パン激戦区で、週2日の営業日に大行列。京都『du pain(デュ パン)』

開店前から行列ができ、1時間半程で「SOLDOUT」の札がかかってしまうほど人気の京都・神宮丸太町のパン屋『du pain』。店内には、あふれんばかりに具材を盛り込んだサンドイッチや、香り高いカルダモンロールに焼き菓子など、それぞれにファンが付くパンが並びます。

オープン以来続く行列

午前11時の開店前、角地の店に沿ってL字の行列が。それから1時間半もすれば完売。2024年2月のオ―プンからすさまじい人気が続いているパン屋が『du pain』です。

店主・渡邉明美さんは実は元英会話講師。趣味でパン教室に通ったり独学で試作を重ね、やがて自分でパン教室を開くように。大阪で開借り営業を2年ほど続けたのち、「お客さんの『おいしかったよ』が楽しくて」と、地元の京都で開業しました。

『du pain』店主・渡邉明美さん
店主の渡邉明美さん。
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店を構えるのは京都の中でも特にパン激戦区である河原町丸太町界隈。「やるからには、他のお店に置いていないものを」と、完全ワンオペでも無理のないように営業日は週2日。午前1~2時から店に入っては約20種ものパンを揃えます。

レア度の高いサンドイッチ

『du pain』サンドイッチ
サンドイッチ580円(内容により変動)。
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「せっかく来てもらうからには、一つでも好みのパンと出合ってほしいですし、何より、来店された方々に喜んでいただきたいです」と、大変だとはわかりつつも始めたのがサンドイッチ。

取材時は2種。1種はポワロー(西洋ネギ)にコールスロー、ベシャメルソースなどを合わせグラタン仕立てに。もう1種は、パストラミにレモンマッシュボテトや新玉ねぎのクリルなどを重ねています。仕上げにはレモンの皮をトッピング。パン教室でランチを振る舞っていた経験が生きて、まるでひと皿の料理のようなサンドイッチができあがります。時期によって野菜などの内容は変更。各種1日10個程度と、出合えたらラッキーな商品です。

カルダモンロールは大好きな味を再現

『du pain』カンパーニュ、カルダモンロール
カンパーニュdu pain640円、カルダモンロール320円。カンパーニュは試行錯誤してつくり上げた「一番好きなパンです」。
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カルダモンロールは、「近所の店でもう閉店してしまったのですが、そこで大好きだったものを記憶を頼りに再現したんです」。はっきりとした香りがするのは、グリーンカルダモンの芯の部分のみを使っているから。
作りたい、喜んでもらいたいという思いが詰まったおいしいパンを求めて、また開店前から行列ができています。

『du pain』内観
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。