神戸のE面の裏面in「味香苑」
今月の…お蔵入り
羊は北海道で食べるものという印象のあった私は、灯台下暗しといいますか、羊肉串を看板としている「味香苑」には神戸在住ながら行ったことがありませんでした。撮影のため初訪問したものの、目当ては別の料理で…?
狙うは定番の羊肉串!と思いきや…?
【2月号の「神戸のE面」、「味香苑」でいこうと思います】と、ロック漫筆家・安田謙一さんからのメール。私は直ぐに【神戸牛ではなく羊ってところがB面っぽくていいですね!】などと返しましたが、上がってきた原稿に、羊のエピソードはありませんでした。
メニューの表紙には大きく羊肉串の文字が。
「味香苑」は中国東北料理が揃う店で、膨大なメニュー数を誇ります。肉が入っていそうで入っていない「地三鮮」、豚舌と牛筋がスパイシーに和えられた「麻辣双片」。安田さんお薦めの2品は、不思議な風味と食感がクセになる、初めての味なのでした。
地三鮮(右)、麻辣双片。
「掲載は1カットのみ」の難しさ
エッセイと写真1カットで構成するこの連載は、取材が必要ないもので、営業時間中の撮影を指定されることも多いです。お客さんの邪魔にならないよう、早々に引き上げようとしたところ「これだけは食べていってヨ」とお母さんに引き留められます。運ばれてきたのは、看板メニューの羊肉串でした。
炭火で焼く羊肉は香ばしく、唐辛子を主としたオリジナルスパイスがよく合います。「みんな頼むメニューだから、こっちを載せてほしいな~」と笑うお母さんにつられ、山口謙吾さん、写真をパシャパシャ。ああ、いい写真。美味しそう。しかしエピソードの登場しないエッセイに羊肉の写真を推せるほど、尖ることはできません。お母さんごめんなさい。
このコーナーにてお納めください。
ほぼすべてのお客が注文するという看板メニュー、羊肉串。
■店名
『味香苑 生田ロード店』
■詳細
【住所】兵庫県神戸市中央区北長狭通1-9-10 プリンセスコースト8階
【電話番号】050-5485-5166
【公式サイト】https://mikaen.com/
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Writer ライター
あまから手帖 編集部
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