ジャマイカ食堂『base』のニッチで優しいおかず

海外からインポートされた個性派店が並ぶ四ツ橋駅周辺にて、10年以上独自のスタイルを貫いてきたジャマイカ食堂『base』。カリビアンフードのエキゾチックさが刺さったという店主による、ニッチなヴィーガン定食を紹介します。

ジャマイカの食に魅せられて

「ジャマイカには2回ほど行きました。特に何に興味を抱いたわけでもないけど、食がかなり刺さってしまって」
ジャマイカ料理からインスパイアされたヴィーガンフードをメインとしたユニークな店で、松本琴美さんは豪快に笑います。自身も20年間ヴィーガンだったという琴美さん。食の傾向が違うカップルや仲間同士でも集まれるような店を目指し、唯一のノーヴィーガン、ジャークチキンを敢えて看板に置きました。

Base Island kitchen & 焼き菓子工房 ジャマイカ食堂
2013年にオープンした『Base Island kitchen & 焼き菓子工房 ジャマイカ食堂』。スパイスの香りが漂うエキゾチックな雰囲気。
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17時まで注文できる「VEGAN LUNCH」は、数あるおかずの中から3種を客自身でセレクト。発酵させたナッツチーズに湯葉、スパイスを撹拌させたクリームソースのかかる長芋のフリッターや舞茸KFCなど、揚げ物に人気が集まっているそうです。中でもオープン以来ファンが多いのは、木綿・高野・薄揚げと3種の豆腐に野菜の端材をミンチにして揚げたヴィーガンナゲッツ。ジャマイカンのソウルフード、ソルトフィッシュフリッター(鱈の塩漬けの揚げ物)から着想を得た料理です。

VEGAN LUNCH
食べ応えのある「VEGAN LUNCH」1400円。3種のおかずの他、生野菜のサラダとライス&ピーズ(ジャマイカ風ココナッツライス)が付く。奥のおかずは焼き茄子とセリとミョウガのタイサラダ。タイ名物青パパイヤのサラダを切り干し大根で表現した。チリソースとレモン、米酢をあわせたタレが食欲をそそる。
桑の実とザクロの酵素ドリンク
桑の実とザクロの酵素ドリンク800円。料理だけでなく、ドリンクもビール以外は自家製でグルテンフリー。
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「この前来たジャマイカ人の女の子が“ママの味だ!”って、おかわりおかわり言うて結局10個平らげたんです」
琴美さんの温かな料理と軽快なトークで、心も身体も元気になりました。

松本琴美さん
「私自身、以前はヴィーガンだったんです。感情的な話ではなくて、その時の自分の身体に合っていたってこと。だから今は肉も食べますけどね」。変態料理人、そしてホリスティックフードクリエイターを自称する松本琴美さん。勤労感謝の日には、心斎橋ビックステップにて、「ステップハーベスト」というオーガニックマーケットを開会するなど幅広く活躍する。
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