全19蔵の鳥取酒が揃い踏み!大阪・西中島南方の新顔酒場『鳥取酒肴』

フードコートスタイルのレストラン一画に2025年10月にオープン。故郷・鳥取を愛するオーナーが一念発起して開いた小さな酒場は、愛情こもった酒チョイス。郷土色豊かな酒肴とぜひご一緒に。

鳥取県内19蔵の地酒が勢揃い

大阪地下鉄西中島南方駅の北口から徒歩3分。細路地に潜むフードコートスタイルのレストラン『フードマルシェWii』の一角に、『鳥取酒肴(とっとりさかな)』がオープンしたのは2025年10月。

品揃えを自慢するかのように棚にズラリと並べられた日本酒は、「辯天娘(べんてんむすめ)」「鷹勇(たかいさみ)」「冨玲(ふれい)」など、鳥取の地酒ばかりだ。

『フードマルシェWii』外観
『フードマルシェWii』の中には、『鳥取酒肴』のほか、レトルトカレー専門店や缶詰専門店などが入っている。
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『鳥取酒肴』酒棚
日本酒は常時30種類以上。オーナーの西谷さんが酒の仕込み体験もしたという『梅津酒造』の代表銘柄「冨玲」を始め、「山根酒造」の「野良」「糸白見」など聞き慣れない銘柄も揃っている。
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「故郷を応援したい一心で飲食店を開いてしまいました」と満面の笑みを見せるのは、鳥取・倉吉出身というオーナーの西谷友香里さん。聞けばなんと本業は行政書士。かつては倉吉市長になりたいと願ったこともあるほどの鳥取好きで、食べるのもお酒を飲むのも昔から大好き。その好きな気持ちを原動力に、鳥取のおいしさを発信する道を新たに拓いた。

店に並ぶ日本酒は鳥取県内全19蔵を自ら電車とバスで訪ね歩いて縁を繋いだものばかりで、代表銘柄からレアものまで幅広く。日本酒のセレクトを見るだけでも、並々ならぬ愛と熱意が伝わってくる。

『鳥取酒肴』オーナーの西谷友香里さんと、料理長の東藤侑人さん。
オーナーの西谷友香里さんと、西谷さんお気に入りの居酒屋に勤めていたという料理長・東藤侑人(ゆうと)さん。
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2000円のセットで鳥取味巡り!

料理も鳥取産の食材が7割以上で、あごちくわや砂丘らっきょうなどの酒肴が常時40品前後。「鳥取のおいしいものを知っていただくための特別セット。採算度外視でお出ししているのでぜひ!」と料理長の東藤さんが強く推す「鳥取酒肴巡り」が、とりあえずの注文にうってつけだ。

砂丘らっきょうやあごちくわなどの定番酒肴のほか、らっきょうタルタルソースを添えたアジフライ、具沢山の粕汁、季節の小鉢など6品がズラリ。その名の通り、鳥取の味を一巡りできる。それに加えて、「千代むすび」のワンカップ酒付き。お一人様なら、これだけで事足りる。

『鳥取酒肴』の鳥取酒肴巡り
鳥取酒肴巡り2000円。ビッグサイズのアジフライは自家製のらっきょうタルタルソースで。「千代むすび」のワンカップ酒は、個数限定の同店オリジナルラベル。
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『鳥取酒肴』の鳥取酒肴巡りクローズアップ
ふわふわのあごちくわは、琴浦町にある『高塚かまぼこ店』謹製。とまり漬けは、鳥取県産の小玉スイカを醤油に漬けた郷土食。スタミナ納豆は鳥取で人気の給食メニューで、鶏挽肉とひきわり納豆を混ぜ合わせてニンニク・ショウガを利かせたもの。東藤さんが甘酢漬けにした甘すぎない砂丘らっきょうは、クセになる塩梅。
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野菜は農家を営んでいる西谷さんのご両親や地元の知人から届くものが中心だそうで、こちらも愛情たっぷり。「ジャンボなピーマンは、苦味がなくて甘みが抜群!ピーマン嫌いにも試していただきたいおいしさです」と西谷さん。シンプルに丸焼きしたピーマンはファンが多いと嬉しそうに話す。

『鳥取酒肴』のピーマン丸焼き
朝倉さんのピーマン丸焼き350円。削り節と醤油をかけていただく。朝倉は西谷さんの旧姓だ。
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『鳥取酒肴』のあごだしおでん
あご(トビウオ)の旨みはあるけれどあっさりした味付けのあごだしおでんは各種180円~。写真は盛合せ800円。
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土曜日だけは14時オープンで、昼酒利用にももってこい。料理は500円前後が中心なので、たっぷり食べて飲んでも大体ひとり5000円ぐらい。気安い価格と気取らない空間が心地よくて、ついつい長居してしまう。