野菜スープカレーが主役の『NEW〇DER(ニューオーダー)』

ヴィーガンである前に美味しい料理であることを念頭に、日々スープカレーと向き合う店主の理子さん。新鮮な野菜で彩られた熱々の土鍋は、四季それぞれの主役が持ち味を発揮します。

敢えてヴィーガンを謳わず、充足の一品を

「ヴィーガンであることは前提として、常に美味しい料理であることを念頭にしています。ヴィーガンに目がいき過ぎると、味が後回しになってしまいそうで」と、日々、自らのスープカレーに微調整を施し、磨きをかけていく店主の理子さん。

店主の理子さん
少しずつ味を変化させながら、調理場でスープカレーを作る理子さん。
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提供するスープカレーは個性的。幕末スープカレー「新」1600円は、土鍋にグツグツ煮えたぎる熱々のカレースープが持ち味。素揚げした季節の野菜をたっぷり入れ、「なるべく土に生えていた時と同じような状態」で大き目にカット。種類によっては根をそのまま残して入れることもあるそうです。
色とりどりの葉物や根菜などが組み合わされていて、どこから食べるか、わくわくさせられます。口に含めば、大地の力強い香りと味わい。夏のズッキーニはジューシーで濃厚。冬のニンジンは濃縮されたような強い甘みになるなど、四季それぞれ、旬の特徴が際立ちます。
カレースープは、野菜の端材などからとった精進出汁をベースに、醤油麹などの発酵調味料やナッツ類、スパイスの香りを封じ込めた油などが加わり、動物性食品を一切使用していないにもかかわらず、重厚な満足感と満腹感が得られます。

幕末スープカレー「新」
大きくカットされた新鮮な野菜を入れた幕末スープカレー「新」
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すべてオーガニック野菜を使っているが、ヴィーガン同様、敢えて謳わない。理子さんは言います。
「何も知らないまま、先入観なしに召しあがっていただき、本当に美味しいと思っていたただけるものを。現状に甘んじることなく、追求していきたいと思っています」

外観
路地裏にひっそりと佇む、隠れ家のような『NEW〇RDER』。
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