柏餅の葉っぱは食べられる? 柏餅の基本情報も解説!

端午の節句に食べることの多い柏餅。香りのよい葉っぱに巻かれていますが、この葉っぱが食べられるのか気になる方も多いはず。意外と知らない柏餅の葉っぱについて解説していきます。

柏餅の葉っぱは食べられる?

柏餅の葉っぱは、食べること自体には問題ありませんが、食べる前に取り除かれることが一般的。実際に食べると、葉っぱには少し渋みがあり、独特な風味があります。

端午の節句に柏餅を食べる理由

柏餅は、端午の節句に食べられる伝統的な和菓子です。
柏の葉で包まれた餅は、特に日本の家庭で親しまれており、その由来には深い文化的背景があります。柏の木は、新しい芽が古い葉の上に出ることから、「家系が途切れない」象徴として縁起が良いとされています。このため、端午の節句に食べる柏餅は、子孫繁栄や家族の健康を願う意味が込められているのです。
柏餅の歴史は古く、江戸時代にまで遡りますが、現代でも多くの家庭で親しまれています。日本の伝統を今に伝える柏餅は、毎年5月5日に欠かせないお菓子といえますね。

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柏餅
餅が葉っぱに包まれていることで、一層特別感がありますね。 画像:iStock.com/Hisae Ina
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柏餅の葉っぱの役割とは?

柏餅の葉っぱは、単なる飾りではなく、重要な役割を果たしています。

香りづけ
まず、柏の葉には強い香りがあり、餅の風味を引き立てる効果があります。葉っぱを巻いてから蒸すことで餅に香りが移り、柏の葉の風味が感じられます。

殺菌・保湿
柏の葉は防腐作用があり、餅を包むことで保存性が高まります。また、餅は表面が乾燥すると固くなってしまうため、乾燥から守る役割も果たしています。

食べやすさ
餅を食べるときに直接手で食べるとべたべたとくっついてしまいますが、柏の葉があることで手が汚れにくくなります。

柏餅の葉っぱは2種類あり特徴が違う

実は柏餅の葉っぱには主に2種類が使用されており、それぞれに特徴があります。
ひとつ目は「柏の葉」で、特徴的な大きさとしっかりとした質感があり、もち米の香りを引き立てます。柏の葉は、昔から厄除けの意味も込められており、食べる前に葉を外して食べる習慣があります。この葉は、特に香りが豊かで、和菓子としての風味を引き立てる役割を果たしています。

もうひとつは「サルトリイバラ」で、柏の葉っぱとは違い丸みを帯びた形で、短くとがった先端が特徴です。関西地方では、サルトリイバラの葉っぱが使われる場合が多く、西日本では昔から、食べものを包む葉っぱとしてサルトリイバラが利用されてきました。どちらの葉も、それぞれ異なる魅力を持っているため、柏餅を食べる際には、その葉の違いを楽しむこともできますね。

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