女性店主による丁寧な酒肴。大阪・南船場『旬菜 楽』

大阪・心斎橋駅から徒歩約7分、南船場にある『旬菜 楽』は、老舗日本料理店で腕を磨いた女性店主が営む小料理店。丁寧に仕立てられた和食のコース料理と日本酒がいただけます。

老舗で学んだ経験を大切に

ほの暗い雑居ビル1階の突き当たり。扉を開けると一転、温かな雰囲気が広がる『旬菜 楽』。お店に入るとまず目に入るのは、一枚板のカウンターです。

「少ない席数だから、凝った仕事ができるのが幸せ」と笑顔で話すのは、店主の宮西雅美さん。老舗日本料理店『生尾』で働いた経験を持ち、そこで学んだ美意識と、いいだしを使った料理を大切にしたいと話します。

『旬菜 楽』一枚板のカウンター
カウンターでお客さんと気さくに会話をする宮西さん。
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料理愛の詰まった丁寧なコース

メニューは「季節のおまかせコース」7700円 と「季節のおまかせショートコース」5500円(ご飯物やデザートは無し)と日本酒を用意。旬の食材を使った、宮西さんの料理愛が詰まった品々が繰り出されます。

この日いただいたのはこちら。
まずは「菊菜のお浸しと卯の花」。それぞれ一番だしで仕立てており、優しい味わいに、心もほっと安らぎます。
「イワシのワタ正油焼き」であれば、裏漉しした内蔵を何度も身に塗っては焼き、中骨は骨煎餅に。彩りを添えて、美しい一皿に仕上げてくれます。

『旬菜 楽』「イワシのワタ正油焼き」
手前「イワシのワタ正油焼き」。
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そのほかにも、酒などで煮込み、蓮根饅頭や焼きナスを添えた「秋野菜のスッポンあんかけ」や、軽く炙ったノドグロを干し椎茸だしで炊いた「ノドグロと三つ葉の土鍋炊きご飯」など、手の込んだ料理ばかり。特に土鍋炊きご飯は、ふっくらと炊き上がったお米に、だしがしっかりとしみていて絶品です。

『旬菜 楽』「秋野菜のスッポンあんかけ」
「秋野菜のスッポンあんかけ」。
『旬菜 楽』「ノドグロと三つ葉の土鍋炊きご飯」
「ノドグロと三つ葉の土鍋炊きご飯」。
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和食には欠かせない日本酒のラインナップも充実。日本酒好きという宮西さんが選んだ銘柄は、島根県松江市の「王祿」や、岐阜県美濃加茂市の「津島屋」など、常時15種。すっきりしたものか、旨みやコクのあるものか…と、料理に合わせて日本酒を選ぶのも楽しいです。

『旬菜 楽』「王祿」「津島屋」など
丁寧につくられた肴に、日本酒もどんどん進む。1合800円〜。
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料理を仕立てながらも、お客さんと積極的に会話をする宮西さん。おいしい食事とお酒で会話も弾み、店名通り、“楽”な雰囲気が満ちるお店です。

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amakara.jp編集部

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