
京都・下鴨『カフェ・ヴェルディ』の“やさしい”コーヒー
雑味がなくて、後味すっきり
「1日10杯飲んでも胃が疲れない。そんな優しくてクリアな味が、ウチのコーヒーです」と微笑む店主の続木義也さん。その優しさを表すかのようなパステルグリーンの外観が印象的な『カフェ・ヴェルディ』がオープンしたのは、2003年の夏。苦みとコクのある深煎りコーヒー人気がまだまだ根強かった頃です。
そんな中、「コーヒーは果実。浅煎りならではの爽やかな酸味やフルーティーさも味わいのひとつですよ」と、パナマのゲイシャ種など、当時はマイナーだった産地・品種を各国から取り揃えて各々の持ち味を丁寧に説明。さらに焙煎による味の変化をつぶさに伝えるなどして、コーヒーの奥深さや新しい楽しみ方をいち早く発信し始めたお店です。
ブレンドだけでも7種類!
取り扱うコーヒー豆の産地は、コロンビアやブラジルのほか、エチオピア、グァテマラなど多いときは15カ国前後。さらに豆の個性に合わせて、浅煎りから深煎りまで4段階の焙煎を使い分けている続木さん。ブレンドだけでも7種類あって悩みますが、そんなときは「毎日飲んでも飽きないメインブレンドです」と話すヴェルディブレンドがおすすめです。
豆はコロンビア、グァテマラ、タンザニア、パプアニューギニアの4種をブレンド。柔らかい酸味を残しつつ、重くない苦みが出るよう中深煎りにした一杯は、最後に甘い余韻がほんのり。複雑味はあるけれど後口は軽やか。ヴェルディらしさがよく分かる味わいです。
トーストや自家製プリンをお供に
コーヒーによく合う軽食も、研究熱心な続木さんは全力投球です。トーストに使うパンは、実家でもある京都の有名ベーカリー『進々堂(しんしんどう)』の快作・醍醐味(だいごみ)をセレクト。霧吹きをしてから表面を一度焼いた後にバターを塗り焼くことで、たまらなく香ばしく歯切れのいいカリふわトーストに仕上げています。
2020年頃から始めた自家製スイーツも、とことん本気です。イチ押しは大のプリン好きという続木さんが理想の味を追い求めて作り上げたプリン。「コーヒーの豆と同じように、味が確かな単一農園から仕入れた方が、クオリティが安定する!」との考えにたどり着いた結果、卵は愛知県知多半島にある『花井養鶏所』から。配合は卵黄多めに。温度を変えながら湯煎焼きして、昔懐かしいしっかり食感に仕上げています。
テイクアウトには焼き菓子も
コーヒー豆はもちろんすべて量り売り対応。気軽にコーヒーを味わえるオリジナルのドリップバッグも豊富です。
さらに、焼き菓子もテイクアウト用が用意されています。どれも個包装タイプで日持ちもするので、自由に詰め合わせてプレゼントにしても。イタリア岩塩を表面に散らしてほんのり塩気を利かせたフィナンシェや、たっぷりの完熟バナナにシナモンやミントなどを合わせたスパイシーバナナケーキなど、程よく個性的なオリジナルスイーツは、喜ばれること請け合いです。
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- 店名
- カフェ・ヴェルディ
- 住所
- 京都府京都市左京区下鴨芝本町49-25 アディー下鴨1F
- 電話番号
- 075-706-8809
- 営業時間
- 8:30~17:30LO(日曜・祝日は8:00~17:30LO)
- 定休日
- 月曜、第3火曜(祝日の場合は営業、翌日休)
- 交通
- バス停・洛北高校前から徒歩1分
- 席数
- カウンター8席、テーブル16席
- メニュー
- コーヒー600円~、バタートースト400円。コーヒー豆100ℊ880円~。
- 公式サイト
- https://www.verdi.jp/
- https://www.instagram.com/caffe.verdi/
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