大阪・北浜『カフェ・ドゥ・コルス』で‟大人“のビストロ料理を

 ミディアムレアに焼いた鳥取和牛オレイン55のステーキや滋味深いポトフなど、どれも洗練された味わい。気取らない雰囲気の中、レストラン級の味を楽しめるビストロです。

雰囲気はビストロ、味はレストラン

 店の場所は、大阪メトロ北浜駅に直結している商業施設・北浜プラザの2階。ワインカーブを思わせる温かみあるヨーロッパ的なムードがお洒落です。
 実はこちらは、隣の高級レストラン『レスプリ・ドゥ・クゥー・ドゥ・フランス』の姉妹店。しかも中で厨房が繋がっているというユニークなスタイルを取っています。 「厨房を共通にすることでそれぞれのニーズに合わせた使い分けを可能にしているんですよ」と意図を話すのは、両店の料理長を務める橋本充史(あつし)さん。 
 コンセプトは、大人のビストロ。カジュアルな雰囲気の中、レストランに引けを取らない本格的なフランス料理を味わえるのが大きな強み。カウンター席にひとり腰かけて、軽めの食事を兼ねてグラスワインを一杯…なんてこなれた使い方にもうってつけです。

『カフェ・ドゥ・コルス』外観
2010年に『レスプリ・ドゥ・クゥー・ドゥ・フランス』と同時オープンしました。
『カフェ・ドゥ・コルス』店内
『カフェ・ドゥ・コルス』カウンター席
カウンター席はバー使いにもおすすめです。
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手間暇かけた、直球料理

 昼はランチセットが中心ですが、夜はアラカルトのみ。カニ身を贅沢に使ったひと口カニクリームコロッケやトリュフが香る目玉焼き、カツレツなどビストロらしい直球料理を中心に、常時約30種類がスタンバイしています。
 「仕入れもレストランとほぼ共通。こちらでもオーナーの故郷・鳥取の食材を随所に使っていますよ」と橋本シェフ。安定して人気を誇るのが、鳥取和牛オレイン55を使った一品。シンプルなステーキももちろんおすすめですが、意外にリピーター率が高いのが、ポトフです。
 香味野菜と共にコトコト煮込まれたオレイン55のスネ肉は、ほろりと崩れる柔らかさ。見た目は素朴ですが、肉の旨みを抱き込んだ鳥取・大山産のネギやブロッコリーなどの季節野菜の滋味に心がほぐれます。

『カフェ・ドゥ・コルス』のオレイン55ランプ肉のステーキ
オレイン55ランプ肉のステーキ100g6600円。味付けは塩・コショウのみ。
『カフェ・ドゥ・コルス』のオレイン牛と野菜たっぷりポトフ
オレイン牛と野菜たっぷりポトフ4400円。澄んだ深い旨みに、素材の良さと丁寧な仕事を感じます。
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手土産にはオマール海老カレーを

 テイクアウトでのみ味わえるオマール海老カレーもファンが多い逸品。『レスプリ・ドゥ・クゥー・ドゥ・フランス』が仕込んでいる自信作を、こちらでも買って帰ることができます。
 具材なしのルゥのみですが、レストランシェフの本気を侮ってはいけません。姿は見えずとも、口にした瞬間に広がる濃厚な甲殻類の旨みは幸せな味。200gとたっぷり入って864円は、絶対にお買い得です。