EXILE橘ケンチさんと巡った(!)広島日本酒ツアールポ
世界的なワインコンテストSAKE部門が広島で開催
一体なにゆえに、ケンチさんと同行なんてスゴイことになったのか。実は、世界的に権威あるワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」の日本酒部門審査会が広島県で開催され、それに付随して行われたプレスツアーに参加したら、IWCの広報アンバサダー・ケンチさんとご一緒することになったというワケ。
ケンチさんは、「日本酒の魅力を発信すること」をライフワークとし、人気蔵元とコラボした日本酒をプロデュースしたり、『日本酒最強バイブル』なんて著書もあったりと日本酒界隈で大活躍。日本酒造青年協議会から“酒サムライ”の称号も受けている。
そしてIWCは、1984年に設立された世界的なワインコンテストの1つ。例年、英国で開催されているが、今年はSAKE部門設立20周年を迎えるとあって、吟醸酒発祥の地・広島が SAKE部門審査会の舞台として選ばれたのだ。
審査会には、海外からの出品24銘柄を含む過去最多の1738銘柄が出品され、ヨーロッパやアジアなど21の国と地域から集結した70名の審査員が厳正な審査を実施。その結果が気になる方は、記事最後のURLよりどうぞ!
ここは江戸か明治か。安芸の小京都・竹原
さて、今回ケンチさんとプレスツアー一行が訪れたのは、広島の酒処として西条と並ぶ竹原市。竹原は、広島県瀬戸内沿岸部の真ん中辺り。江戸時代、製塩業と酒造で栄えた街の風情が色濃く残り、国指定の街並み保存地区は“安芸の小京都”と呼ばれる観光スポットとしても知られる。
「今は埋め立てられてますがすぐそこまで海で、ここらは全部塩田だったんですよ」。穏やかに話す案内役は、文久3年(1863)創業の『藤井酒造』5代目蔵元・藤井善文さん。「塩で富を築いた塩田の主“浜旦那”たちは、こぞって酒造りにも着手し、最盛期の大正時代には26軒の酒造がありました」。
竹原の町をそぞろ歩く。江戸から明治大正期に建てられた豪商の屋敷の甍の波が美しい。ニッカウヰスキーの創業者で、日本のウイスキーの父とも称される竹鶴政孝氏の生家もその1つだ。
なまこ壁の向こうから覗く入母屋造りの立派な屋根、唐破風に出格子、タイムスリップしたように感じるのは、電柱&電線がないせいでもある。埋設工事されているから、映画のロケ地にもよく使われるらしい。
「道が独特なんですよ。四つ角がない。真っ直ぐの道もないんです」。言われてみれば三叉路はあっても四つ角がなく、路は緩やかにラウンドしている。「なぜか。いろんな説があるんですが、私が好きなのは角で人がぶつからないように、争いがおきないようにとの工夫だという説。優しい答えの方がいいでしょう」と藤井さんのガイドはユーモアたっぷり。
無料で試飲ができる『酒蔵交流館』へ
カフェやお土産ショップなども覗いて歩き、さて試飲タイム。藤井酒造の酒蔵を活用した『酒蔵交流館』へ。270年前築造の蔵とのことで、どっしりとした太い梁や土壁がどっしりとした年月の重みを感じさせる。
藤井酒造のメイン・ブランドは、IWC金賞受賞酒試飲会の場でも、ひときわ目を引いていた洒落たラベルの「龍勢」。蔵の裏にそびえる龍頭山の湧き水で仕込むからこの名があるらしい。
「3年前に息子に代を譲りました。そうしたら、全量生酛仕込みになりましてね」。原点回帰するべきかと思っていた父の想いを、息子さんが実現されたよう。3種をテイスティングしたが、骨格のしっかりとした旨い酒だ。
日本酒×フレンチ! 広島地産地消ランチ
ランチは、そんな竹原の昔ながらの街並みに溶け込んだ「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」のレストラン『ルアン』にて。かつては浜旦那たちが宴会したであろう元料亭という建物は、粋な雰囲気。瀬戸内の食材と町に残る3つの酒蔵の酒のペアリングを楽しんだ。
シェフは広島出身の25歳。「日本酒=和食のイメージだけど、西洋料理にも合わせられることを多くの人に知ってほしい」と、創作フレンチと日本酒の組み合わせを提案している。浜旦那に代々受け継がれてきた郷土料理「魚飯」もオンメニュー。1733年創業の竹鶴酒造に残る秘伝のレシピを再現したものらしい。次回はぜひ、魚飯を味わってみたい。
衝撃映像! マンション地下室の酒蔵の麹室は……
一行が次に訪れたのは、広島市内の閑静な住宅街。こんなところに酒蔵が? と思ったら、何とマンションの地下で酒を醸しているという。創業は文化2年(1805)という『原本店』。「先代が亡くなったとき、バブル期だったので、賃貸収入が得られるからと、蔵と屋敷をマンションに建て替えたんです。ところが祖母が酒蔵を止めるのはまかりならんと言いまして。女系家族で祖母の言は絶対なので」、急遽地下に醸造場所をこしらえたのだとか。淡々と説明してくださったのは、6代目蔵元で杜氏でもある原純さん。「妻と二人で瓶詰、ラベル張り、出荷までやっています」とのことだが、年間1小瓶6000本を通年で造っておられる。
90坪の限られたスペースゆえの工夫が随所に。中でも一行が目を剥いたのは麹室。「ワンゲル部の同級生が、雪山のテントの中でコーヒーを淹れても結露しないというのを聞いて」、湿気を逃すゴアテックスを使うことを思いついたのだとか。
一度に一升酒を空ける⁉ ケンチ流飲み方
ツアーのラストは、ケンチさんが広島の受賞酒を試飲するイベント。今回から新たに設けられた「フレイバーサケ」部門に選ばれた『林酒造』の「三谷春 潤」という梅酒を飲んだケンチさん。「酸味と甘みが絡み合って余韻が続く。美味しいですね」とニッコリ。
「IWCは、ワインを飲みつくした人が世界中から集い、次は日本酒をどう楽しもうかとワクワクしているのが伝わってきました。僕も日本酒というツールを通じて、広島の魅力を発信していきたい」とアンバサダーらしいコメントも。
<おまけ>ステキなケンチさん語録
「酒は単なる嗜好品ではなく歴史を纏っているもの。日本人としてのルーツも感じる」
「酒屋にも行ってみてほしい。ちょっと入りにくいかもしれないけど、酒屋はそれぞれにこだわりがあって、意外と話し好きの人が多くて、質問すれば丁寧に答えてくれます」
「ワインに比べると味の違いは些細だけど、その些細な違いを楽しめるのが日本酒の魅力」
「酒を飲むうえで気を付けていること? 飲み過ぎないこと(笑)。酒と一緒に水を飲む。先日神亀の蔵元に教わったんですが、燗酒の時はチェイサーもぬるま湯にすると、本当に酔いにくい。一人で一升飲んでしまいましたが、翌日も酒の抜けがいいんですよ。いいことづくめです」
広島の日本酒の魅力を知ったと同時に、ケンチさんのイケメンっぷりにも酔いしれた幸せなツアーなのであった。
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- 店名
- 酒蔵交流館(藤井酒造)
- 住所
- 広島県竹原市本町3-4-14
- 電話番号
- 0846-22-5158
- 営業時間
- 11:00~16:00
- 定休日
- 月曜(祝日の場合は営業、翌日休)
- 料金
- 入館無料(試飲も無料)
- 交通
- JR呉線竹原駅から徒歩10分
- https://www.instagram.com/ryusei_sake/
- 店名
- ルアン NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町
- 住所
- 広島県竹原市本町1-4-16 NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町
- 電話番号
- 0120-210-289
- 営業時間
- 営業は金・土・日曜、祝日のみ。
金曜17:30~22:00(20:00LO)
土・日、祝日11:30~15:00(14:00LO)、17:30~22:00(20:00LO)
- 交通
- JR呉線竹原駅から徒歩10分
- 席数
- 50席
- メニュー
- 昼/デジュネA3800円、魚飯ランチコース6000円 夜/ディネA6800円、日本酒ペアリング3杯付きコース(峠下牛&魚料理のWメインなど7品)12500円。
- 店名
- 原本店
- 住所
- 広島県広島市中区白島九軒町9-19
- 電話番号
- 082-221-1614
- 営業時間
- 10:00~9:00
- 定休日
- 土・日曜
- 交通
- JR広島駅から車20分
- https://www.instagram.com/harahonten/
- イベント名
- IWC2026「SAKE部門」ひろしま開催実行委員会
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