元鮮魚店の美味な変身。肴と酒を楽しむ、神戸『肴 大富』

神戸・三宮きっての繁華街、東門街。メインストリートを東へ抜けた、飲食店が立ち並ぶ入り組んだ路地にあるのが『肴 大富』です。店名通り、主役は豊富な「肴」。日本酒を片手にしっぽりと過ごしたい夜におすすめです。

鋭い目利きで仕入れる鮮魚が自慢

『肴 大富』の前身は、実は鮮魚店。戦前からこの地で商売をしてきた先代の引退をきっかけに、2011年に現店主の坂井明広さんが店を受け継ぎ、屋号を「魚」から「肴」に変えて居酒屋としてオープンしました。坂井さんは、鮮魚店を続けていたら4代目にあたるそうです。

神戸・三宮『肴 大富』内観
カウンターのみのこぢんまりとした店内。靴を脱いでゆったりと過ごせます。
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幼少期から魚に囲まれて育ち、さらにホテルの和食店や街の飲食店などで幅広く経験を積んだ坂井さん。「屋号は変わりましたが、主役は変わらず魚です」。お品書きには、鮮魚店時代からの懇意の店から仕入れたその日のおいしい魚がずらり。抜群の目利きで選ぶ魚介類は、お造りや一貫から注文できる握り寿司、酒盗焼きや天ぷらなど様々な一品として楽しむことができます。

神戸・三宮『肴 大富』の「お造り盛り合わせ5種」
「お造り盛り合わせ5種」2000円~(内容や価格は変動があり)。この日はねっとり濃厚な淡路島のハリイカや香川の天然鯛などが登場。
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ジャンルレス、料亭風の一品も

サザエのエスカルゴ風や、出汁を含み煮にしてから炙るタケノコなど、ジャンルレスな一品や料亭さながらの一品も。「『ほんま、ここは肴しかないなぁ〜』ってお客様に言われるのが褒め言葉なんですよ」との言葉通り、どれも酒がグイグイ進んでしまう“飲ませる肴”ばかりです。

神戸・三宮『肴 大富』の「肴盛り合わせ」
香住ガニの浜茹でや、コリコリとした食感が楽しい鮫軟骨の梅肉和えなどイチオシの肴がたっぷり。これだけで日本酒が何杯でも飲めそうな「肴盛り合わせ」は1500円前後(内容や価格は変動があり)。
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神戸・三宮『肴 大富』の「筍姿焼き」
追い鰹出汁で炊いた後に香ばしく炙った「筍姿焼き」750円。
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少量から飲める日本酒も嬉しい

神戸・三宮『肴 大富』の「日本酒」
幅広い味わいを扱う日本酒。
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豊富な肴に合わせる酒は、ビールに焼酎、ワインと居酒屋らしい幅広いラインナップ。中でもおすすめは、繊細な香りをしっかりと楽しんでほしいとワイングラスで提供される日本酒。軽めからしっかりめまで常時約10種を取り揃えるほか、90mlの少量サイズもあるので、肴と日本酒のマリアージュをアレコレ試してみるのも良さそうです。

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