構想8年を経てデビュー。スイーツデニッシュ「バブカ」の専門店『バブカカダブラ』が京都・下鴨に開店。

2025年10月、閑静な住宅街の一角に、まるで呪文のようなユニークな店名を染め抜いた暖簾が上がった。日本初の「バブカ」専門店とは⁉︎

「バブカ」とは何か⁉︎

京都・下鴨『バブカカダブラ』暖簾
10

一度聞くと忘れられない呪文のような店名『バブカカダブラ』。こちらは10月4日、京都・下鴨にオープンした、スイーツデニッシュ「バブカ」の専門店だ。

「バブカ」は東欧発祥のパンの一種で、バターや卵などを練り込んだリッチなデニッシュ生地に、チョコレートやシナモンをたっぷり加えて焼き上げたパン菓子。もともとはイースターなどのお祝い時に食べられていたそう。アメリカでは2010年以降にニューヨークで流行。フランスでも2020年代に専門店が開店するなど世界的に人気が拡大してきた。

京都・下鴨『バブカカダブラ』「エルビスバブカ」、「オリジナルバブカ」、「抹茶あずきバブカ」
左から「エルビスバブカ」、「オリジナルバブカ」、「抹茶あずきバブカ」。
10

この秋日本初の「バブカ」専門店をオープンしたのは、1907年創業のリボン食品株式会社。日本で初めてマーガリンの製造販売を行った企業で、以降も冷凍パイ生地など、様々な“日本初”の製品開発を行ってきた。またニューヨーク発のブラウニー専門店「Fat Witch New York」も展開。国内では東京と京都、「バブカカダブラ」の隣に店舗がある。

京都・下鴨『バブカカダブラ』パッケージ
店内の一角にずらり並ぶバブカ。カラフルなパッケージはギフトにも。
10

どこにもないオリジナルの「バブカ」をと試行錯誤を重ね、商品開発になんと8年もの歳月を捧げたという。満を持してデビューしたのは6種類のフレーバー。デニッシュ生地に様々な食材を合わせて、独自の製法で層を手作業で編み込むように仕立て、焼き上げる。カットした断面の美しさにそれぞれの個性が表れている。

食べ方は好みの厚さにカットして、トーストして、が定番。外はさっくり中のフィリングがトロリとして香り立つ。他にもレンジで温めてふかふかしっとり感を楽しむもよし、冷蔵庫で冷やして楽しむのもいいそうだ。コーヒーと合わせて朝食に、バニラアイスを添え、デザートに。夜にはワインと共になど1日を通して楽しむことができるのだとか。

個性溢れる6種のフレーバー

京都・下鴨『バブカカダブラ』「オリジナルバブカ」
「オリジナルバブカ」。全6種類、価格は共通。1本2500円と、ハーフサイズ(写真手前)1300円がある。
10

定番人気は「オリジナルバブカ」。しっとりと繊細なデニッシュ生地に、濃厚なチョコレートペーストをたっぷりと塗り重ね、さらに砕いたチョコレートもふんだんに散りばめた、リッチで濃厚なチョコレートの味が口いっぱいに広がる。

京都・下鴨『バブカカダブラ』「エルビスバブカ」
「エルビスバブカ」。日持ちは常温保存で1週間。
10

「エルビスバブカ」は、ニューヨークで親しまれているホットサンド「エルビスサンド」をイメージして生まれた。濃厚なピーナッツバターに甘酸っぱいイチゴジャム、バナナペースト、香ばしくローストしたベーコンを合わせた、甘さと塩気のバランスが不思議で、クセになる味わい。

京都・下鴨『バブカカダブラ』「抹茶あずきバブカ」
織りなす層が鮮やか「抹茶あずきバブカ」。
10

抹茶のほろ苦さと、北海道産あずきの粒あん、ホワイトチョコレートを合わせた「抹茶あずきバブカ」。こちらは日本茶やホットミルクによく合いそう。
他にも「レモンバブカ」「アップルシナモンバブカ」「ジャバチップバブカ」がラインナップ。好みのフレーバーを探してみて。

京都・下鴨『バブカカダブラ』「バブカップ」
「バブカップ」は3種類。オリジナル、チョコレート、キャラメル。各460円。
10

他にもカップにくるくると生地を巻き入れ焼いた「バブカップ」も3種類ある。層の構成・形状が異なるので「バブカ」とはまた違った食感が楽しめる。こちらは食べ切りサイズで、おやつや朝食にぴったりだ。

京都・下鴨『バブカカダブラ』外観
10