低いソファとテーブルがあるためお年寄りも使いやすく、3世帯利用にもぴったり。

人気があるため、個室利用の場合は予約を忘れずに!

<ここが嬉しい!>
畳敷の座敷席
おもちゃや絵本、お絵かき道具あり
プラスチック製の子供用カトラリーや取り皿
小学校で使われていた幼児用の椅子あり

『ポキナ369』個室
築100年の元八百屋をリノベーションし、1階はカウンターとテーブル席が、2階は靴を脱いで上がる、ゆったり広々とした畳敷の個室が。
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『ポキナ369』店内
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『ポキナ369』子ども用食器
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『ポキナ369』イメージ
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お子さまウェルカムなお店を紹介

お子さまウェルカムな人気店を紹介しています。子連れ同士の食事や、ファミリーでのおでかけに。

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writer

佐藤 良子

satoryoko

料理取材に徹して20年の食ライター。歴史が好きなため、料理史の観点から見るレストラン取材がライフワーク。日々賑やかな小学生2児の母。
instagram@ryocosugar