コスパ抜群!城東区の星を目指すイタリアン『リストランテ タケ』誕生

美しい! おいしい! え? ほんとにこの値段でいいの!? このクオリティーでこのお値段はお値打ち過ぎて何だか申し訳なくなるほど。2026年3月にオープンした『リストランテ タケ』は、わざわざでも訪れたい新星イタリアンだ。

実力派シェフのリストランテ誕生

のんびりとした下町に、白壁に黒い店名がスタイリッシュでひと際目を引くリストランテ誕生。 シェフの竹内賛四朗さんは、京都の名店『イル ギオットーネ』にて10年、ハイエンドなリストランテ『クイントカント』で5年、シェフまで務めた実力派だ。

『リストランテタケ』の店主・竹内さん
華々しい経歴の竹内さんが、なぜ野江で?の質問に、「子連れOKのレストランにしたかったんです」。竹内さんも2児の父親。
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:『リストランテタケ』の店主・竹内さん
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『リストランテタケ』の店内
幹線道路沿いにあるビルの1階。広々と、木肌の温かみもあるモダンでシンプルな店内。
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昼の6600円のコースをいただいた。これは夜にショートコースとして同じ内容で供されるのだが、フルコースと言っていいボリュームと内容。
まずは前菜が3皿。その一つ、華やかな赤に彩られた前菜は、鰹とパプリカとチョリソーという面白い組み合わせ。「(『イル ギオットーネ』の)笹島シェフが、『同じ色の食材同士は相性がいい』とよく言っておられたんです」と竹内さん。それで赤いパプリカとカツオを組み合わせたのだそう。パウダーに燻製、ソース、ペペロナータ(玉ネギやトマトと煮込んだもの)など様々な形状のパプリカが盛り込まれていて、ひと口ごとに変化。チョリソーのピリ辛がアクセントになって楽しい一皿だ。

『リストランテタケ』のカツオの前菜
料理は昼の6600円コースから。夜のショートコースは同額、同じ内容で。前菜3品、メイン料理、パスタ、デザート、お茶と小菓子付きで十分なボリュームと満足感。1カ月半ごとにメニューが変わる。前菜の一皿、「鰹 パプリカ チョリソー 燻製」。赤の色調で統一された美しい一皿。
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このプライス・ゾーンで黒牛の炭火焼が!

メインの肉料理は高原黒牛。6600円のコースで豚や鶏肉だけでなく、国産牛肉が登場することも。 「高原黒牛は『クイントカント』時代から愛用しています。広島県の『なかやま牧場』で、2年以上飼育されています。管理が徹底していてクオリティーがブレないんです」とシェフ。
そのカイノミという部位を炭火で仕上げる。香ばしくもしっとりジューシーな赤身は味わいも濃厚。エルダーベリーを発酵させ、マスタードと合わせた甘酸っぱい赤いソースと、パセリで作った緑のサルサベルデで味変しながらいただく。青りんごのガリは爽やかな口直しに。

『リストランテタケ』の黒牛のメイン
肉料理「高原黒牛 炭火焼 二冬越」。『クイントカント』時代から愛用している高原黒牛のカイノミ。二冬を越したジャガイモが驚異的な甘さで、記憶に刻まれる。
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それにしてもボリューム満点。「笹島シェフもお腹いっぱい食べてほしいという考え方でした。僕も限界まで付けてしまいます」と竹内さん。そうそう、忘れちゃいけないのが、付け合わせの二冬越(ふたふゆごし)と名付けられた北海道産ジャガイモ。食べるとサツマイモかトウモロコシかと脳が錯覚するほどまったりと甘い。これも『クイントカント』時代に出合った食材だそう。「あのジャガイモもある?」と目当てに来るゲストもいる、記憶に残る食材だ。

そしてパスタは「うちの少食の娘が、ここの麺だといっぱい食べてくれるので」と、東京の製麺所『浅草開化楼』の麺で。30、40、50、70gと、お腹の具合に合わせて量を選べるのが何ともありがたい。

『リストランテタケ』のペアリングワイン
ワインペアリング3種、今回のコースに合わせたワイン白・赤・ロゼ。90mlなので、ワイン好きも大満足。
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名物の予感、もっちもちのティラミス

そしてデザート。『イル ギオットーネ』では3年間ドルチェを担当していたとか。その頃から好評だった葛餅のティラミスが早くも名物になりそうなほど好評を博している。エスプレッソで葛を練り、マルサラというティラミスの味の決め手になる酒を使ったジェラートを添え、マスカルポーネのムースと共に。口の中でもちもちティラミスが完成するという趣向。うん、おいしい。

『リストランテタケ』の葛餅のティラミス
早くも名物になりそうなデザート、印象的な葛餅のティラミス。一度食べたらまたオーダーしたくなる。
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食後の紅茶の茶葉を選べるのも嬉しい。さらに竹内さんが愛知県出身とあって、小菓子に八丁味噌を使ってあるのもご愛敬。ワインはイタリア産で、「手ごろな価格帯でちゃんとおいしいものを」とグラス1000円程度でラインナップ。
このプライスは、自己紹介を兼ねたオープン価格、かも。早めに訪れてみることをオススメします。

『リストランテタケ』のメニュー表
食後のお見送りの際にシェフ自らデッサンした本日のメニュー表が渡される。そんなこまやかなサービスも嬉しい。
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飲んで食べてもだいたい10,000円!

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writer

団田 芳子

danda yoshiko

食・旅・大阪を愛するフリーのフードライター。その地の歴史や物語を感じる食べ物・気質・酒が好物。料理人さんに“姐さん”と呼ばれると、己の年齢を感じつつもちょっとウレシイ。著書に『私がホレた旨し店 大阪』(西日本出版社)、 『ポケット版大阪名物』(新潮文庫・共著)ほか。

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