ノスタルジックなおうちでパンケーキ。大阪・池田『コパン・コピーヌ』

住宅街に静かに馴染んだ小さなカフェ。店内は甘さとほんのり塩気のバランスが絶妙なふわふわパンケーキを求める子連れやカップルでにぎわっています。知っていたら自慢したいけれど、本当は教えたくないかも。そんな場所です。

住宅街の真ん中に

阪急池田駅を降りて南へ。スマホの地図を片手に住宅街をひたすらまっすぐ歩いていきます。こんなところにお店が?と思った道の先は、お宅の駐車場で行き止まり。間違えたのかなと思いますが、勇気を出して一歩、その敷地に入ってください。そここそが『コパン・コピーヌ』です。

コパン・コピーヌ外観
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「OPEN」の看板に誘われて中に入ると、そこは優しいノスタルジックな空間。リノベーションかと思ったら、「いえ、実家を10年ほど前に建て替えたんですよ」とご店主の松本真織さん。「でも、建具は壊した築98年の家のものを使っているんです」と。なるほど、確かに、カウンターの窓枠も、珍しい船窓もしっくりと松本さんに馴染んでいます。

コパン・コピーヌ松本さん
カウンター奥のキッチンには、自宅風のコンロにフライパン。この気取らなさにほっとします。「友達の家に来たみたいな店にしたくって」と松本さん。
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コパン・コピーヌ内観
陶芸家でもある松本さん作の器や雑貨の販売も。さらに、電話で予約すれば陶芸体験もできるんです。
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名物はリコッタチーズのパンケーキ

パンケーキは「ふわふわ」が人気ですが、ここのはふわっふわなうえに、カットしたらリコッタチーズがそこここに。塩味の効いたイタリア産なのだとか。たっぷりかかったハチミツがキラキラ。ふるふるのパンケーキにナイフを入れたら、エアリーな食感と甘じょっぱい世界にしばし没頭することになります。

コパン・コピーヌパンケーキ
このボリュームで、ペロリと食べられてしまう不思議。小麦粉が40g、チーズが60gとのこと。軽くて、チーズ感しっかりなわけですね。リコッタチーズのスフレパンケーキ ベリー単品1100円、ドリンク付きセット1380円。はちみつは、アカシア、オレンジ、コーヒーの3種から選べます。珈琲は、宝塚『竹炭珈琲 ソラマメ』の珈琲豆をハンドドリップで提供。授乳中の方や子どもも飲みやすいカフェイン控えめ。
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ランチにガッツリ系ハンバーガー

しっかり食べたいなら、ドドンッと迫力のある国産牛のハンバーガー。かぶりつけば、もちもちふわりのバンズと肉感たっぷりのパティ、どっさり入った野菜。ピリッと爽やかな自家製サルサソース、オーロラソースで大きいですがどんどん食べ進められます。ポテトまで完食。

コパン・コピーヌハンバーガー
大阪・豊能町『atelier saco』のもっちり天然酵母バンズを使ったハンバーガー。女性客が多いので、あえてデミソースではなく軽いオーロラソースにしたのだとか。国産牛のハンバーガー 単品1250円、フライドポテトとドリンクが付くセットは1580円。
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テイクアウトも可能

パンケーキとハンバーガーはテイクアウトもできます。お店のすぐ近くに広い公園があるので、天気のいい日はピクニックもいいですね。

女性や子連れの憩いの場

陶芸家として活動していた松本さんに、カフェ開業のきっかけを聞くと「自分で作った器で珈琲を出したかったから!」あははっ、という笑顔が素敵です。では、なぜリコッタチーズのパンケーキを?「お店で食べたリコッタチーズのパンケーキがおいしかったから!」これまた、あははっと。「小さい子や、ママの憩いの場にするのが夢だったんです」と松本さん。叶いましたね、というと、やっぱり笑ってくれました。

コパン・コピーヌ内観
コパン・コピーヌ内観
コパン・コピーヌ内観
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amakara.jp編集部

amakara.jp

関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。