コスパ抜群!城東区の星を目指すイタリアン『リストランテ タケ』誕生
実力派シェフのリストランテ誕生
のんびりとした下町に、白壁に黒い店名がスタイリッシュでひと際目を引くリストランテ誕生。 シェフの竹内賛四朗さんは、京都の名店『イル ギオットーネ』にて10年、ハイエンドなリストランテ『クイントカント』で5年、シェフまで務めた実力派だ。
昼の6600円のコースをいただいた。これは夜にショートコースとして同じ内容で供されるのだが、フルコースと言っていいボリュームと内容。
まずは前菜が3皿。その一つ、華やかな赤に彩られた前菜は、鰹とパプリカとチョリソーという面白い組み合わせ。「(『イル ギオットーネ』の)笹島シェフが、『同じ色の食材同士は相性がいい』とよく言っておられたんです」と竹内さん。それで赤いパプリカとカツオを組み合わせたのだそう。パウダーに燻製、ソース、ペペロナータ(玉ネギやトマトと煮込んだもの)など様々な形状のパプリカが盛り込まれていて、ひと口ごとに変化。チョリソーのピリ辛がアクセントになって楽しい一皿だ。
このプライス・ゾーンで黒牛の炭火焼が!
メインの肉料理は高原黒牛。6600円のコースで豚や鶏肉だけでなく、国産牛肉が登場することも。 「高原黒牛は『クイントカント』時代から愛用しています。広島県の『なかやま牧場』で、2年以上飼育されています。管理が徹底していてクオリティーがブレないんです」とシェフ。
そのカイノミという部位を炭火で仕上げる。香ばしくもしっとりジューシーな赤身は味わいも濃厚。エルダーベリーを発酵させ、マスタードと合わせた甘酸っぱい赤いソースと、パセリで作った緑のサルサベルデで味変しながらいただく。青りんごのガリは爽やかな口直しに。
それにしてもボリューム満点。「笹島シェフもお腹いっぱい食べてほしいという考え方でした。僕も限界まで付けてしまいます」と竹内さん。そうそう、忘れちゃいけないのが、付け合わせの二冬越(ふたふゆごし)と名付けられた北海道産ジャガイモ。食べるとサツマイモかトウモロコシかと脳が錯覚するほどまったりと甘い。これも『クイントカント』時代に出合った食材だそう。「あのジャガイモもある?」と目当てに来るゲストもいる、記憶に残る食材だ。
そしてパスタは「うちの少食の娘が、ここの麺だといっぱい食べてくれるので」と、東京の製麺所『浅草開化楼』の麺で。30、40、50、70gと、お腹の具合に合わせて量を選べるのが何ともありがたい。
名物の予感、もっちもちのティラミス
そしてデザート。『イル ギオットーネ』では3年間ドルチェを担当していたとか。その頃から好評だった葛餅のティラミスが早くも名物になりそうなほど好評を博している。エスプレッソで葛を練り、マルサラというティラミスの味の決め手になる酒を使ったジェラートを添え、マスカルポーネのムースと共に。口の中でもちもちティラミスが完成するという趣向。うん、おいしい。
食後の紅茶の茶葉を選べるのも嬉しい。さらに竹内さんが愛知県出身とあって、小菓子に八丁味噌を使ってあるのもご愛敬。ワインはイタリア産で、「手ごろな価格帯でちゃんとおいしいものを」とグラス1000円程度でラインナップ。
このプライスは、自己紹介を兼ねたオープン価格、かも。早めに訪れてみることをオススメします。
data
- 店名
- リストランテ タケ
- 住所
- 大阪府大阪市城東区関目1-3-1
- 電話番号
- 06-4400-4240(完全予約制)
- 営業時間
- 11:30〜13:00(入店)、18:00~19:30(入店)
- 定休日
- 月曜、第2・第4日曜、不定休あり
- 交通
- 京阪野江駅から徒歩5分
- 席数
- カウンター6席、テーブル8席
- メニュー
- 昼/平日限定パスタランチ3300円、コース6600円、9900円。夜/ディナーショートコース6600円、9900円。ワインペアリング(90ml・3種)2700円~、イタリア・クラフトビール1100円~。
- 備考
- ※ベビーカー・子連れ可能、別途メニューあり(予約時に要相談)。

writer

団田 芳子
danda yoshiko
食・旅・大阪を愛するフリーのフードライター。その地の歴史や物語を感じる食べ物・気質・酒が好物。料理人さんに“姐さん”と呼ばれると、己の年齢を感じつつもちょっとウレシイ。著書に『私がホレた旨し店 大阪』(西日本出版社)、 『ポケット版大阪名物』(新潮文庫・共著)ほか。
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