
大阪のソウルフードを食べ尽くした日々。
今月の…お蔵入り
2023年1月号「大阪特集」。その中の「大阪ソウルフードストラット」のコーナーから、お好み焼きの「きじ 梅田スカイビル店」さんと、バッテラの「寿司常」さんの、誌面掲載したかったけど残念ながらできなかった、お蔵入りカットをご覧ください。
大阪に来たならここのお好み焼きがお薦めやで。
お好み焼きの名店、「きじ 梅田スカイビル店」さん。1969年創業の梅田食道街にある本店は息子に任せ、こちらの2号店を1994年にオープンした木地崇嚴さん。
店内の壁中には、様々な国の紙幣や、外国語のメッセージが貼られている。世界中の人々がこの店に訪れた証だ。海外の旅行サイトなどでも有名なのか、この店に訪れるたびに外国人観光客を見かけた。
もちろん日本国内からの観光客からも、地元の大阪府民からもずっと愛されているお好み焼きだ。行ったらまずは、定番の豚玉を食べてみてほしい。
それでは2023年1月号の記事では使われなかったカットをどうぞ。
壁を埋め尽くすほどの外国語の手紙や紙幣
ウスターソース、マヨネーズ、ケチャップを塗ったら、横で卵を焼いてお好み焼きの上にのせる。
その上から、金紋ソースを塗ることで、味が混ざらないようにしている。
豚玉726円。こちらもお薦めの塩焼きそば748円と共に。この日、奥に見えるのも外国人観光客。
バッテラは小舟って意味やねんて。元祖の舟形を復活させた店。
ポルトガル語で、小舟=バッテイラ。
この鯖寿司の形を見たお客さんが、「舟型や」と言ったのがきっかけでその名がついたとか。
戦争で一度はなくなってしまったという、舟の押し型を復活させたのが四代目の石川里留さん。元祖バッテラ発祥のこの店で、今もその味を再現している。
ご飯を詰めるところから、鯖を入れて押して、上から昆布のせ、切るところまで。手際がまるでパフォーマンスのように見ていても楽しい。あっという間に美しいバッテラが皿の上に。
2023年1月号の記事の中では、途中の1カットしかお見せできなかったので、その工程をこちらにてご覧あれ。
舟形の押し型に薄く切った鯖を敷き詰めていく。
刃側が楕円のようになった包丁の形にも、大阪の伝統技術が隠れている。
バッテーラ1本1100円。誌面にはあえて選ばなかった完成形の写真。持ち帰りもできるが、できたてを店内ですぐ食べてもとても美味しい。
2023年1月号の「大阪ソウルフードストラット」では他にも、たこ焼き、ミックジュース、ちりとり鍋、鯨の関東煮もご紹介しておりますのでぜひご覧ください。
■店名
「きじ 梅田スカイビル店」
■詳細
【住所】大阪府大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビル地下1階
【電話番号】06-6440-5970
【営業時間】11:30~21:00頃
【定休日】木曜(12月31日~1月4日)
■店名
「寿司常」
■詳細
【住所】大阪府大阪市北区天神橋2-4-3
【電話番号】06-6351-9886
【営業時間】11:00~14:00(昼は金~日曜のみ)、17:00~21:00(LO)
【定休日】火・水曜(12月27日~30日、1月4日)
大阪案内。
大阪で生まれ育った人にも、大阪に来た人にも、知っててほしい大阪が詰まった1冊。真っ赤な表紙が目に留まったら、手に取って手触りも楽しんでみてほしい。
Writer ライター

あまから手帖 編集部
amakara techo