「ドラマチックカリーゴールデン中崎」にてスパイスカレーの凄さを知る

「ドラマチックカリーゴールデン中崎」にてスパイスカレーの凄さを知る

覆面調査の現場より

2023.05.24

文:「あまから手帖」編集部・米川夏美 / 撮影:岡森大輔

6月号カレー特集にて、スパイスカレーのコーナーを担当することになった私。今までスパイスカレーに縁がなかった私が、そのブームの勢いを確信したのは「ドラマチックカリーゴールデン中崎」での出来事。

目次

大阪スパイスカレーの波 8種の魚介だし&ラーメンスープ 店舗情報

大阪スパイスカレーの波

数年前からスパイスカレーブームがきているのは実感していた。SNSを開けば、毎日のように誰かがスパイスカレーを食べた投稿が流れて来る。でもそんな中、私はどこか他人事のような気持ちだった。スパイスカレーは、「私にはハマらんもの」と。

そんな気持ちを一気に覆されたのが、スパイスカレー企画の覆面調査、1発目に訪れた「ドラマチックカリーゴールデン中崎」の「ドラマチックあいがけ」を食べたとき。

「美味しい!!!」スパイスカレーってもっと口の中が異国になると思っていた。でも、どこか和で落ち着く。馴染みがある感じがする。

取材してみてわかったのは、“だし”と“ラーメン”が隠れていたからだった。

「ドラマチックカリーゴールデン中崎」ドラマチックあいがけカレー1390円。写真は自家製ラー油がけ味玉170円をトッピングしている。

8種の魚介だし&ラーメンスープ

こちらの店をオープンしたのは、Facebookのカレーファングループ「口癖はカレー」の主宰者である三嶋達也さん。スパイスカレーは、「定義がない」と話す。

「ドラマチックあいがけ」の右下に見える、透明な部分。これがトロトロの餡になっていて、8種の魚介の旨みが詰まっている。お酒を飲んだあとに、この透明だしの部分だけ飲みたくなるような気持ちにもなった。でも、右上のキーマと混ぜると更に美味しい。透明なカレーと出合ったのは初めて。スパイスカレーの可能性は無限大だと実感した。

左側は、なんとラーメンスープを元にした欧風テイスト。人気ラーメン店「らーめん小僧」の協力でできた「中崎ビーフカリー」だ。辛さも程よくて食べる手が進む。

副菜も色とりどりで、それぞれ味わったあとは、全部を混ぜ合わせて食べるとまた違った美味しさを楽しめた。

「ドラマチックカリーゴールデン中崎」スタッフ左が店長のカヨさん、右が三嶋さん。

オンラインから、お取り寄せも可能。お笑いコンビかまいたちのYouTubeチャンネルで濱家さんイチオシのお取り寄せカレーに選ばれ、巷で話題になっているようだ。この美味しさを是非お家でも。

■店名
『ドラマチックカリーゴールデン中崎』
■詳細
【住所】大阪府大阪市北区中崎1-6-18
【電話番号】06-6359-8006
【公式サイト】https://dramatic-curry.com/

あまから手帖2023年6月号

1冊まるごとカレー特集。「スパイスカレーを始めた理由。」ではコロナ禍にオープンした人気スパイスカレー店にスポットを当てる。

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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