音楽とお酒、おいしい食事。いい夜はいつも、神戸・北野『HOLE』にある

雑居ビルの2階。ちょっと怪しげな雰囲気だけど、その高揚感がまた夜を魅力的にする。
神戸で外せない肉の名店『ギャロ』が展開する、大人の隠れ家『HOLE』。その名の通り穴場のようでいて、でもいつも笑い声が聞こえるリビングのようでもある。
誰と訪れても間違いなく“いい夜”になる、そんな扉を開いてみよう。

路地裏に光る赤い看板を目印に、2階へ

一軒目が楽しかった夜こそ、もう少しだけ余韻に浸っていたくなるものだ。
本気で現実逃避がしたいわけじゃない。でもあとちょっとだけ羽を伸ばしたい。
もっとワガママを言っていいならば、いい音楽とお酒、おいしいお料理を小皿とともに、ハッピーな気分で一日を終えられたらどんなに最高だろうか。

『HOLE』は、そんな大人のワガママを受け止めてくれる場所だと思う。場所は、神戸・北野の裏路地。ぼんやりと光る2階の窓と、真っ赤に光る看板が目印だ。

扉を開くといきなり赤いカーテンがあって驚くかもしれないが、暖簾をくぐるようにひらりと顔を出せば、ここからいい夜が始まる。

神戸・三宮『HOLE』外観
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神戸・三宮『HOLE』看板
細い階段で2階へ。「ここがお店で合ってる?」と疑ってしまうかもしれないけれど、勇気を出して扉を開いてみてほしい。
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センスのいいお部屋に呼ばれた気分で

西洋アンティークと昭和レトロが交わったような空間、フレキシブルな料理、心地よく流れるグッドミュージック。わかりやすく言うならば、ここはオーナーでありシェフの川添義人さんの部屋のような場所だ。

神戸・三宮『HOLE』内観
こだわりのヴィンテージインテリアに囲まれた、唯一無二の空間。
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神戸・三宮『HOLE』カウンター
カウンターで川添さんとのおしゃべりも楽しい。
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誰と訪れても、どの席に座っても、必ずみんなが笑顔になる。それは川添さんとスタッフの方々の「喜んでもらいたい」という心遣いやユーモアのある会話のキャッチボールが、この店全体にたっぷりと行き渡っているから。
ちょっと落ち込んでいる友人を連れて来れば、すぐに元気になるような気さえする。

ギャロの料理を“ちょっとだけ”が叶う

ステーキやカツレツなどギャロらしいガッツリとした肉料理もあるけれど、小皿料理で少しだけ、もOK。二軒目だから少量つまみたいという日にはありがたい。
小ポーションであっても、当然ながらしっかりおいしい。クオリティの高さはお墨付きだ。

自家製シャルキュトリーは、ハーフサイズも可。作り方を変えながら、現在は「原点に戻ってクラシックな作り方に」というパテドパンパーニュは、旨みと食感を生かすため7種の部位を使い、しっかり練ってねっとりとした食感に。

神戸・三宮『HOLE』パテドカンパーニュとワイン
パテドカンパーニュ ハーフサイズ770円。ワインはグラス880円〜。
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神戸・三宮『HOLE』蒸し牡蠣とシャンパーニュ
その時々で産地が変わる名物の蒸し牡蠣とキャビア1個880円〜。レモンとサワークリームが爽やか。シャンパーニュはグラス1320円。
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食事と会話だけじゃなく、音も楽しんで

料理の合間にDJブースに立ち音楽を流している川添さんだが、実はお客さん自身による選曲もウェルカムだ。

神戸・三宮『HOLE』DJブース
レコードではなくiPadなので、お気軽に。
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ときに懐かしの邦楽が流れたり、知らなかった名曲に出合ったり。プロジェクターで音楽ライブをしっとりと楽しむ日もあるという。

会話と音楽。店一体が自然とグルーヴに包まれる瞬間は、間違いなくいい時間だ。
今宵も、遊びを知った大人たちがこの“穴場”にやって来る。

神戸・三宮『HOLE』イメージ
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