韓国の宮廷料理をフルコースで。京都・丹波口『韓式料理ピョリヤ』

細い路地の奥に佇む、小さな一軒家が『韓式料理ピョリヤ』。静かなプライベート空間で、韓国で宮廷料理を学んだシェフによる手間の限りを尽くしたコース料理を堪能できます。

伝統とモダンを融合したアレンジ料理

カジュアルな韓国料理も良いけれど、ひと味違う韓国料理を楽しみたいという時は『ピョリヤ』へ。こちらは、ソウルの宮中飲食研究院で宮廷料理を学んだ星野明香(めいか)さんが手がけるお店です。韓国の宮廷スタイルをベースに、和食の向付や八寸など、オリジナルのエッセンスを加えた“韓式会席”がいただけます。

約20種の美しい前菜

宮廷料理の古式にのっとり、モダンコリアンコース18000円(10品前後)の一番手を飾るのはアワビの肝をたっぷり使ったお粥。最初に食べることで、以降につづく料理の香辛料の刺激から胃を守ってくれるそう。こんなところからも、伝統の知恵を感じさせてくれます。
※料理写真は一例です。季節によって変更する場合がありますので事前にご確認ください。

『ピョリヤ』アワビ粥
アワビ粥。
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コースの要となるのは、次に出てくる季節の前菜。「前菜盛り合わせを出したら、ひと仕事終えた気分になります」と、明香さん。2段のお重の中には、ナマコ、蒸し豚、ユッケ、和え物、煮炊き物と、20種もの料理がのせられ、なんとも贅沢な前菜です。

『ピョリヤ』前菜
『ピョリヤ』約20種もの前菜
重箱で楽しむ季節の前菜には、七福ナムル、ユッケやポッサムといったお料理が20種ほど。
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その後は、チャプチェ、黒毛和牛タンのチム(煮込み)やキンパと続き、最後はデザートでフィニッシュ。食べる順番も計算されており、満腹なのに胃は重くないのが不思議です。

『ピョリヤ』チャプチェ
チャプチェは季節変わり。取材時にいただいたのは、イカ墨、ごぼう、キクラゲといった黒い食材で作られたチャプチェ。
『ピョリヤ』黒毛和牛タンのチム
タンの中と元のみを使った黒毛和牛タンのチム(煮込み)は、口の中でほどけるような柔らかさ。
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お酒好きの方はペアリングフリードリンク5000円(プレミアムは7000円)を合わせてみては。アテンドに明るいご主人の聖司さんが、韓国直送のマッコリや伝統酒、ワインなどをペアリングしてくれますよ。

『ピョリヤ』伝統酒
『ピョリヤ』ワイン
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席は、和室と洋室の2タイプ。いずれも個室でゆっくり料理を堪能できるので、記念日や接待にもおすすめです。

『ピョリヤ』洋室
『ピョリヤ』和室
『ピョリヤ』小盤
店内には明香さんのご祖父様が使っていたという小盤(ソバン)や伽耶琴(カヤグム)が飾られています。
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amakara.jp編集部

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