京都『祇園にしむら』に教わる鯖寿司のレシピ

1994年に京都・祇園で開業した『祇園にしむら』。手土産としての人気も全国区の名物、鯖寿司「八坂の雪」のレシピを教わりました。淡味な千枚漬と短時間の〆加減で、上品な味わいの鯖寿司を。
店主・西村元秀さんが教えるレシピのポイントをまとめると、3つ。①多めの塩で短時間〆て、レアな身に②千枚漬は、慶応元年創業『大藤』製で③鯖は、一尾600g 以上の国産を。
塩で40分、酢で50分とかなり浅めに〆ます。「酢は不要な香りがつかない『ミツカン』で、フレッシュな鯖を生かす」と西村さん。それゆえ、肝要なのは鯖。「少なくとも一尾600g 以上の国産。鯛に近い値段のものを」要入手。「魚本来のおいしさを伝えるシンプルな料理を目指す」西村さんの心意気が詰まった一品です。

材料

  • 2本分
    国産鯖(600g以上)…一尾
    白飯…2合
    『大藤』の千枚漬け…6枚

    寿司酢
    〈A〉「ミツカン」の穀物酢…100㎖
    〈A〉塩…25g
    〈A〉砂糖…100g

    〆酢
    「ミツカン」の穀物酢…400㎖
    砂糖…200g

作り方

1
〈A〉の寿司酢を作る。「ミツカン」の穀物酢と塩を混ぜ合わせ、塩をよく溶かした後、砂糖を加えて、さらに混ぜ合わせる。
2
炊き上がったご飯を冷ましながら①の寿司酢を加え、しゃもじで切るように混ぜ合わせていく。
3
塩(分量外)を敷き詰めたパットに、三枚におろした鯖を並べ、上から鯖全体を包み込むように塩をまぶして、常温で約40 分おく。
鯖寿司(八坂の雪) レシピ、おく
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4
〈B〉を合わせてバットに入れ、混ぜ合わせて〆酢を作る。
5
③を水洗いしてキッチンペーパーで水気を拭き取ったら、皮を上にして④の〆酢に漬ける。乾燥を防ぐため、〆酢を含ませたキッチンペーパーで覆ったら、冷蔵庫で約50分おく。
6
⑤を冷蔵庫から取り出し、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取る。
7
巻きすを広げ、日本手ぬぐいを敷き、⑥を皮の部分を上にして並べる。
8
⑦の上に、棒状に形を整えた②の寿司飯をのせてしっかりと巻く。
9
皮の上に千枚漬けを3枚のせたら、食べやすい大きさに切る。
鯖寿司(八坂の雪) レシピ、千枚漬けを3枚のせる
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profile

『祇園にしむら』店主

西村元秀さん

大学卒業後、『東京吉兆』で7年修業し、1994年に『祇園にしむら』を開業。

writer

amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。