兵庫・武庫之荘『Eddy CREPE SHOP』の‟白バラ牛乳“推しクレープ

たっぷりのホイップと練乳を使った「THE MILK」が、ミルク好きの間で話題。鳥取の「白バラ牛乳」に惚れ込んだ夫妻が営む、ポップでキュートなクレープ専門店をご紹介。

アメリカンレトロな店構え

『Eddy CREPE SHOP』があるのは、阪急武庫之荘駅から東に歩いて10分ほどの住宅街の一角。異国感漂うグレーのレンガを基調とした外観が、何とも目を引く。

店内はと言うと、ライトブルーの壁に白黒のチェッカーフラッグ柄の床や赤いハイスツールを合わせたインテリア配置。1970年代頃のアメリカンダイナーを彷彿させるレトロなムードがほっこりする。

『Eddy CREPE SHOP』外観
オープンは2025年3月。テイクアウト用の小窓も可愛らしい。
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『Eddy CREPE SHOP』店内
壁に貼っているステッカーは現在収集中。もっと飾りたてて賑やかにする予定だそう。
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白バラ牛乳が決め手のサクモチ生地

店を営むのは、松原康(やすし)さん・美佳さんご夫妻。以前から飲食店経営に興味があった康さんと昔からクレープが大好きな美佳さんの想いを重ねて、周囲には少ない専門店を開くことを決意したそうだ。

『Eddy CREPE SHOP』のオーナー夫妻
松原康さん・美佳さんご夫妻。ポップな内装はアメリカンレトロ好きな康さんの案をベースに、美佳さんが決定したそう。
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クレープ愛が強い美佳さんが特にこだわったのが生地の食感。「最近はパリッとした薄手の生地が流行りですが、私が好きなのはもっと厚みがあって食べ応えのあるタイプなので」と、試作を繰り返すことなんと1000回近く。複数の小麦粉をブレンドしてしっかり寝かせることで、表面はサクッと歯切れよく、それでいてもっちり感もあるコントラストある生地を編み出した。

そして味わいの上で欠かせなかったのが「主人の故郷・鳥取でお馴染みの白バラ牛乳です」と美佳さん。程よい甘さとすっきり感が松原夫妻は大好きで、白バラ牛乳で作られた練乳やクリームチーズ(季節限定)もトッピングに活用。店で提供するタピオカミルクにも白バラ牛乳をたっぷり使っている。

『Eddy CREPE SHOP』の「THE MILK」
美佳さんイチ押しの「THE MILK」680円。重くならないよう独自に配合したホイップに白バラ牛乳で有名な『大山乳業農協』の加糖練乳をたっぷりトッピングしたミルク愛溢れる白い名作。中に求肥も入っている。
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『Eddy CREPE SHOP』の「Eddy CREPE」
バナナ、イチゴ、クッキークリーム、チョコソースをトッピングした見映えのいい「Eddy CREPE」700円も安定した人気。
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おかず系もスタンバイ!

クレープは甘い系だけでなく、ハムチーズやポテサラチーズなどのおかず系いくつか用意されていて、トッピングを自由に追加してのカスタマイズも大歓迎というスタイル。

そんな風に選択肢が豊富な中、リピーターが多いのが意外にもタコスだ。パリパリの軽快な生地にたっぷり挟まれたレタスや玉ネギと、特製の照り焼きソースにマヨネーズをあわせた安定感あるおいしさが人気の秘密。ベーシックな挽肉のほか、大山どり照り焼きを選べるあたりに、またも店主夫妻の鳥取愛が滲んでいる。

『Eddy CREPE SHOP』の「大山どり照り焼きタコス」
鳥取のブランド鶏肉を使った「大山どり照り焼きタコス」700円は、生地は軽くともなかなかの食べ応え。タコスはどれもカレー味に変更できる。
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「甘いものを食べると、塩気のあるものが食べたくなるでしょう?」と笑う康さんの気遣いから、サイドメニューにはフライドポテトやオニオンリングに加え、牛すじコロッケなんて変化球もスタンバイ。

提案通りあまから両方買い揃えて、口福なループを楽しむのが得策だ。