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“家のダイニングの延長にある”レストランへ。神戸・元町『Ryoriya Takashima』/子どもとごはんvol.23

子連れでの食事は、行き先を選ぶもの。連載「子どもとランチ、ときどきディナー」では、お子さまウェルカムなお店をご紹介。
今回は、洗練の料理を楽しめる神戸・元町のカウンターレストラン『Ryoriya Takashima』へ。本格的な一方で、お子様メニューもあり、味の好みなどにも柔軟に対応してくれる嬉しいサービスが。大きな窓からはJR神戸線の貨物列車や電車が頻繁に行き交うため、子どもたちも大喜び間違いなし!

洗練と寛容を兼ね備えたカウンターレストラン

2022年6月、JR元町駅から徒歩4分の場所に誕生した『Ryoriya Takashima』。「自宅のダイニングの延長のように、気軽に来てもらえる店を目指しました」と話すのは、オーナーシェフの髙島優仁さん。

ボローニャやマルケといったイタリアや大阪、神戸のレストランで学んだイタリア料理とフランス料理を軸に、国際都市・神戸らしく、中華や南米料理、日本料理の技術を取り入れた料理を提供することも。そのため「カテゴライズしたくないと思い、Ryoriyaと店名につけました」と大きく笑う。
マルケのレストランで見て影響を受けたという空間や厨房は、カラフルな色彩が散りばめられ、おのずと明るい気持ちに。フルフラットのカウンター席を舞台に、シェフの調理の様子から盛り付けまで、全て眺められるのも魅力だ。

神戸・元町『Ryoriya Takashima』店内
大きな窓から差し込む光が心地いい店内。普段はカウンターのみだが、貸し切りの場合は写真手前のテーブル席も開放。3世代での食事や、お友達家族との集まりにもぴったり。5名以上で貸し切りできるのが嬉しい。
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こうした洗練のカウンターレストランにして、子連れ可能なスタンスの理由は。「僕たちも子どもを持つなか、うちの子どもが小さい頃は周りに気を遣い、なかなかレストランに行けなかった体験があります。ならば自分たちの店は子連れ可能な店にしようと考えました」と話す。

神戸・元町『Ryoriya Takashima』子ども椅子カウンター
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キッズメニューは好みをヒアリング

子連れでの予約が入るとまずはアレルギーの有無を確認。子どもの年齢に合わせて「パスタ」だけなのか、パンやスープを付けた「パスタセット」なのか、もっと食べられる子どもならば大人と同じコースの品数を減らした「ショートコース」なのかヒアリング。さらにパスタの量や乾麺または生麺の好み、さらにパスタソースの好みや味の濃淡まで対応してくれるというからびっくり!

神戸・元町『Ryoriya Takashima』パスタセット
ボローニャのおばあちゃんから学んだという自慢のボロネーゼ。但馬経産牛の旨味をしっかり引き出した肉々しい味わいは、子どもからも好評だそう。パスタ1000円〜、フォカッチャとスープ付き1500円〜。無添加無加糖のぶどうジュース880円と。
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さらに5名以上の貸切利用に限っては「お子様プレート」の用意も可能。フォカッチャやポテトフライといった定番に加え、オムレツやグラタン、唐揚げ、ハンバーグなど子どもの好みに合わせてオーダーメイド感覚で仕立ててくれる。

こうした子連れ利用の際、たまらなくありがたいのが“子ども優先”の配慮。「子どもが先に食べてお腹が落ち着けば、パパやママもゆっくり食事ができますよね」という配慮から、子どもの料理を先に提供してくれる。
さらに貸切の場合は、パスタマシンを回して生地を伸ばす手伝いなどを体験できる。プロの料理人の手伝いをし、目の前で完成する料理を眺め、家族でおいしい食事を囲む最高の思い出になるに違いない。

神戸・元町『Ryoriya Takashima』要予約のキッズプレート
貸切時のみ対応可能な「お子様プレート」1800円〜。内容はリクエストに応えてくれる。「素材の味を味わってほしい」と唐揚げはシンプルに塩でもみ、片栗粉でサクッと揚げて。中がとろけるオムレツはバターの香りがふわり。グラタンは優しいミルキーな味わいと、随所まで細やかな仕事を実感。兵庫県産の野菜を使う素直なおいしさがたまらないスープは大人と共通のメニュー。窓の外には電車が。
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注目の親子イベントも不定期で開催!

数年前、夏休み中のイベントとして近隣の小学校で開催された「子ども食堂」イベントを手伝ったという髙島シェフ。
近隣の飲食店の料理人が子どもたちに料理を教え、皆で調理するというイベントだったが、その際に驚いたのが「ナイフとフォークを使ったことのある子どもが、小学校1年生〜6年生まで計45人中10人もいなくて。これはいけない!と危機感を抱きました」と振り返る。
「今はデートや記念日でも、レストランを選ぶ若い世代が減っていると感じます。子どもの頃に経験がなければ、大人になっても“レストランを選ぶ”という発想が生まれにくい。だから小さいうちに、空間やマナーに慣れることが大切です」
そうした思いから、2025年10月に初開催したのが「親子でイタリアンを楽しむ日」。前菜、パスタ、メイン、デザートを親子で味わう体験型イベントは好評を博し、今年2月には第2回目も実施。

参加した保護者からは「好き嫌いが多いのに食べて驚いた」「意外にも子どもがじっと座って楽しんでいた」といった声も届いたという。

神戸・元町『Ryoriya Takashima』親子でイタリアンを楽しむ日チラシ
第2回目の「親子でイタリアンを楽しむ日」のチラシとメニュー表。シェフは「ナイフやフォークで食べてみよう」「嫌いなものもあるかもしれないけれど、食べてみよう」などと呼びかけた。
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「レストランは特別な場所。でも敷居が高い訳ではなく、大人になった時に出かける選択肢のひとつであってほしい。小さい頃の経験が可能性を広げると信じています」
未来のゲストを育てることは、レストラン文化を守ることでもある。洗練と寛容を掲げる店の挑戦が、次世代の未来へと確実につながっている。

神戸・元町『Ryoriya Takashima』シェフ
「お水をこぼしたり、カトラリーを落としたりしても大丈夫。失敗も経験のうち。僕も修業時代に師匠によくそう言われました。失敗しないと成長できないって」と朗らかに話す髙島シェフ。
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子連れに嬉しいポイントまとめ

神戸・元町『Ryoriya Takashima』外観
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・お子様メニューがある(メニューや味の相談も可能)
・子どもイスあり
・子ども用カトラリーあり
・ベビーカー入店可能
・離乳食持ち込み可能
・「親子の日」などイベントあり
・5名から貸切可能
・大きな窓から電車が見える

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writer

佐藤 良子

satoryoko

料理取材に徹して20年の食ライター。歴史が好きなため、料理史の観点から見るレストラン取材がライフワーク。日々賑やかな小学生2児の母。
Instagram@ryocosugar