蕎麦の食べ方、楽しみ方をうどんで。先駆者の2号店『青空blue 大丸心斎橋店』

『青空blue 大丸心斎橋店』は蕎麦店で経験を積んだ店主が、蕎麦の楽しみ方をうどんで表現した一軒。その唯一無二の味や魅力をご紹介します。

ありそうで無かったうどん店が街を席巻

『青空blue』店主の松井宏文さんは、蕎麦の名店『土山人』など、蕎麦の世界で15年経験を積んだ人物。

「蕎麦屋はアテと酒を楽しむけれど、うどん屋は定食遣いされることを修業時代不思議に思っていて」と話します。

「蕎麦前でお酒を飲んでから蕎麦で〆る」という蕎麦屋的楽しみ方を、うどん店でしたら? そして玄挽きの蕎麦と同様に、玄麦の小麦粉でうどんを作ったら? という発想から2014年、大阪・本町にて独立し、酒肴や地酒を揃えるうどん店として街を沸かせました。

大丸心斎橋店は2019年に展開した、待望の2号店です。

青空ブルー店内
シンプルで落ち着いた店内。ベンチシートやお子さまランチもあり、子連れにも優しい仕様。
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蕎麦の経験が活きた茶色いうどん

玄蕎麦から挽く手打ち蕎麦のように、玄麦を店内で石臼挽きし、その自家製粉した小麦粉を練って作るうどんは、ざらりと野趣のある舌触りや“ふすま”(小麦の表皮)が粒々と見える茶色い色合いに、小麦の豊かな香りがプンと迫る驚きの味わい。

蕎麦のようでいて、むっちり歯を押し返す小麦特有の歯応えが小気味よい、唯一無二のうどんです。

「ざるうどん」のつゆもまた、これまでのうどんに合わせる甘めのだしとは異なる、「キリッとした」濃いめの味が特徴。まずは塩で食べる食べ方も、松井さんの蕎麦の経験から生まれたものだといいます。

また、かけだしに使うだしは「どこか懐かしい味を大切にしています」。

「ウルメやメジカは天日干しと機械で乾燥させる方法がありますが、味が違う。比べた結果、“懐かしさを感じる味”として天日干しが要でした」と天日干しのウルメやメジカの混合節にこだわっているそう。

大丸心斎橋店はセットが豊富

大丸心斎橋店では、百貨店や心斎橋での買い物中や帰りに食事づかいをする人が多いことから、丼や人気の太巻きといったご飯ものとうどんのセットメニューが充実。

ディナータイムには「鍋すきうどんコース」や「鴨すきうどんコース」といったコースも。

本店と同様に、「焼き味噌(ゆず風味)」や「だし巻き玉子」、「さんまのみりん干し」といった単品の酒肴メニューや地酒も。その他、ワインやサワー、焼酎なども揃い、さまざまな使い方が可能です。

太巻き寿司・海老天ぷらとおうどんの膳
太巻き寿司・海老天ぷらとおうどんの膳2750円。節分には毎年300本以上売れる名物で、甘めの玉子やかんぴょうが印象的な太巻きや「さすが蕎麦屋出身」と感じるサックサクの天ぷらがセットに。うどんは「ざる」「かけ」「冷やかけ」から選べます。
季節のうどん
季節のおすすめうどんは、季節ごとに4種〜5種が。写真は「とろろと京ゆばのたたき梅のおうどん」1870円。とろろを溶かした、とろみのあるかけだしが、香り高いうどんに絡む。梅の酸味やまろやかな湯葉も好相性。
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