京都『寺町コロンボ』15年以上愛される名物“タラスパ”

京都・二条の寺町通にある『寺町コロンボ』。本格的なイタリア料理を昼は定食スタイルで、夜はア・ラ・カルトで楽しむことができる気軽さと使い勝手が人気の一軒です。子どもメニューもあるので子連れでも通いやすく、食堂のようでありながら、レストランのクオリティーに感動。
看板メニューは、ゲストの半数以上がオーダーするタラコスパゲッティです。そのシンプルな味わいは、一度食べたらリピート確実。
もう一つの名物、ティラミスは手土産にも人気です。

リニューアルを機にカジュアルに

オーナーシェフの吉村雅博さんは京都におけるイタリア料理のパイオニア『カーサ ビアンカ』などで長年経験を積み、2009年に『イタリア食堂コロンボ』を開業。その後、修行先でも作っていた得意のイタリア菓子を独立させた『イタリア菓子コロンボ』を展開し、2019年に両店を集約。『寺町コロンボ』としてリニューアルしました。

「この立地は観光客も多く、昼は賑やかで夜は静かな街。そのためリニューアルした際は昼を中心に考え、定食スタイルにして大人もお子さんも楽しめる気軽なレストランにしたいと思ったのです」と吉村さん。

市場から届く新鮮な魚介や地元の野菜にこだわり、丁寧に作るブロード(だし)を用いるなど、仕事や技術、サービスはレストランのそれ。一方でスタイルは定食中心の食堂にすることで間口を広げたといいます。

『イタリア菓子コロンボ』時代からのお菓子も並び、お菓子のテイクアウト目当てのゲストもひっきりなしに訪れます。

外観
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軽やかで食べ疲れしないタラスパをめがけて

看板のタラコスパゲッティは約15年前、『イタリア食堂コロンボ』開業時から作り続けるメニュー。

「ある時、日本人が好きでおいしいのに、究極においしいタラコスパゲッティを出す店がなく、さらにタラコスパゲッティ専門店はイタリアにも日本にもないことに気づいたんです。友人との会話でもタラコスパゲッティって分かりやすいのに、レトルトのイメージだよね、という話が出て、挑戦してみたのが当店のタラコスパゲッティ。独立する時に店の顔となる料理を作りたかった思いもありました」

オーナーシェフの吉村雅博さん
オーナーシェフの吉村雅博さん
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そこで吉村さんが作ったのは生クリームもチーズも使わない、シンプルで軽やかなタラコスパゲッティ。

クドくならないよう、オリーブオイルとバターを併せ、無着色の粒が大きめのタラコと茹でたパスタを加えたら、麺の熱でタラコに火を入れます。
「レモン果汁を絞るよりも清涼感が出る」というレモン風味のエクストラヴァージンオリーブオイルで仕上げ、青と赤の芽紫蘇をたっぷりと。

口にするとタラコのつぶつぶ感や塩気、レモンの風味が共鳴し、シャクっと歯に感じる芽紫蘇の食感が心地いい。まさに素材を活かし、シンプルに仕上げるイタリア料理的スピリッツが輝いています。

タラコスパゲッティ定食1600円。ここでしか出合えないおいしさに加え、スープ、サラダ、日替わりの1品、パンがセットに。スープをプラス500円で、赤または白のグラスのナチュラルワインに変更できるサービスも素敵。
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ディナーが復活。ティラミスはテイクアウトも

2019年のリニューアル以来、ランチを中心に早い時間に閉店していましたが、前店のゲストの要望からディナー営業が復活。

現在は、その日入荷する素材によって変わるア・ラ・カルトがいただけます。

アクアパッツァ
この日のディナーの一品は、鹿児島アコウのアクアパッツァ2400円。鹿児島県産アコウや愛知県産スダレ貝、大原や伏見の野菜をたっぷり使用。煮汁はパンで拭って残さず食べたくなるおいしさ。グラスワイン800円〜。
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テイクアウトもできるイタリア菓子はババやカンノーロ、パンナコッタ、スフォリアテッラ、ティラミスなどが。

中でも「アマレット風味のティラ・ミ・ス」はギフトやおもたせ、取り寄せも人気の看板スイーツ。
ビターなエスプレッソと甘やかなアマレットの香りが口に広がり、ホワホワのムースのようなクリームが口の中でスッと儚く消える軽さに驚愕。瓶詰めで売られ、テイクアウトもできますがその軽やかさや食後感からレストランのスイーツであることが伺えます。

「カーサ ビアンカ」時代はお菓子を担当していたこともある吉村さん。瓶に入ったティラミスなどの生菓子のほか、ビスコッティやヴィエンネージといった焼き菓子も充実。お菓子のテイクアウトを目当てに訪れるお客も多い。また、このティラミス味のソフトクリームも人気メニュー。
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