京都・二条『マルシェノグチ』産直野菜を通してお客を幸せに

旬の有機野菜や減農薬野菜、果物などを約60種以上取り揃える京都・二条『マルシェノグチ』。農家直送なので、鮮度抜群な野菜や果物に出合えます。

目利きした各地のおいしい野菜

二条駅を出て御池通りを東に進むと、目に入ってくる眩しいビタミンカラーの果物たち。近づくと、甘くてフレッシュな香りが漂い、思わず足を止めてしまいます。

『マルシェノグチ』外観
10
『マルシェノグチ』イチゴ1パック
甘酸っぱくていい香りがする滋賀県産のイチゴ。1パック1080円。
10

「店頭の苺は滋賀の『北川農園』さんのもので、本当においしくて人気なんですよ」と、明るい笑顔で教えてくれたのは店主の野口泰亮さん。

2013年、野菜に関することで独立をしたいという気持ちから、奥様の地元である京都にて自店をオープン。ゼロからのスタートだったものの、徐々に農家さんとのつながりが増え、今では全国30以上の農家さんとお取り引き。

「やっぱり、北海道はじゃがいも、高知は生姜と、土地によっておいしくできる野菜が違います。うちは、全国のおいしい野菜を仕入れているので、“野菜の甲子園”みたいなお店です」と野口さん。

『マルシェノグチ』店内
北は北海道、南は徳島まで、全国各地から集まる野菜や果物たち。
10
『マルシェノグチ』店主の野口さん
店主の野口さん。実家は福岡で八百屋さんを営んでいたそう。
10

対面で伝える野菜のこと

大事にしているのは、お客さんに野菜を売るだけではなく、野菜の魅力も伝えること。「農家さんとやりとりするうちに、この野菜をどうやったらより多くのお客さんに届けられるのかと、応援する側に(笑)。なので僕は、“野菜の専門店”として、来店されるお客さんには、野菜のことや農家さんのことを伝えるようにしています。店舗を増やすこともできますが、これからも対面販売でお客様との会話を大事にしたいです」。

『マルシェノグチ』雪下黄人参、雪下紫人参
にんじんの種類も豊富。雪下黄人参も、雪下紫人参も、野菜スティックで食べたり、ピクルスにしてもおいしいそう。
10
『マルシェノグチ』根セロリ
巷ではほとんど見かけない、セリ科の野菜・根セロリは、サラダやスープに。
10
『マルシェノグチ』『リストランテ野呂』の惣菜
店内では、野菜の卸でお付き合いのあるご近所のイタリアン『リストランテ野呂』の惣菜や、自家製の惣菜も販売しています。
10

フレッシュスムージーも人気!

開店から5年経った頃。農家さんから、規格外の野菜や果物を卸してもらえないかと相談されたのをきっかけに始めたのが、店頭で作るスムージーです。

『マルシェノグチ』外観
野菜スムージーとフルーツスムージーは1杯350円、スペシャルスムージーは1杯500円です。
10
『マルシェノグチ』外観
左から、京都産の小松菜、青森県産のリンゴなどを使ったグリーンスムージー。京都産と滋賀県産のレモン、高知県産の生姜、バナナ、甘酒の入った柚子スムージー。鹿児島県産のビーツ、滋賀県産のブルーベリーなどを使ったビーツスムージー。フレッシュな味わいで、飲むだけで元気が湧いてきます。
10

さらに、「こども応援スムージー」というサービスも開始。購入したチケットは自分で使うのではなく、『マルシェノグチ』に来店する子どもたちに提供されます。子どもの習い事や病院帰りのご褒美にと、親子連れによく利用されているそうで、店内には「こども応援スムージー」チケットを使った子どもが、チケット購入者へあてたお礼のメッセージがずらりと掲示されています。

「農家さんにも喜んでもらえるし、お客さんには手軽に野菜や果物をとってもらえるし。お母さん方にも、『うちの子は野菜が嫌いだけど、ここのスムージーなら飲んでくれる』と好評なんです」と、野口さん。“野菜を通して人を幸せにしたい”、その情熱が、農家さんやお店を訪れるお客さんの笑顔を作っています。

『マルシェノグチ』店主の野口さんと京都の農家さん
この日は、京都の農家さんが朝採れタケノコを届けに来る場面も。10年以上の付き合いというお二人は冗談も交えながら、楽しそうに談話されていました。
10