駅ビルで気軽に割烹料理を。大阪・梅田『花狩人かとう』。

大阪駅前第3ビルの地下1階にひっそりと佇む、カウンターがメインの居酒屋「花狩人(はなかりゅうど)かとう」。丁寧な仕事が光る料理の数々に日本酒が進み、しっぽりと身も心も満たしてくれる梅田の貴重な一軒です。

「割烹料理をできるだけ気軽に」

ワイワイガヤガヤ飲める店が顔を揃える大阪駅前第3ビルにある、落ち着いた雰囲気の居酒屋「花狩人(はなかりゅうど)かとう」。江戸期から続いた幻の料亭「『堺卯楼(さかうろう)』で修業を詰んだご主人の加藤悦男さんが、「旬の食材を活かした割烹料理をできるだけ気軽に出したい」と1987(昭和62)年にこの店を開きました。

『花狩人かとう』内観
「酒は花に例えられることがあるし、食材には四季がある。それらを揃えてくる人という思いを込めて“花を狩る人”と名付けました」と加藤さん。
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お造りに煮物、焼き物など、メインとなるのは魚料理。加藤さんが調理をする上で大切にしているのは手間暇を惜しまずに食材と向き合い、食材は触りすぎず、切る・煮る・焼く、シンプルな調理法を用いて素材の味を楽しんでもらうことだと話します。
カウンター席から加藤さんの丁寧な仕事ぶりが見られるのも、楽しみのひとつです。その日の素材の状態を見極めて調理法も変えるため、訪れるたびにメニューにも新たな発見があります。

『花狩人かとう』金目鯛の煮付け
素材の味を活かしたいという加藤さんの真骨頂とも言える一品、「金目鯛の煮付け」3850円。
『花狩人かとう』造り
「天然魚5種盛りつくり」(2〜3名)4180円。この日は北海道産の生ウニや蒸しあわびをはじめ、ヒラメ、本マグロ、鯵のきずしなど5種類。その日の入荷状況によって内容が変わります。
『花狩人かとう』あんかけ
常連さんの人気が高い、鶏ミンチをしのばせた「れんこんまんじゅうあんかけ」1100円。とろりとした黄金色の餡が食欲をそそります。
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常時50銘柄が揃う日本酒

そしてもうひとつ特筆すべきは、佐賀の銘酒「東一」をはじめ常時50銘柄を揃える日本酒の充実ぶり。 「日本酒は生きているので」と基本は冷酒で提供。料理に合う一杯を、知識豊富な加藤さんに提案してもらうのもいいですね。

『花狩人かとう』日本酒
日本酒(150ml)880円〜。セレクトの基準は「和食に合うもの」。常連さんの料理と日本酒の好みは細かくメモを取り、スタッフ全員で共有して提案に活かしているのだとか。
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お店は16時からオープン。早がけの時間はゆったりめの営業ですが、18時以降の来店や週末は予約して来店を。

『花狩人かとう』外観
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。