訪れる前から愉しい「洋食パリス」

訪れる前から愉しい「洋食パリス」

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2023.07.04

文:「あまから手帖」編集部 / 撮影:太田恭史

「LE BOOZY」や「THE BAKE」など神戸の人気店を手掛ける小林元気さんが、2022年クリスマスイブに洋食店を開いた。一般的な洋食店と一線を画すこだわり抜かれたテーマが面白い!

目次

隅々まで届く、こだわりの設定とは 店舗情報

隅々まで届く、こだわりの設定とは

「LE BOOZY」の新展開と聞いて、インスタグラムを覗いてみると、100年前の「洋食パリス」のストーリーが。なるほど、グループ代表の小林元気さんにはこんな歴史があったのか。と興味深く読み進めると、最後に一文、「※この物語はフィクションです。」。

なぜこんな“設定”を設けたのか?
興味がわき、「洋食パリス」を訪れました。

緑のレンガにウッド調の扉という店構えに、店内は、白の素朴なテーブルに、レザー貼りのイス、壁にはモノクロの写真が飾られているなどレトロな雰囲気。インスタグラムに綴られた物語の世界、映画のワンシーンの中にいるような気分になります。

「洋食パリス」のテーブル素朴だが、白い丸テーブルがかわいい。

「洋食パリス」の店内店内は至る所にヴィンテージ加工が施されています。

壁にかかる木製の写真フレームや中の扉などにあしらわれているヴィンテージ加工は、小林さんが信頼する作家さんにお願いしており、お手洗いの標示の字体ひとつとっても、こだわりは徹底されています。

100年前の雰囲気をそっくり再現しようとしているのかと思いきや、モノクロ写真は、よく見ると会社のスタッフが撮ったという最近の風景で、なかには現像に失敗しているものも。また、あえてオープンキッチンスタイルを取り入れるなど、クラシックを基調としつつも、今どきを取り入れた遊び心を感じられます。

それは本誌で紹介している料理にも共通していて、まさに”ニュークラシック”。
背景にある物語を知っていれば、何倍も料理と空間を愉しめます。ぜひ、ストーリーを読んでからお店に行くことをおススメします!

ちなみに、「洋食パリス」の架空の物語に登場する人の名前は本物だそうです。

■店名
『洋食パリス』
■詳細
【住所】兵庫県神戸市中央区布引町2丁目2−12 MAISON ROSE 1F
【電話番号】078‐862‐1485
【Instagram】https://www.instagram.com/paris_boozys/

掲載号
あまから手帖2023年7月号/神戸でお逢いしましょう

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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