京都・桂『御菓子司 中村軒』の奥座敷でいただく桂うりのかき氷

京都・桂離宮のほど近くに佇む『御菓子司 中村軒』。明治創業の頃は店前の山陰街道を馬車が行き来していたとか。常連も多いその店奥の座敷で味わえる季節の甘味、とりわけ京野菜の桂うりを使ったかき氷が初夏からのおすすめです。

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京都・桂『御菓子司 中村軒』桂うり氷
「桂うり氷」760円
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『御菓子司 中村軒』は1883年創業。麦代餅(むぎてもち)など、創業時から伝わる名物も魅力ですが、「桂うり氷」も見逃せません。見た目はみぞれ氷のようでごくごくシンプル。でも運ばれてきた時から濃密な香りにときめきます。自家製シロップに使っているのは京野菜の桂うりです。畑で完熟させることで生まれるエレガントな香りがたっぷりと、すっきりとした甘さ。途中に味変でスダチを搾って風味を変えても。同じく夏(5月~10月1週目火曜日頃)に登場する、自慢の粒餡を添えた定番の金時氷や、イチジクやゆずといったフルーツの氷のほか、季節限定の甘味が次々に登場するのも楽しみのひとつです。

京都・桂『御菓子司 中村軒』外観
まるで時代劇に出てきそうなレトロな店構え。店奥の座敷で季節の甘味を楽しむのはちょっとしたタイムトリップ気分。
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。