
女性店主による丁寧な酒肴。大阪・南船場『旬菜 楽』
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老舗で学んだ経験を大切に
ほの暗い雑居ビル1階の突き当たり。扉を開けると一転、温かな雰囲気が広がる『旬菜 楽』。お店に入るとまず目に入るのは、一枚板のカウンターです。
「少ない席数だから、凝った仕事ができるのが幸せ」と笑顔で話すのは、店主の宮西雅美さん。老舗日本料理店『生尾』で働いた経験を持ち、そこで学んだ美意識と、いいだしを使った料理を大切にしたいと話します。
料理愛の詰まった丁寧なコース
メニューは「季節のおまかせコース」7700円 と「季節のおまかせショートコース」5500円(ご飯物やデザートは無し)と日本酒を用意。旬の食材を使った、宮西さんの料理愛が詰まった品々が繰り出されます。
この日いただいたのはこちら。
まずは「菊菜のお浸しと卯の花」。それぞれ一番だしで仕立てており、優しい味わいに、心もほっと安らぎます。
「イワシのワタ正油焼き」であれば、裏漉しした内蔵を何度も身に塗っては焼き、中骨は骨煎餅に。彩りを添えて、美しい一皿に仕上げてくれます。
そのほかにも、酒などで煮込み、蓮根饅頭や焼きナスを添えた「秋野菜のスッポンあんかけ」や、軽く炙ったノドグロを干し椎茸だしで炊いた「ノドグロと三つ葉の土鍋炊きご飯」など、手の込んだ料理ばかり。特に土鍋炊きご飯は、ふっくらと炊き上がったお米に、だしがしっかりとしみていて絶品です。
和食には欠かせない日本酒のラインナップも充実。日本酒好きという宮西さんが選んだ銘柄は、島根県松江市の「王祿」や、岐阜県美濃加茂市の「津島屋」など、常時15種。すっきりしたものか、旨みやコクのあるものか…と、料理に合わせて日本酒を選ぶのも楽しいです。
料理を仕立てながらも、お客さんと積極的に会話をする宮西さん。おいしい食事とお酒で会話も弾み、店名通り、“楽”な雰囲気が満ちるお店です。
data
- 店名
- 旬菜 楽
- 住所
- 大阪府大阪市中央区南船場4-10-18 ナサプライムハウス本館1F奥
- 電話番号
- 06-4300-3308
- 営業時間
- 17:00~23:00(入店21:00まで)
- 定休日
- 月曜
- 交通
- 各線心斎橋駅から徒歩7分
- 席数
- カウンター7席
- 個室
- 1室(4名)
- 外国語メニュー
- 英語
- https://www.instagram.com/syunsairaku/

writer

amakara.jp編集部
amakara.jp
関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。
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