新連載布陣の1人は、揚げもん好きなあの人の巻

新連載布陣の1人は、揚げもん好きなあの人の巻

覆面調査の現場より

2022.12.27

文:「あまから手帖」編集部・剱持裕典 撮影:福森クニヒロ

「取材させていただく店には必ず事前に食べに行く」というのが、「あまから手帖」編集部のモットー。その覆面調査の裏話をお届けする本連載。第5回目は、門上武司さんと伺った京都・丸太町『はふう本店』の現場より。

目次

2023年号より、装い新たに新連載スタート! 選択肢一掃、雑談の中で生まれた揚げもん企画 事がスピーディーな時ほど、“オチ”がある!? 店舗情報

2023年号より、装い新たに新連載スタート!

もうすぐ2022年が終わろうとしている。

そして、また1つ年を取る…。

だからというべきか、
この年末年始は酒を浴びるほど飲み、
そんな嫌なことを1つ1つ、
みんな無かったことにしてやりたい。

記憶が無くなるくらい酩酊すれば、箱根駅伝は最高だ。

毎年、どこが優勝したか全く覚えていないけれど、
来年もランナーズハイよろしくとばかり、
テレビ観戦しながら…、


なんて、


そんな冗談はさておき、

「あまから手帖」の仕事でいえば、すでに2023年は始まっていて、
今は2月号の編集作業が佳境、3月号がそろそろ動き出す時期だ。

ちなみに、今発売中の1月号は、
なんとフルモデルチェンジ(いかがだったでしょうか?)。

サイズも中身もガラリと変わり、心機一転、新連載もスタート!

今回はその中の1コーナー、門上武司さんの関西「揚げもん」研究所のお話。

選択肢一掃、雑談の中で生まれた揚げもん企画

その連載が決まったのは11月初旬、某高級ホテルのティールームだった。

平日の昼さがり、多くの女性客がキャピキャピ映えケーキに群がる(失礼!)、舌堤を打つ中、編集長と編集担当(私)、門上さんの男3名が小声でボソボソ、それぞれ用意した新連載の企画案について話合っていた。

門上さんといえば、言わずもがな。関西食業界において、主要なキーパーソンのお1人で、関西はもとより、全国津々浦々、美食の名店や銘品を食べ歩いてきた御仁。

にもかかわらず(なのか?)、雑談中、

「実は揚げもんが大好きで…」と、門上さんが発した素のひと言を編集長が逃さず、あれよあれよという間に、タイトルが決まり、モノが決まり、店が決まり、いざ覆面調査へ。


そんな記念すべき(!?)第1回目の揚げ物だが、当初の予定はコロッケだった。


一発目はわかりやすく、“THE揚げ物”的なものの方がよいとなり、それならコロッケで間違いないと。早速後日、門上さん指定の店へ行ってみると、営業時間内のはずがシャッターは降りたまま。不定休か?


その店の真向いで、何やら作業中の人に問えば、
「なんか店閉めはったみたいやね」。


ガビ~~~~ン。


門上さ~ん! どうしましょ~~~!?


事がスピーディーな時ほど、“オチ”がある!?

地下鉄で京都駅に向かっているさなか、
携帯が鳴ったため、ひとまず到着した駅に一旦降りる。

その駅のコンコースで、門上さんからの通話。

門上:「代案でカツサンドにしようと思って」
自分:「おっ、いいですね! どこの店ですか?」
門上:「はふう本店がええかな」
自分:「今京都いるんで行ってみます!」

奇しくも、通話で降りた駅がちょうど丸太町。
何とラッキーな。時計をみれば、昼もギリ間に合う。
早速、『はふう本店』にすべり込み、お忍びでカツサンドにかぶりつく。

パンのカリッフワな食感と衣のサクサク感、牛肉のジューシーさと相まって、野菜のシャキシャキ感も際立ち、めちゃくちゃ旨い!


それからもトントン拍子で、アポが取れ、取材もスムーズ。 スピーディーに事が運び、縁起のよい企画になりそうと、 ほくそ笑んでいた矢先、


経費精算の段で、


なんと、領収書がどこを探してもない!!!!!


久々やらかしたけど、ま、いっか。





終わり。

■店名
『肉専科 はふう本店』
■詳細
【住所】京都市中京区麩屋町通夷川上ル笹屋町471-1
【電話番号】075-257-1581
【営業時間】11:30~13:30(LO)、17:30~21:30(LO)
【定休日】水曜(1月1日、2日昼、9日、10日休。4日は臨時営業)
【お料理】カツサンド2300円。
【公式サイト】http://hafuu.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/hafuu1999/

あまから手帖/2023年1月号
大阪案内。

大阪人にも、大阪じゃない人にも。ハレの日も、ケの日も。いつでもおもろくて美味しい、我が街大阪。令和の大阪で愛される「知っとかなあかん!」店をご案内。

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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