
世代を超えて愛される大阪・八尾『手打うどん白扇』のカレーうどん
contents
半世紀以上繋ぐ、麺とだし
「初代である父から教わった、麺とだしは変えていませんね」と、2代目の戸田克(かつみ)さん。旨みが清らかでホッと和むだしは、利尻昆布と枕崎産と焼津産の花ガツオに、圧削りのカツオ、煮干し、干し椎茸を使った朝引きたて。うどんは国産小麦粉と海塩、水だけの手打ちです。
2012年に長男の貴文さんが3代目を継ぐにあたり店は新築。2018年には三男の靖章さんも店に加わりましたが、「ウチの味を楽しみに通う常連さんを大切にしたい」と、味はそのまま。変わらぬ一杯を受け継いでいます。
名物は、だしの味光るカレーうどん
ざるうどんやきつねうどんなど、うどんは約20種も。なかでも半数以上が頼むのが、2代目の克さんが考案した、和牛肉のモモやラムイチなどをたっぷり使ったカレーうどんです。丁寧にとっただしの旨みを生かすために、カレールゥは香辛料控えめのまろやかな辛みの配合に。柔らかだけれど程よいコシのある手打ちうどんと、優しいハーモニーを奏でます。
さりげないアテも充実
うどんのほか、卵焼きや無添加の白菜キムチ、コロッケなど、酒のつまみにもなる一品も10数品が揃います。なぜうどん屋に?と気になるローストビーフは、奈良でイタリアンカフェを営む妹さんから教わったもの。低温調理で仕上げた牛モモ肉は、しっとり滑らかな食感。うどん屋らしいたまり醤油ベースの和風ダレでいただきます。※ローストビーフは現在はブロックでの受注販売のみ。
コロナ禍を経て、テイクアウトや通販対応のメニューも充実させました。
店内中央に置かれた樹齢千年という欅(ケヤキ)の大テーブルを囲むのは、若いカップルに、家族連れ、祖母と孫、年配のご夫婦など、実に多彩な顔触れ。世代を超え、長年愛され続けているお店です。
data
- 店名
- 手打うどん白扇
- 住所
- 大阪府八尾市清水町2-1-27
- 電話番号
- 072-993-3911
- 営業時間
- 11:00~14:00LO、17:00~20:00LO
- 定休日
- 水曜(祝日の場合は営業)、第2第3水曜の翌木曜
- 交通
- JR大和路線八尾駅から徒歩10分、近鉄八尾駅から徒歩10分
- 席数
- カウンター4席、テーブル28席
- https://www.instagram.com/hakusenudon/
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amakara.jp編集部
amakara.jp
関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。
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