大阪・西大橋『トラットリア パッパ』のアクアパッツァ

“魚介専門イタリアン”というジャンルを切り開いて20年の人気店、大阪・西大橋『トラットリア パッパ』。魚介の旨みが詰まった濃厚なアクアパッツァ作りのポイントを、シェフの松本喜宏さんに教わりました。
ポイントは3つ。①スープにとろみをつけるため、魚に小麦粉をまぶし焼き色をつける。②魚介と相性のいいゴボウで食感を加える。③EXV(エクストラバージン)オリーブ油でスープを乳化させ、味に厚みを出す。これらが重なると、口の中で魚の旨みが力強くグルーヴするのです。

材料

  • 2人分
    イトヨリダイ…1尾(400~500g)

    〈A〉アサリ…10個
    〈A〉ムール貝…4個
    〈A〉ミディトマト(くし形切り)…4個
    〈A〉ドライトマト…6個
    〈A〉オリーブの実…6個
    〈A〉ケッパー…大さじ1
    〈A〉白ワイン…200㎖

    ゴボウ(太めの棒切り)…1/3本
    ニンニク(みじん切り)…2片
    小麦粉(強力粉)…適量
    ピュアオリーブ油…70㎖
    EXVオリーブ油…40㎖
    生バジル…5枚
    塩・コショウ…各適量

作り方

1
イトヨリダイの背ビレ、腹ビレの付け根にそれぞれ、庖丁で深さ2cmほどの切込みを入れる。ヒレを骨ごと取り除く。
『トラットリア パッパ』のアクアパッツァの作り方、切込みを入れる
ヒレの付け根に切込みを入れてヒレを骨ごと取り除くと、食べやすさが格段にアップ。
10
2
魚の水気を拭いて塩、コショウで下味をつける。全体にまんべんなく小麦粉をまぶす。
3
強火でピュアオリーブ油を熱し、②を入れる。フライパンから煙が立ち始めたところで中火に。均一に火を入れ、両面ともきつね色になったら火を止める。
『トラットリア パッパ』のアクアパッツァの作り方、イトヨリダイを入れる
10
4
フライパンの油を捨て、ニンニクとゴボウを入れる。余熱で軽く火入れしたら、〈A〉を入れ強火に。フライパンに蓋をして10分弱、蒸し煮にする。魚の身を指で押し、少し柔らかくなったら火が入ったサイン。
『トラットリア パッパ』のアクアパッツァの作り方、火を入れる
10
5
魚介をフライパンから取り出し、鍋を回しながら少しずつEXVオリーブ油を入れ、乳化させる。生バジルの葉を手でちぎって入れ、よく絡めたら完成。大皿に魚介とスープを盛り付ける。
『トラットリア パッパ』のアクアパッツァの作り方、乳化させる
『トラットリア パッパ』のアクアパッツァの作り方
10

profile

『トラットリア パッパ』シェフ

松本喜宏さん

writer

amakara.jp編集部

amakara.jp

関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。