深夜26時、天神橋筋商店街に行ってみた。
覆面調査の現場より
深夜の天神橋筋商店街には、どんな光景が広がっているのだろう? 普段ならぐっすり夢の中の26時。眠い目をこすりながら歩いてみたら、じつはけっこう賑わっていたんです。
深夜の天神橋筋を行き交う人々。
「意外と人通りがある」。
11月某日、26時。天神橋筋三丁目商店街に立った時の感想だ。
両脇のシャッターは下り、さすがに日中の賑わいは全くみられないが、人通りのなくなった商店街を行き交う自転車は途切れない。がらんとした空間に、ときどき鼻歌も混じる。すいーーっと電動キックボードに乗ったお姉さんとすれ違ったが、スカートをはためかせてなんだか優雅だった。
しばらくして、わき道からごみ収集車が現れ、商店街のど真ん中を通行していく。遠ざかるテールランプを見送りながら、深夜でも働いている人がいるのだと思った。
商店街のど真ん中を行くごみ収集車。日中では見られない光景だ。
JR天満駅前付近は、また少し空気が変わる。終電のなくなった駅前で輪をつくる若い人たち。彼らが声を上げて走り出す光景に何度か遭遇し、若いなあと思ってしまう自分は、めっきり夜遊びをしなくなった。走り去っていく後ろ姿がちょっとだけ羨ましい。
天満界隈にて、走り出す若い人たち。これからどこへ行くのか。
今回1月号本誌で取材した「小林商店」は週末のみ、26時まで店の明かりをともしている。豚足やホルモンでお腹を満たしたのだろうと思われるお客さん方の目の前には、空になった鉄板と皿、それと酒の入ったグラス。飲んで笑ってまた飲んで、賑わいは閉店間際まで続いていた。
週末は26時まで営業している小林商店。終電過ぎ、名物の豚足にかぶりつくお客さんたちの姿が見られる。
■店名
豚足・ホルモン 小林商店
■詳細
【住所】大阪府大阪市北区池田町6-1
【TEL】06-6352-3393
https://www.instagram.com/tonsokuhorumon_kobayashishoten/
Writer ライター
あまから手帖 編集部
amakara techo