京都で週2日のみ営業するパン屋『YENTA』のとっておきのカンパーニュ。

京都・吉田山の麓にある『YENTA(エンタ)』のカンパーニュは、生地づくりだけで2日もの時間をかけています。名物・カンパーニュのサンドイッチには自家製の低温調理チキンやプルドボーク、旬野菜の惣菜などをふんだんに。オーダーを受けてから一つずつ丁寧に作ります。

週2日営業のわけ

京都・吉田山のほど近く、閑静な住宅街の一角にある『YENTA』。作業場と対面式販売スペースを設けた店舗は、カンパーニュを中心とするハード系のパンがお目当てのお客さんで賑わいます。

週に4、5回焼いては、レシピをブラッシュアップする日々を1年続けて完成させたというのがカンパーニュ。酸味がきいていてとびっきりみずみずしいのは加水をたっぷり、生地づくりは丸2日程度と、通常のほぼ2倍の時間をかけているから。営業日を増やすと、寝かせる時間も場所も確保できないゆえ、週2日、水曜日と金曜日のみの営業です。

『YENTA』カンパーニュ
実はパンづくりは独学だという店主・吉原真由子さん。出産を経てパンを作り始めた頃、とあるカンパーニュの味に衝撃を受け「私もこんなパン焼きたい!」と。消費しきれなかったパンを友人たちにお裾分けするうち、「また食べたい」の声が「買いたい」に。
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名物はできたてサンドイッチ

『YENTA』サンドイッチ
ニンジンのラーペ、レタスなどで彩りと風味を重ねたブルドポークのサンドイッチ650円。
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「組合せを考えるのが楽しくて、どんどんメニューが増えました」

名物のサンドイッチは常時5~8種類ほど用意。使っているカンパーニュは、店舗販売のものよりも加水を5%控え、細長く成形したサンドイッチ専用というから驚きです。
自家製の低温調理チキンやプルドボーク、旬野菜の惣菜などを、オーダーを受けてから一つずつ丁寧に挟み込んでいきます。パンの酸味と具材が一体になり、想像以上にずっしりと満足感があります。

『YENTA』サンドイッチメニュー
サンドイッチ各種650円。もともとカンパーニュの食べ方提案として始めたもので、フレッシュさやロス対策も考慮。
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サンドイッチはその日のうちにパクリと、持ち帰ったハードパンは数日かけて楽しみながら、次の営業日を楽しみに待ちたいものです。

『YENTA』外観、店主・吉原真由子さん
店主・吉原真由子さん。
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。