素朴さが心地よい路地裏イタリアン、京都・百万遍『カンティーナ・ロッシ』
京大の近くに潜む、路地裏イタリアン
京阪電車の出町柳駅から徒歩6分ほど。京都大学からもほど近い今出川通りから少し南の路地裏に建つ店は、何度来ても迷いそうになるひっそり感。
賑やかな学生街からほんの数分歩いただけでガラリと趣が変わる、この知る人ぞ知る空気感がたまらない。
まずは前菜と生パスタをチョイス
料理は中川さんが現地で味わった各地の郷土料理がベース。ディナーは気の向くままにアラカルトを頼むことも、シェフおまかせの4920円コースを頼むこともできる。
けれど、常連客のほとんどがまず注文するのは、それぞれ5種類前後から自由に選択できる前菜とパスタのセット。これにアラカルトを追加するのが、自分好みのコースを一番自由かつお得に組み立てられるからだ。
前菜で間違いないのは、プラス310円で選べる盛合せ。
マグロのカルパッチョや白インゲン豆のトマト煮、パプリカとズッキーニのマリネなど10種近くを少しずつ堪能できるこれだけで、グラスになみなみ注がれた白ワインが空になる。
パスタはすべて自家製の生麺。2人で訪れた場合に先述したセットを頼めば、2種類選べることになる。この日は7種類ある中から、赤ワインが進みそうな定番のアマトリチャーナとゴルゴンゾーラチーズのクリームソースに決定。
「アマトリチャーナは、カルボナーラと並ぶくらいローマを代表する、トマトソースのパスタ。現地の方はチーズがペコリーノ・ロマーノ(羊乳のチーズ)でないと怒るんですよ」と、楽しそうに語る中川シェフ。日本人の舌に馴染みつつも本場さながらの味を再現したいと、今でも年に一度、奥さまと共にイタリアを旅しているという。
ボローニャ風仔牛肉のカツレツを追加
前菜とパスタでそこそこ満たされたけれど、仔牛肉のソテーローマ風など、現地感漂う肉料理もやはり食べたい。ボローニャ風という言葉に惹かれて、仔牛肉のカツレツを迷わず追加。
「イタリア人が愛するカツレツは、厚さではなくこの薄さが重要。味付けは地方によって様々で、イタリア北部のボローニャではチーズや生ハムなど色々のせるのがスタンダードです」。シェフがちらほら教えてくれるちょっとした知識も楽しい。
ティラミスを足して悔いなし
前菜盛合せを一人ひと皿ずつ楽しんで、パスタ2種とメインをシェアして計9360円。ワインはグラスで赤白1杯ずつ飲んで計2920円。ここまで合わせて12280円とまだまだ予算に余裕がある。
そうきたらデザートを頼まない手はない。連れは「ひと口もらえれば充分」と、食後酒にリモンチェッロを一杯。甘いものに目がない自分は、大好物のティラミスとエスプレッソをチョイスする。これだけ追加しても、プラス1920円でトータル14200円と、どこまでも懐に優しい。
「定番の味を求められるお客様が多いこともあって、気付けば30年近くほぼ同じ料理を作り続けていますね」と中川シェフ。
変わらないことの安心感と懐かしさがまた、心地よい。
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- 店名
- カンティーナ・ロッシ
- 住所
- 京都府京都市左京区吉田泉殿町57-1
- 電話番号
- 075-751-6422
- 営業時間
- 12:00~14:30(火・木・土曜のみ)、18:00~21:30
- 定休日
- 日曜・祝日、そのほか不定休あり
- 交通
- 京阪本線出町柳駅から徒歩6分
- 席数
- テーブル7席
- メニュー
- 野菜のグリル盛合せ1350円、アマトリチャーナ2050円、牛フィレ肉のソテー3200円。グラスワイン730円、ボトルワイン3500円~。
- 外国語メニュー
- イタリア語
- https://www.instagram.com/cantinarossim

writer
川島 美保
kawashima miho
両親曰く、「生まれた時から食いしん坊」。3歳の頃から庖丁を握り、8歳から菓子作りにハマる料理好き。趣味と実益を兼ねて食メインの編集兼ライターになり、気付けば20余年。酒は弱いが、味は好き。甘いものはいくらでも。食べたいものを好きなだけ食べられる健康的な身体造りを目指し、週2回の筋トレに励んでいる。
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