
迷って行って悩んで読んで、な京都特集。
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川沿いの茶屋、パン、イタリアン、酒場…京都って迷わせ上手ですよね。お店へ行くだけでなく、京都ならではのディープな読み物も満載。熱くて濃ゆい、京都特集です。
茶屋から始まる京都特集
4/21(金)発売の「京都の迷い方」、巻頭の特集はザ・観光地の嵐山から始まります。
渡月橋の上から眺める桂川(撮影:大森克己)
連日込み合う渡月橋をわたって川の上流へ。すっと喧騒から遠のいた川べりにあるのが「琴ヶ瀬茶屋」です。
ここへ行くには黄色いボートに乗り込み、自力で向こう岸までたどり着かなくてはなりません。もちろん阪急嵐山駅から渡月橋をわたらず直進してもいいのですが、せっかくなので対岸へまわり、船で川を横切るのが、琴ヶ瀬茶屋へ行く醍醐味です。
対岸から黄色いボートを漕いで、琴ヶ瀬茶屋へ(撮影:大森克己)
眼前に広がる桂川。茶屋から眺める嵐山の景色は、ずーっと昔から変わらないのだとか。一方で自然と共にある茶屋の仕事は、その日の天気に左右されるきびしい側面も。創業100年を超える老舗の物語は、本誌でお楽しみください。
嵐山から市の中心部に下りてくると、それはもう膨大な選択肢がひろがっています。パン、イタリアン、レコードバーにディープな酒場……足を運びたくなるお店、もりもり掲載しております。
イタリアン「カンティーナ アルコ」(撮影:岡森大輔)
「レコード酒場 ビートルmomo」(撮影:西島 渚)
京都は迷えば迷うほど楽しい
京都をうろうろするならこの季節、自転車移動が便利です。コーヒースタンドも併設しているレンタサイクル店では、観光客むけに地図を渡し、お薦めの自転車コースを案内してくれるのだとか。ついついスマホに頼りがちな現代、地図を覚えて目的地に向かうって、なかなかないかもしれません。方向音痴な私はスマホがあっても東西南北が行方不明になりますが、迷い込んだなら、それはそれで発見がある。京都の好きなところです。
レンタサイクルとコーヒースタンド「THE GOOD DAY VELO」(撮影:倉科直弘)
今回の京都特集は、読み物もめちゃくちゃ濃いですよ。冒頭はバッキー・イノウエさんが、営業再開した「京都サンボア」にまつわるエッセーを寄稿。京都の食を撮り続ける男、ハリー中西さんが語る行きつけの3軒、「蛸八」の二代目・掛谷浩貴さんと「オオヤコーヒ」代表・オオヤミノルさんの対談、代々継がれるみそやそばの老舗の物語。ラストは「誠光社」店主・堀部篤史さんの視点から、「京都らしい店のあれこれ」について語られます。
迷って行って悩んで読んで。濃厚な京都特集になりました。
飲兵衛を迷わせる四富会館(撮影:佐伯慎亮)

『2023年5月号 京都の迷い方』
Writer ライター

あまから手帖 編集部
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