神戸のE面の裏面in「味香苑」

神戸のE面の裏面in「味香苑」

今月の…お蔵入り

2023.02.17

文:「あまから手帖編集部」森千尋 / 撮影:山口謙吾

羊は北海道で食べるものという印象のあった私は、灯台下暗しといいますか、羊肉串を看板としている「味香苑」には神戸在住ながら行ったことがありませんでした。撮影のため初訪問したものの、目当ては別の料理で…?

目次

狙うは定番の羊肉串!と思いきや…? 「掲載は1カットのみ」の難しさ 店舗情報

狙うは定番の羊肉串!と思いきや…?

【2月号の「神戸のE面」、「味香苑」でいこうと思います】と、ロック漫筆家・安田謙一さんからのメール。私は直ぐに【神戸牛ではなく羊ってところがB面っぽくていいですね!】などと返しましたが、上がってきた原稿に、羊のエピソードはありませんでした。

赤いメニューメニューの表紙には大きく羊肉串の文字が。

「味香苑」は中国東北料理が揃う店で、膨大なメニュー数を誇ります。肉が入っていそうで入っていない「地三鮮」、豚舌と牛筋がスパイシーに和えられた「麻辣双片」。安田さんお薦めの2品は、不思議な風味と食感がクセになる、初めての味なのでした。

料理2品地三鮮(右)、麻辣双片。

「掲載は1カットのみ」の難しさ

エッセイと写真1カットで構成するこの連載は、取材が必要ないもので、営業時間中の撮影を指定されることも多いです。お客さんの邪魔にならないよう、早々に引き上げようとしたところ「これだけは食べていってヨ」とお母さんに引き留められます。運ばれてきたのは、看板メニューの羊肉串でした。

炭火で焼く羊肉は香ばしく、唐辛子を主としたオリジナルスパイスがよく合います。「みんな頼むメニューだから、こっちを載せてほしいな~」と笑うお母さんにつられ、山口謙吾さん、写真をパシャパシャ。ああ、いい写真。美味しそう。しかしエピソードの登場しないエッセイに羊肉の写真を推せるほど、尖ることはできません。お母さんごめんなさい。

このコーナーにてお納めください。

羊肉串(ウーロン茶入り)ほぼすべてのお客が注文するという看板メニュー、羊肉串。

■店名
『味香苑 生田ロード店』
■詳細
【住所】兵庫県神戸市中央区北長狭通1-9-10 プリンセスコースト8階
【電話番号】050-5485-5166
【公式サイト】https://mikaen.com/

掲載号
あまから手帖2023年2月号「コーヒー/珈琲/coffee/コーヒ」
サードウェーブが落ち着いた今、大人がじっくり味わいたいコーヒーとは何か!? ツウが気になるあの人も登場!

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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