大阪のソウルフードを食べ尽くした日々。

大阪のソウルフードを食べ尽くした日々。

今月の…お蔵入り

2023.01.06

文:「あまから手帖編集部」米川 夏美 / 撮影:下村亮人

2023年1月号「大阪特集」。その中の「大阪ソウルフードストラット」のコーナーから、お好み焼きの「きじ 梅田スカイビル店」さんと、バッテラの「寿司常」さんの、誌面掲載したかったけど残念ながらできなかった、お蔵入りカットをご覧ください。

目次

大阪に来たならここのお好み焼きがお薦めやで。 バッテラは小舟って意味やねんて。元祖の舟形を復活させた店。 店舗情報

大阪に来たならここのお好み焼きがお薦めやで。

お好み焼きの名店、「きじ 梅田スカイビル店」さん。1969年創業の梅田食道街にある本店は息子に任せ、こちらの2号店を1994年にオープンした木地崇嚴さん。

店内の壁中には、様々な国の紙幣や、外国語のメッセージが貼られている。世界中の人々がこの店に訪れた証だ。海外の旅行サイトなどでも有名なのか、この店に訪れるたびに外国人観光客を見かけた。

もちろん日本国内からの観光客からも、地元の大阪府民からもずっと愛されているお好み焼きだ。行ったらまずは、定番の豚玉を食べてみてほしい。

それでは2023年1月号の記事では使われなかったカットをどうぞ。

「きじ梅田スカイビル店」店内壁壁を埋め尽くすほどの外国語の手紙や紙幣

「きじ梅田スカイビル店」豚玉調理風景ウスターソース、マヨネーズ、ケチャップを塗ったら、横で卵を焼いてお好み焼きの上にのせる。

「きじ梅田スカイビル店」豚玉にソースを塗っているところその上から、金紋ソースを塗ることで、味が混ざらないようにしている。

「きじ梅田スカイビル店」テーブル席豚玉726円。こちらもお薦めの塩焼きそば748円と共に。この日、奥に見えるのも外国人観光客。

バッテラは小舟って意味やねんて。元祖の舟形を復活させた店。

ポルトガル語で、小舟=バッテイラ。
この鯖寿司の形を見たお客さんが、「舟型や」と言ったのがきっかけでその名がついたとか。

戦争で一度はなくなってしまったという、舟の押し型を復活させたのが四代目の石川里留さん。元祖バッテラ発祥のこの店で、今もその味を再現している。

ご飯を詰めるところから、鯖を入れて押して、上から昆布のせ、切るところまで。手際がまるでパフォーマンスのように見ていても楽しい。あっという間に美しいバッテラが皿の上に。

2023年1月号の記事の中では、途中の1カットしかお見せできなかったので、その工程をこちらにてご覧あれ。

「寿司常」バッテラ押し型舟形の押し型に薄く切った鯖を敷き詰めていく。

「寿司常」バッテラを切っているところ刃側が楕円のようになった包丁の形にも、大阪の伝統技術が隠れている。

「寿司常」バッテーラバッテーラ1本1100円。誌面にはあえて選ばなかった完成形の写真。持ち帰りもできるが、できたてを店内ですぐ食べてもとても美味しい。

2023年1月号の「大阪ソウルフードストラット」では他にも、たこ焼き、ミックジュース、ちりとり鍋、鯨の関東煮もご紹介しておりますのでぜひご覧ください。

■店名
「きじ 梅田スカイビル店」
■詳細
【住所】大阪府大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビル地下1階
【電話番号】06-6440-5970
【営業時間】11:30~21:00頃
【定休日】木曜(12月31日~1月4日)

■店名
「寿司常」
■詳細
【住所】大阪府大阪市北区天神橋2-4-3
【電話番号】06-6351-9886
【営業時間】11:00~14:00(昼は金~日曜のみ)、17:00~21:00(LO)
【定休日】火・水曜(12月27日~30日、1月4日)

あまから手帖/2023年1月号
大阪案内。
大阪で生まれ育った人にも、大阪に来た人にも、知っててほしい大阪が詰まった1冊。真っ赤な表紙が目に留まったら、手に取って手触りも楽しんでみてほしい。

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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