京都・東山『コノシマビール』 人気建築家の洗練空間でシルキーなビールを!

京都・東山の三条通り沿いに佇む『コノシマビール』のオーナーは、建築家・木島 徹さん。凛とした空間でサーバーから丁寧に注がれる、鏡のようになめらかな泡をたたえたビールを楽しめます。

凛とした美意識を感じる店内

土壁と木を組み合わせたストイックなイメージに、ハッとする人も多いのでは。『コノシマビール』の設計は、数々の人気店を手がけてきた建築家の木島 徹(てつ)さん。自身の設計事務所を同ビル内に構え、この店のオーナーでもあります。

目立つ看板はなく、目印はビールをモチーフにした旗。実は刺繍作品で、木島さんのご家族による手仕事なのだそう。涼しげに揺れるその様子に、道ゆく人がふと足を止めます。

京都・東山『コノシマビール』内観
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2度注ぎのシルキーなビール

カウンターに立つのは、木島さんの実弟である良さん。「気軽に楽しんでもらえるように」と、誰もが馴染みのあるサッポロに絞った生ビール5種類を提供しています。

京都・東山『コノシマビール』ビールサーバー
土壁を背景に、静かな存在感を放つビールサーバー。ガス圧をやや低めに設定し2度注ぎにすることで驚くほどなめらかな口当たりに。
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まずは勢いよくビールを注いで粗い泡を削ぎ落としたら、2度目はグラスのふちから注いで泡を溢れさせます。クリーミーな泡でフタをすることで香りを逃がさず、まろやかな口当たりと旨みを実現。シルキーな炭酸とともに喉を滑り落ちる一杯は、ついもう一杯と手が伸びてしまう軽やかさです。

京都・東山『コノシマビール』エビスマイスター
写真のエビスマイスター(300㎖)は、深いコクと膨らみのある香りが特徴。チーズやナッツといった定番の軽めのバーフードが充実しており、京北町の畑でお父様が育てる季節の野菜がメニューに加わることも。
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表情の異なる個性的な席も魅力

京都らしく、間口が狭く細長い建物。入口近くには、風と光を感じられるテラス席が。その奥には、タイル使いが印象的なモダンなカウンター席が。さらに進むと、近代建築を思わせる落ち着いた個室が。奥に進むにつれてその表情がドラマティックに変わる、まるでひとつの空間の中を旅するような構成も魅力です。

岡崎エリアを散策した後にふらりと立ち寄り、空間とビールに心ほどける時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。