カリ!モチ!ふわっ!な大根餅のレシピ/神戸『Ngam Ngam Hou』

台湾や香港の定番点心“大根餅”を、カリ!モチ!ふわっ!と作るコツを、神戸・六甲道の人気中国料理店『Ngam Ngam Hou(アムアムホウ)』に教わりました。香港や四川省濾州市で修業を重ねた店主・松本明さんの、本場仕込みのレシピです。

大根餅は、台湾や香港で定番の点心。旧正月を祝う品としても親しまれています。「現地では大根の量が極端に少なかったり、炒めてから使ったりと作り方は様々です」と語るのは、香港や四川省濾州(ろしゅう)市で修業を重ねた店主・松本明さん。茹でた大根の他に、水と合わせてミキサーに掛けたピューレ状の大根を混ぜ込むのが松本流。そうすることで大根の風味は立たせつつ、ぷるふわ食感に蒸し上がる。しっかり炒めた干しエビと腸詰の旨みがアクセントに。こんがり焼いたら、特製ダレで召し上がれ。

材料

  • 3人前
    ※8.5cm×6㎝×18㎝のパウンド型1台分
    大根…300g
    水…200㎖
    干しエビ…15g
    腸詰…20g(1/2 本程度。ベーコンでも可)
    ピーナッツ油…大さじ2(サラダ油でも可)

    〈A〉在来米粉…75g
    ※台湾産タイ米(インディカ種)の米粉で作ると理想の食感に。中華食材店やネットで購入可。国産うるち米の米粉は固まり加減が弱いので、コーンスターチを増やして。
    〈A〉コーンスターチ…37g
    〈A〉塩…4g(小さじ3/4)
    〈A〉グラニュー糖…11g(小さじ2と1/4。上白糖でも可)
    〈A〉ゴマ油…小さじ1
    〈A〉白コショウ…適量
    〈A〉水…100㎖

    特製ダレ
    〈B〉豆板醤…大さじ2
    〈B〉砂糖・濃口醤油・米酢…各大さじ1
    〈B〉ゴマ油…小さじ2

作り方

1
大根は皮を剥き、長さ5cm・6mm角の棒状に切る。そのうち75g分を水とミキサーにかける。残りの大根は熱湯で3分茹でておく。
2
干しエビはみじん切り、腸詰は熱湯で3分茹でてから縦4等分にして、薄切りにする。
3
フライパンでピーナッツ油を弱火で熱し、干しエビをゆっくり炒める。
4
腸詰を加えて軽く炒めたら、茹でた大根を加え、20秒ほど炒め合わせて香りを絡ませる。
大根餅 レシピ、香りを絡ませる
臭みを飛ばし、油に香りと旨みを移す
10
5
ミキサーにかけた大根を加えて煮立たせる。
大根餅 レシピ、煮立たせる
しっかりボコボコ沸くまで加熱する
10
6
大きめのボウルに〈A〉を入れ、混ぜ合せてから⑤を加える。手早く、しっかり粘りを出すように合わせる。
大根餅 レシピ、混ぜ合せる
硬めのホワイトソースぐらいの粘度に
10
7
ピーナッツ油(分量外)を塗った型に流し入れ、表面積よりひと周り大きく切ったクッキングペーパーを貼り付ける。蒸気の上がった蒸し器で40 分間強火で蒸す。型のまま常温で冷ます。
8
2.5㎝幅に切り、ピーナッツ油(分量外)を入れたフライパンで焼く。弱火から中火で最初は触らずに5分焼き、返して中火で5分焼く。両面返しながら香ばしい焼き目がつくまで焼く。
大根餅 レシピ、フライパンで焼く
繊細なので返すときはそっと
10
9
〈B〉を合わせて特製ダレを作る。
大根餅 レシピ
10

profile

『Ngam Ngam Hou』店主

松本明さん

痺れる四川、香港仕込みの点心を絶妙に織り込んだコース料理は唯一無二。度々香港を訪れては、“今の料理”を体得して再現している。

writer

amakara.jp編集部

amakara.jp

関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。