神戸・北野『THE CITY DONUTS AND COFFEE』の新メニュー。甘くてしょっぱいドーナツバーガー⁉︎

進化し続けるアメリカンドーナツ

煉瓦造りの外観は、知らなければドーナツショップとは気付かぬような洒落た雰囲気。2021年にハンター坂で開店した『THE CITY DONUTS AND COFFEE』は、オーナーの小野原祐輔さんが、かつて暮らしていたカリフォルニアで食したドーナツの味を神戸でもと始めた店です。カラフルなアメリカンスタイルのドーナツはSNSを通じて瞬く間に若い女性客の心を掴み人気となりました。

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2024年春に、北野坂とパールストリートが交差する角のビルへと移転。以前よりも広くなった店内では、朝食をとる人、おやつにドーナツを楽しむ親子連れや女性客、散歩の途中、コーヒーだけをテイクアウトする人など、1日を通して様々な世代が立ち寄っていきます。

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店に入るとまず目に入るショーケースにはドーナツがずらり並んでいます。マンスリーフレーバーが１、２種類と定番商品を合わせて、多い日で18種類ほど。どれにしようか目移りするほど多彩です。生地を店内で揚げて、１つ１つ手作業でデコレーションを施します。ポップだけれどどこか無骨さもある、アメリカンなビジュアルが魅力です。

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『THE CITY DONUTS AND COFFEE』の定番商品のひとつ、「レモンラバー」はレモン果汁香る甘酸っぱい糖衣の上にレモンピールもあしらった、甘くほろ苦くそして、爽やかな後味が人気の商品。見た目の可愛らしさも目を引きます。
淡いグリーンの「ピスタチオ」は、ホワイトチョコレートとピスタチオクリーム、上にはクラッシュピスタチオも散らした、食感も楽しい一品です。
「クッキーアンドクリーム」は、クリームチーズとサワークリームを合わせたクリームを表面にたっぷり塗り、砕いたココアビスケットをのせて。酸味とほろ苦さと甘さが絶妙なバランス。
ユニークなのは「メープルベーコン」。糖衣に潜らせた甘いドーナツに揚げたクラッシュベーコンをあしらって。甘みと塩味、そしてザクザクとした食感の楽しさもクセになります。

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いずれもベースのドーナツ生地は共通ですが、食べるとそれぞれの個性が際立っていて全て違う味わい。またオープン時よりブラッシュアップしているという生地もふわっと軽く、ついつい食べ過ぎてしまう危険さも！限定味も次々登場するので、一期一会の味を楽しみに訪ねたいところです。

不思議な魅力にハマる、ドーナツのバーガー⁉︎

こちらではドーナツ以外にもフードメニューが充実しています。薄力粉と強力粉、イーストで長時間発酵させたドーナツ生地を細長く成形して揚げたフカフカの生地で作るホットドッグや、アメリカンスタイルのパンケーキなども。オリジナルブレンドのコーヒーをお供に、食事に訪れる人も多いそうです。

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店長の竹内　慎さんが鉄板の上で焼いているのは、半分にカットした「クラッシックグレーズド」。そう、定番人気の糖衣が掛かった甘いドーナツです。その隣では牛100％のミンチ肉をギューっとプレスして薄く広げて焼き、頃合いを見て、チェダーチーズ、焼いたベーコンを乗せて、さらにピーナッツバターを塗り広げています。ケチャップとみじん切りの玉ねぎをトッピングして先ほどの「クラッシックグレーズド」で挟むと、この夏新登場した「ルーサーバーガー」の完成です。これは、アメリカでバーガーのバンズをドーナツに変えて食す、実在するメニューで、日本ではまだ提供している店は少なく、馴染みのない料理かもしれません。

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カリッと香ばしく焼いたパティを受け止める甘いドーナツ。ピーナッツバターのコクもチーズや肉汁と不思議なまでに一体化しています。食べながら、これは甘いのか、しょっぱいのか、脳がバグるような不思議な感覚に陥り、それでも手は止まりません。この究極の甘じょぱさのバランス、お見事。ちなみに横の器に注がれたのはメープルシロップで、お好みで「味変的にバーガーに掛けたり浸したりして食べて！」とのこと。付け合わせのポテトチップスとピクルスが箸休め的に抜群の相棒で、なんだか理解が追いつかないうちに美味い美味いと完食。思い出すとまた食べたくなるドーナツのバーガーぜひ一度体験を。このルーサーバーガー以外にも4種類のバーガーメニューあり。いずれも11時以降の提供なので、ランチやブランチに楽しんでみて！

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