ハートフルなおもてなしのフレンチ洋食 大阪・福島『洋食ヨコオ』

福島6丁目交差点の北西角。煉瓦造りの佇まいが目を引きます。ここは、創業50余年になる洋食店。老若男女が大好きな王道メニューはもちろん、フレンチのエッセンスも加えた洒落た料理、そしてハートフルなおもてなしが自慢です。

洋食にフレンチのテイストを加えて

1971年に開店して以来、福島の人々に愛されてきた洋食屋さん。「子供の頃、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に、ここで食べたエビフライが大好物でした。今日は、彼女にご馳走したくて連れてきました」なんてゲストもいらっしゃるのは長い歴史があるからこそ。おいしい店は、みんなの思い出の場所でもあるのです。

『洋食ヨコオ』店内
太い梁が組まれた天井と壁石が使われたカントリー調の店内。温かみがある落ち着いた空間です。地下には個室も。
『洋食ヨコオ』外観
福島で愛され続けて50年以上。福島6丁目交差点の北西角にあります。
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2代目店主・横尾 淳さんが、父親の始めたこの店に入ったのは20歳のとき。フレンチを学んだ横尾さんが帰ってきて、街の洋食屋さんのメニューがグッと華やかになりました。テリーヌやカルパッチョなどフランス料理のエッセンスが感じられる一品に心躍ります。オードブルなら、自家製スモークサーモンと車エビを盛り込んだサラダがおすすめ。ソムリエ資格も持つ横尾さんのセレクトしたワインも、リーズナブルなものから上質なラインまで揃っています。

『洋食ヨコオ』のオードブル
昆布でマリネして低温調理した、車エビと自家製スモークサーモンとアボカドのサラダ1780円~。
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名物はデミソースも旨い和牛ハンバーグ

だけどやっぱり、王道定番洋食も外せません。サラダ油でじっくりと揚げた熱々のビフカツは、ピンク色も美しいミディアムで。たっぷりと掛けられたデミグラスソースは、先代譲りの自慢の味です。和牛フォン・ド・ヴォーに丸鶏の優しさを加えて、半分の量になるまでじっくり煮詰めたソースは、しみじみ染み入るおいしさ。
ハンバーグなら、A4以上の黒毛和牛を店内で肉塊からミンチに挽いて、泉州や淡路島の瑞々しい玉ネギとともに練り上げた逸品。入荷があれば何と米沢牛を使用していることもあるとか。デミグラスソースのほかに自然塩を添えてあるので、まずは塩で。肉のジューシーな甘みが炸裂!たまらない贅沢な味わいです。

『洋食ヨコオ』の和牛ハンバーグ
特製・和牛ハンバーグ2880円。牛ネックと豚肉8:2の割合で、くどすぎないおいしさを追求したとか。まずは天然塩でその肉の旨みや甘みを味わって。
『洋食ヨコオ』の和牛ハンバーグ(デミソース)
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ランチはコスパが良すぎるヨコオセット

洋食屋さんに行くと、今日はビフカツにしようか、それともエビフライか、やっぱりハンバーグかと悩みますよね。そんな方にはランチの「ヨコオセット」を。
まずは「サラダです」とフレンチのオードブルのように美しい一皿が登場。添えられた小鉢は、甘い玉ねぎのローストややけに美味しいポテトサラダなど日替わりで。それらを食べ終えた頃にメイン。何とビフカツ、エビフライ、和牛ハンバーグが盛合せで名物が揃い踏み! パンかライス、スープまたはお味噌汁に、デザート、コーヒーまでついて2680円!
上質な食材を用いて、濃やかに手を掛けているのにリーズナブルな価格にビックリ。「どうも近頃の外食は、高価になり過ぎているようで…。確かに食材は高騰してるんですけどね」と話す横尾さんは、あくまでも消費者目線。手間暇を勘定に入れていないよう。

『洋食ヨコオ』の横尾さん
「値上げばかりで世知辛い世の中ですが、もっと外食を楽しんでほしいですね」と、いつも笑顔の横尾さん。ランチのスープ、味噌汁、ごはん、パンはおかわり1回無料と太っ腹!
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この「YOKOOセット」が人気なので、夜にもビフカツ、エビフライ、和牛ハンバーグを盛り込んだセットがオンメニューする予定。そう、実はこの店の魅力は料理のみならず、この2代目横尾さんのハートフルなお人柄にあるのです。ここで過ごす時間はいつも、友人宅でくつろいでいるような温かな心地にさせてくれます。

大阪土産になるレトルトカレー

コロナ禍に、「飲食店にできること」を考えた横尾さん。「お家でレストランの味を!」とレトルトカレーを開発しました。これが大ヒット。やっぱり採算度外視で、“美味しい”を目指すため、店で出すカレーと同じように、フォン・ド・ヴォーで重層的な味を作り出したのが、「ビーフたっぷりごちそうカレー」。お肉がこれでもかというほどゴロゴロ入っています。好評につき、第2弾は大阪らしさを追求し、「大阪極(きわみ)カレー」を誕生させました。『射手矢農園』の玉ネギ、『カタシモワイナリー』の赤ワインに加え、肉類は堺の『大阪ウメビーフ』と、東大阪の『なにわポーク』をダブルで使用。マイルドなのに滋味深い、今までにない味わいに。

さらに、スパイスに大阪名物をもう一つ。和風香辛料の老舗『やまつ辻田』の稀少な国産・鷹の爪の小袋が付いています。これをご飯にパラリと掛けると、キリリと味が引き締まって、辛くて良き香りがして、おいしさ倍増! お土産に、贈答品にとリピーター続出中。店内でも食べられるので一度お試しを。

JR新大阪駅新幹線改札内にある『ヨコオ大阪のれんめぐり店』でも購入可能。もちろんイートインもできます。新幹線に乗るならぜひ立ち寄ってみてください。

『ヨコオ』の大阪極カレー
大阪極カレー1780円!高級!だけどレトルトの常識を超越したおいしさ。ランチ時に店内でいただくこともできます。サラダ、デザート付きで2680円。
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