
新連載布陣の1人は、揚げもん好きなあの人の巻
覆面調査の現場より
「取材させていただく店には必ず事前に食べに行く」というのが、「あまから手帖」編集部のモットー。その覆面調査の裏話をお届けする本連載。第5回目は、門上武司さんと伺った京都・丸太町『はふう本店』の現場より。
2023年号より、装い新たに新連載スタート!
もうすぐ2022年が終わろうとしている。
そして、また1つ年を取る…。
だからというべきか、
この年末年始は酒を浴びるほど飲み、
そんな嫌なことを1つ1つ、
みんな無かったことにしてやりたい。
記憶が無くなるくらい酩酊すれば、箱根駅伝は最高だ。
毎年、どこが優勝したか全く覚えていないけれど、
来年もランナーズハイよろしくとばかり、
テレビ観戦しながら…、
なんて、
そんな冗談はさておき、
「あまから手帖」の仕事でいえば、すでに2023年は始まっていて、
今は2月号の編集作業が佳境、3月号がそろそろ動き出す時期だ。
ちなみに、今発売中の1月号は、
なんとフルモデルチェンジ(いかがだったでしょうか?)。
サイズも中身もガラリと変わり、心機一転、新連載もスタート!
今回はその中の1コーナー、門上武司さんの関西「揚げもん」研究所のお話。
選択肢一掃、雑談の中で生まれた揚げもん企画
その連載が決まったのは11月初旬、某高級ホテルのティールームだった。
平日の昼さがり、多くの女性客がキャピキャピ映えケーキに群がる(失礼!)、舌堤を打つ中、編集長と編集担当(私)、門上さんの男3名が小声でボソボソ、それぞれ用意した新連載の企画案について話合っていた。
門上さんといえば、言わずもがな。関西食業界において、主要なキーパーソンのお1人で、関西はもとより、全国津々浦々、美食の名店や銘品を食べ歩いてきた御仁。
にもかかわらず(なのか?)、雑談中、
「実は揚げもんが大好きで…」と、門上さんが発した素のひと言を編集長が逃さず、あれよあれよという間に、タイトルが決まり、モノが決まり、店が決まり、いざ覆面調査へ。
そんな記念すべき(!?)第1回目の揚げ物だが、当初の予定はコロッケだった。
一発目はわかりやすく、“THE揚げ物”的なものの方がよいとなり、それならコロッケで間違いないと。早速後日、門上さん指定の店へ行ってみると、営業時間内のはずがシャッターは降りたまま。不定休か?
その店の真向いで、何やら作業中の人に問えば、
「なんか店閉めはったみたいやね」。
ガビ~~~~ン。
門上さ~ん! どうしましょ~~~!?

事がスピーディーな時ほど、“オチ”がある!?
地下鉄で京都駅に向かっているさなか、
携帯が鳴ったため、ひとまず到着した駅に一旦降りる。
その駅のコンコースで、門上さんからの通話。
門上:「代案でカツサンドにしようと思って」
自分:「おっ、いいですね! どこの店ですか?」
門上:「はふう本店がええかな」
自分:「今京都いるんで行ってみます!」
奇しくも、通話で降りた駅がちょうど丸太町。
何とラッキーな。時計をみれば、昼もギリ間に合う。
早速、『はふう本店』にすべり込み、お忍びでカツサンドにかぶりつく。
パンのカリッフワな食感と衣のサクサク感、牛肉のジューシーさと相まって、野菜のシャキシャキ感も際立ち、めちゃくちゃ旨い!
それからもトントン拍子で、アポが取れ、取材もスムーズ。 スピーディーに事が運び、縁起のよい企画になりそうと、 ほくそ笑んでいた矢先、
経費精算の段で、
なんと、領収書がどこを探してもない!!!!!
久々やらかしたけど、ま、いっか。
終わり。
■店名
『肉専科 はふう本店』
■詳細
【住所】京都市中京区麩屋町通夷川上ル笹屋町471-1
【電話番号】075-257-1581
【営業時間】11:30~13:30(LO)、17:30~21:30(LO)
【定休日】水曜(1月1日、2日昼、9日、10日休。4日は臨時営業)
【お料理】カツサンド2300円。
【公式サイト】http://hafuu.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/hafuu1999/
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Writer ライター

あまから手帖 編集部
amakara techo