味な京都名物が買える、『祇園藤村屋』

湯葉やほうじ茶、ちりめん山椒、白味噌など、京都らしい商品が豊富に揃う『祇園藤村屋』。ご自宅用の買い物はもちろん、ちょっとした手土産探しにも重宝します。

創業は天保年間

「始まりは乾物屋だったと伝え聞いています。私で8代目になりますね」と、店主の一浦(いちうら)靖博さん。

京都・四条通から縄手通を少し北に上がった西側に建つ『祇園藤村屋』の創業は、江戸時代の天保年間。現存する店として、祇園で一番古い食料品店だと言われています。

『祇園藤村屋』外観
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地ソースから湯葉や惣菜まで

所狭しと店内に並ぶ商品は1500品以上。その半数以上が、メイドイン京都です。「丹精込めて作られている、日常使いしやすい品を中心に集めています」と、靖博さん。

京都生まれの地ソース・ツバメソースは、定番のウスターソースからどろりとしたオリソースまで7種類を常備。そのほか、大正9年創業の湯葉専門店『三田久(みたひさ)』の濃厚な甘みと厚みがある「甘ゆば」、黒七味で有名な『原了郭(はらりょうかく)』の「黒七味カレー」など、セレクト感のある商品が並びます。

『祇園藤村屋』ツバメソース
ツバメソースは常時7種類。500㎖の定番ボトル(1本500円前後)の他、6種類を味比べできるミニボトルセット(100㎖6本1680円)も販売しています。
『祇園藤村屋』甘ゆば
湯葉を取った豆乳が煮詰まってできるのが甘ゆば。「湯葉としてはB級品扱いですが、独特の凝縮感があっておいしいんですよ」と靖博さん。『三田久』の甘ゆばは1袋800円。
『祇園藤村屋』の黒七味カレー
箱ごとレンジで温められる『原了郭』の黒七味カレーは、1人前648円。
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マストバイはちりめん山椒

魅力的なラインナップに悩みますが、一押しは何といっても「ちりめん山椒」です。

実はこちら、店主・靖博さんの母・美智子さんの手作り。5月に丹波や和歌山で採れる山椒の実を湯がいて急速冷凍して保存。販売する分をその都度炊き上げているそうです。

酒、みりん、醤油で品よく炊いたあっさりめの味わい。身が大きく酒のつまみに最適な「粗目(L)」と「細かめ」の2種類を作り分ける細やかな提案が素敵です。

『祇園藤村屋』のちりめん山椒
ちりめん山椒は各種60ℊ700円、180ℊ1980円。隣に置いている宮崎産のちりめんを使っています。
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自家製のお惣菜も充実

自家製商品は、まだあります。美智子さんがその時々の食材で手作りする日替わり惣菜は10品前後。あっさり炊いた京ゆばやご飯が進む甘辛い山椒昆布など京都らしい味から、ポテトサラダ、鶏肝煮まで多彩に揃っています。

『祇園藤村屋』の惣菜各種
母・真智子さん手作りのお惣菜は、常時10種前後。色々楽しめるようにと、少量パックになっています。
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「地元の昔馴染みにとっては、便利なスーパーのような存在。そこも変わらず大切にしたいんです。ふらりと冷やしあめを買われるだけの方も、大歓迎ですよ」と目を細める靖博さん。

京名物に交えて、大手メーカーの醤油や砂糖などの調味料やパスタ、カレールゥなどを置き続けるのも、そんな温かい想いが、理由です。

『祇園藤村屋』ぽん酢
京都のポン酢が何種類も並ぶその近くに、お馴染みのカレー粉やパスタが並ぶ様に和みます。
『祇園藤村屋』店主
いつも笑顔で出迎えてくれる店主・靖博さん。「湯葉や生麩など扱い方や食べ方がわからない場合は気軽にお尋ねくださいね」と微笑えみます。
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