
「蛸八」×「オオヤコーヒ」による、新京極のおかしな話
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オオヤミノルさんの前身、喫茶店「パチャママ」時代に客として通っていたという「蛸八」の二代目・掛谷浩貴さん。新京極をよく知る二人によるおかしなハナシ。
新京極、好き。おかしな二人、好き。
ナショナリスト キライ。無意識な職業蔑視 大キライ。無知でいいとの考え キライ。体型に無頓着な人 キライ。笑えないコト 大キライ。無意味な説明 キライ。お近づきになりたがっている人 キライ。細切り豚肉 大キライ。権威主義者を肯定する人 キライ。ブラック労働者 キライ。で珈琲の仕事35年。(『喫茶店のディスクール』より、オオヤミノルさんのプロフィール)。
オオヤミノルさんが2月に上梓したこちらの本には、新京極、寺町に対する愛ゆえ(?)の辛辣な件がある(こちらでは割愛する)。
新京極生まれ、新京極育ち。割烹「蛸八」の二代目・掛谷浩貴さん。年齢こそ違えど、オオヤさんとは悪友のような関係性。青春時代を新京極と「パチャママ」で過ごした。
「蛸八」二代目・掛谷浩貴さん(右)と「オオヤコーヒ」オオヤミノルさん。
3時間越えの対談。使える(書ける)話は30分ほど。「蛸八」と「オオヤコーヒ」の奇妙な関係。新京極のおかしなところを懐かしむように語らう二人。タイトル「新京極の、おかしな二人」とは言い得て妙。思わずニヤニヤと笑みが零れてしまうような、興味深い話をたくさん伺った。
「万引きしたらひどい目に遭わせます」という貼り紙のある雑貨店、ヤンキー御用達の変形学生服の店、珈琲を数日分作り置きして提供していた喫茶店(ん?)。挙がった店名はざっと20ほど。校正が怖いな~と思っていたら今も営業されているお店、2軒のみ。
面白おかしく話しつつ、それでもそれらの店に行ってみたくなったのは、根底にある愛着がひしひしと伝わってくるからだろう。散々店のことを話した後「にしても、旨かったよなあ~」で締めるのだから、気になってしまう。内容は、5月号の京都特集内「新京極の、おかしな二人」を読んでみてほしい。
アテになるハナシを3時間きっちり聞いた後、追加で「蛸八」の美味しいアテをいただいた。食材の名前のみが並ぶ品書きから、強めに〆た生ずしと、ウスターソースでいただく鴨ロース。対談も料理も、アンコールしたい。
生姜塩タレでいただく生ずし1300円。
鴨ロース1000円。ウスターソースと辛子が欠かせない。
■店名
『蛸八』
■詳細
【住所】京都府京都市中京区蛸薬師通新京極西入ル東側町498
【電話番号】075-231-2995
【営業時間】18:00~23:00
【定休日】日曜

2023年5月号「京都に迷う」特集
Writer ライター

あまから手帖 編集部
amakara techo